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しばらく元貴を若井の胸の中で抱いていると、すーっすーっと寝息を静かに立てながら眠っていた。
久しぶりに見た元貴の寝顔はとても穏やかだった。
「何これ…」
俺は呆然とした。
ふと、元貴の脱力した左腕を見ると、少し痩せていて手首には白い肌の上に赤い線の痕が片手の指に収まらない程、びっしり付いていたのだ。
一先ず、元貴を起こさない様にそっと若井の自室のベットへ運んだ。
「あっ起こしちゃった、?」
薄暗い部屋の中、元貴の瞳がゆっくりと開いた。
「んぁ、若井、いつも傍にいてくれてぁりがとう、」
元貴は眠たそうに弱々しくそう言った。
若井は元貴の突然の言葉に驚いたが、すぐに冷静な顔に戻った。
若井は元貴の手を優しく、それでいて力強く握り返して、”もう一人じゃない”とそっと囁いた。
そして、やがて2人は深い眠りについた。
俺は元貴より早くに眠りから覚めた。
横をみると、穏やかな顔をして眠っている元貴が居た。
(良かった…居なくなってない…)
心の中でほっとしつつも、元貴を起こさない様に朝の準備をし始めた。
準備が一通り終わって、朝食を作っていると、元貴が起きたのか上の階から足音がし、俺の背中の真後ろで音が止まった。
そしたら急に後ろから腕を回して弱々しくぎゅっとハグをしてきた。
「元貴、おはよう」
返事は返ってこない。
ただ、元貴の心臓の鼓動が背中から伝わってくるだけだった。
「…危ないよ?」
そう若井が言うと、元貴は少し力を入れてきた。
まるで、”絶対に離れないで”と訴えかけている様だった。
「…朝ご飯食べれる? 」
「…食欲無い」
「そっか…元貴、今日病院行くよ」
若井がそう言うと、元貴は戸惑いながらも小さく頷いた。
「元貴ー、準備できた?」
若井がそう声をかけると、元貴は自室から出て来た。
いつもと同じパーカーを着て、変装をする為にマスクをして、帽子を深く被っていた。
「じゃあ…行こっか」
続…
あのー、気付いてくれた方も居るかもしれないんですけど、今、作品量産型体制に入ってまして、これから1日に1、2回ぐらい投稿していきたいと思います。
投稿できない日もあると思うんですけど、そこは許してください!!!