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私
がいるかぎり、ここは現実でありつづける。
現実から逃げたければいつでも私のところに来るがよい。
……歪みを抱えていることこそが救いなのだよ。
わたしは、神になろうとした。人の運命を支配する力を欲した。
わたしの願いを聞き入れてくれる者は誰もいなかった。
だが、今や違う。
わたしの望み通り、おまえはここに来た。
おまえこそ、わたしの神にふさわしい。
さあ、来い。わたしとともに行こうではないか。
わたしの力によって、すべてを思いのままにしてやるぞ。
わたしのもとに集え、忠実な僕どもよ。
おまえたちの力でこの世を混沌へと導いていけ。
わたしに従えば、永遠の命を与えよう。
さあ、来るのだ。我が下僕の者たちよ。
わたしに従うならば、大いなる力を与えてやろう。
わたしについてこい。わたしの手足となって働くのだ。
わたしに忠誠を誓え。さすれば、さらなる力を得られることだろう。
さあ、くるのだ。我のもとへと。
さあ、わたしの前にひざまずけ。
さあ、わたしにひれ伏せ。
わたしの命令に従っていればよい。
さあ、わたしに従い続けろ。
さあ、わたしに仕え続けるのだ。
わたしに逆らう者はすべて滅ぼせ。
わたしが正義となるのだ。
わたしは不死身でありたいと思う者。だが、そのために何人の同胞を犠牲にしたことだろうか。いや、そんなことはどうでもよかったのかもしれない。ただ、わたしたちは、死ねなかっただけだった。そう、わたしたちにとって、生きるとは…………。
わたしはこの現実から逃げ出してきた者。ここがどこなのかわからない。ただ、わたしは自分の居場所を探している。どこにもないのに。わたしは何を求めているのか? わたしは何も求めてはいない。何もかも失った。それなのに、なぜ、まだ生きている? わたしが望んでいるものは……。
わたしは救いを求めるもの。わたしは愛を求めて彷徨う亡霊のようなもの。わたしが望むものが何かは知らない。しかし、もし望みが叶ったとき、そのときこそわたしは消え失せるのだと思う。
わたしは自由になりたい。わたしの心を縛るものはないはずなのだが、なぜかいつも束縛されているような気がしている。わたしの心はどこに行ってしまったのだろう? わたしはすべてを失った。だから、わたしに残された唯一の希望である、この心の行く末を見届けることだけがわたしの願いだ。
わたしは愛を求めていた者。わたしが求めるのは愛のみ。わたしに足りないものをくれるのならば、悪魔だろうとかまわない。だが、わたしはひとりぼっちだった。誰もいない。わたしにできることは、自分の心に問いかけ続けることしかない。そして、わたしは答えを得た。
わたしは生に執着する者。死にたくない。死ぬのはいやだ。わたしはまだ生きたい。生きたくてしょうがない。こんな気持ちは初めてだ。生きるためならばなんでもしよう。たとえ悪魔とでも契約し、魂を売ってもいいと思っている。だからわたしを連れていけ。
わたしを連れて行くことでおまえの魂が救われると思うなら。連れていけ。
わたしはもう疲れてしまったよ。このままでは、壊れてしまう。早く楽になりたい。もう、つらいことはたくさんなんだ。
: 私はあなたを許しましょう。私の中に眠る力が目覚めようとしているのですからね。
あなたは気づいておいでのようですね。私の力は、人の痛みを感じ取る能力だということに。
私にはわかっております。人はみな同じだという真実に。だからこそ、私は人を信じることができないのです。
しかし、私は信じている。人が人を信じるということを。
私は愛しておりました