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手掛かりを見つけようと早速カバンを開けた。
カバンから出てきたものは衣類や化粧品、
歯磨きのセットや救急セット、タオルなど。
この持ち物一式は一体どういうことなんだろう…?
旅行に行こうとしてたのかな…?
持ち物を詳しく調べていると、財布や小さなケースが出てくる。
財布の中には小銭やお札が入っており、
ケースの中からは“運転免許証”と書かれたものが出てきた。
それを見てみると
『○○いぶき』
(※名前は決まっておりますが、
苗字は好きな苗字を自分の中で当てはめていただいて構いません。)
私の写真と名前らしきものが書かれていた。
いぶき……
私は“いぶき”という名前なのか……
「どうかしら、何か手掛かりになるようなものはあった?」
「はい。私の名前らしきものが書かれていました。」
自分の名前が分かって安心した。
この調子で他にも何か分かることがあれば……
カバンの中の持ち物を細かく調べようとしていると、マルコさんが戻ってきた。
「ん?何か思い出したのかい?」
「手掛かりがないかなと思いまして。でも自分の名前は分かりました、
これに名前が書いてあったんです。」
運転免許証を彼に見せてみると、
彼は不思議そうに運転免許証を眺める。
「何だそれは…?見たことねェモン持ってんだな…?」
「そうなんですか?」
「あァ。悪ィ、ちょっと見せてくれるか?」
彼に運転免許証を渡すと、じっと眺めたり免許証の裏も見ては不思議そうにしている。
「あ、あの…」
「おっと悪ィ、見たことねェモンだったからついじっと見ちまったよい…。
ここに書いてあんのがきっとお前さんの名前なんだな?」
「はい。」
「いぶきか…いい名前なんだな…?
じゃあ、お前さんをいぶきと呼ばせてもらうよい。」
何だか変な感じだ…。自分の名前を思い出せなかったというのに褒められて嬉しい…。
「はい、もちろんです。」
「これありがとよい。失くさねェように大切にしまっといてくれ。
それと、お前さんの事をオヤジに少し話してくるよい。」
「オヤジ…さん…?」
「あァ。親父はこの船の船長なんだ、事情を話してお前さんを一旦乗せたからねい…。
意識を取り戻したってのを伝えてくる。」
そう言ってマルコさんは再び部屋を出た。
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