ーーー次の日ーーー
モブ男3「桃おはよー」
桃「おはよ」
モブ男2「怪我大丈夫か?」
桃「大丈夫大丈夫」
モブ男1「てかお前すごいよな、普通はあんな奴に立ち向かわないぜ?」
桃「……あー、暴力とか嫌いだからさ」
普通じゃないか……
モブ男3「でもかっこよかったぜ!」
モブ男2「助けた女性、桃に惚れたんじゃね?」
桃「んなわけないだろ」
モブ男1「あるかもだろー?」
悪男「おいっ!ピンク髪っ!」
桃「ビクッ……」
悪男「来いっ!」
桃「はぁ……」
モブ男2「お、おい……大丈夫なのか?」
桃「大丈夫大丈夫……ちょっと行ってくるわ」
モブ男3「気をつけろよ?」
桃「あぁ……」
ーーー屋上ーーー
桃「朝からなんですか」
悪男「朝からむしゃくしゃしててよぉ……殴らせろ」
バコッバキッ
桃「うっ……」
悪男「朝からうぜぇんだよっ、あいつら」
桃「………………」
なんの話し……
バキッドコッガッ
桃「ハァハァ……」
悪男「あぁースッキリした」(去る)
桃「っ……ふぅ……」
保健室行こ……制服に血着いたし……落ちるかな
ーーー保健室ーーー
桃「失礼します」
先生いないじゃん
青「あ、桃くんじゃんっ!ってえ!?」
桃「あっ……」
青「どうしたの!?血が出てるよ!?」
桃「あー、いや……大丈夫ですよ?」ニコッ
青「どう見ても大丈夫じゃないでしょ!?」
桃「大丈夫ですって」
青「僕手当下手だからさ……紫くん呼ぶね」
桃「自分でできます」
青「やってもらった方がいいよ!」
(連絡する)
桃「…………はぁ」
めんどくさい事になりそうだな……
紫「桃くん!大丈夫!?」
桃「あ、はい」
青「ねぇ、誰にやられたの?」
桃「大丈夫ですよ」ニコッ
青「誰だって聞いてんの」
桃「………………」
紫「カーディガン脱いでくれる?」
桃「手当て軽くでいいので……」
紫「駄目だよ、ちゃんとしなくちゃ」
桃「いや、本当に大丈夫なので。」
紫「じゃぁ、軽くにするから誰にやられたか聞いてもいいかな?」
桃「…………わかりました」
カーディガン脱いだら痣見られて、もっとめんどくさくなる……
青「で、誰なの」
桃「……悪男ってやつです」
紫「あーあの子ね」
青「殺してやるっ……」
桃「え……」
こわっ……
紫「はいはい、青ちゃん落ち着いて。その人には今日やられたの?」
桃「あー……昨日からですね」
青「なんで」
桃「あいつに、殴られそうになった女性がいたので代わりに殴られたら、目をつけられてしまって」
紫「優しいんだね。それで今日もやられたと」
桃「まぁ……そんな感じです」
青「なんで助けたの?」
桃「……え?」
青「無視すればいいじゃん。そんなの」
桃「…………」
青「なんで助けたの?」
桃「……なんでですかね?……」
勝手に体が動いた……だけ
青「は?」
桃「……は?、と言われましても……」
紫「勝手に体が動いた感じ?」
桃「まぁ……はい」
エスパーかよ
紫「……同じ場面を見たことある?」
桃「……え?」
紫「誰かが殴られそうなのを守った事ある?」
桃「っ…………まぁ……」
紫「………………」
青「紫くん?」
紫「勝手に体が動くって事は、同じ場面を見たことある、あるいは日常的にやってる事、癖になってる事が多い」
青「だから?」
紫「だから、桃君は女性が殴られてる瞬間を見た事があるか、今みたいに代わりに殴られる事が日常的にあるか……なんだよね」
青「…………桃くん、そうなの?」
桃「………………」
紫「桃くん、話してみてよ」
桃「…………」
紫「聞いちゃダメかな?」
桃「俺の家の話になるので、無理です」
紫「そっか…」
青「………」
桃「手当ありがとうございます。」
紫「……どういたしまして」
青「紫くん」
紫「うん、退学にしようか」
桃「え……?」
俺が?
青「あいつ……むかつく」
紫「あ、桃くんの事じゃないからね?」
桃「退学……悪男が?」
紫「当然でしょ?桃くんをこんなにしたんだから。少し腕とか見ると、昨日も結構やられたよね?」
桃「そうですけど……」
紫「俺は学園で苦しんでる生徒を見たくないよ。話で解決出来るやつは話で解決するけど、あの子は話して解決してくれるような子じゃない。だったらこの学園から排除するしかないでしょ?」
桃「……紫様が決められるんですか?」
紫「まぁね、学園長に報告して了承得たら退学にできるって感じかな」
青「でも学園長って紫くんに任せっぱなしだから実質紫くんが学園長だよね」
紫「任せっぱも少し困るけどね」
桃「…………」
この人……本当にすごいんだな……
青「早く退学しようよ」
紫「分かった」
桃「……あの……退学にするのもう少し考えてくれませんか……?」
青「は、やだよ」
紫「なんでかな?」
桃「俺は大丈夫ですし、退学って言われてあの人が暴れられても困るんで……」
絶対俺のせいにして俺の所に来るだろっ
相手すんのめんどくさいんだけど……
だったら黙って殴られてた方がマシ…
紫「確かに暴れそー」
青「橙くんに任せば大丈夫っしょ」
紫「そうだね」
桃「でもっ……」
紫「そこまで言うなら少し考えるよ」
桃「!!ありがとうございます」
紫「あ、そうだ!考えてくれた?生徒会のこと!」
桃「あっ……いや……」
青「なんで入ってくんないの?そこら辺の生徒に聞けば、はいしか言わないのに」
桃「俺が入っても……何もできないですし」
生徒会に入ったら普通じゃなくるし……
青「いてくれるだけでいいんだけどなぁ」
桃「それはそれでちょっと………」
紫「もう少し考えてみて!また聞くからさ!」
桃「はい……」
青「今日はもう帰れば?怪我酷いし」
桃「え、大丈夫ですよ」
紫「無理はだーめ!青ちゃん送ってあげて」
青「うん」
桃「え、いいですよ、授業まだあるじゃないですか」
青「いいの、行くよ」
桃「ちょっ……」
この人の相手もめんどくさいっ!
コメント
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うわぁ すき((((