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こちらのお話は「第四章•原初の魔女異変(2回目)第14話 存在しない能力」の
ルカーンさんの一部のセリフを元に作成させて頂くお話です。
そして「魔女の過去」と「寒空の下で待ってたよ」をご覧頂いた上でご視聴ください。
それでも宜しければ、どうぞご覧ください。
私 「ぐっ…あ…」
ルカーン 「ふふふ、無様ですねぇ…アデル様?」
霊夢 「ど、どう言う事なの…!?何で…ルカーンがアデルを…」
魔理沙 「おい!お前!お前はアデルの部下だろ!何でこんな事してんだよ!」
ルカーン 「ふふふ…私の目的は器を手に入れること、もう手に入ったからコイツは用済み
なんだよ」
私 「何…だと…貴様…私を裏切るつもりか…!」
上手く力が入らない…
ルカーン 「なぁアデル様?お前、昔親に捨てられたんだろ?」
私 「何故…それを…」
ルカーン 「どうせお前の親は、お前が要らなかったんだろうな」
私 「そんな訳…ない…」
ルカーン 「いいや、お前の事なんてどうせ、」
その言葉に私は心が壊された。
母親は私の頭なんか撫でた事もないし、
父が亡くなった後は私のぬいぐるみを壊そうとしていた。
それでも好きだった。自分を産んでくれたから。
自然と涙が零れて、私は意識を失った。
目を覚ますと、私は紅魔館に居た。
私の髪飾りが棚に置かれていた。
美鈴 「アデルさん…」
私 「…」
私は心が疲れて、支配も、何もかも分からなくなった。
もうどうでも良い。
私は…この世に生まれてきちゃいけなかった。
また誰かと関われば、離れられるのが怖い。
だったら誰とも話さなければ良い。
あの時みたいに…
私 「ママ?」
母 「あんたなんて産まなきゃ良かった…」
私 「えっ…」
その日に私は捨てられた。
トラウマが蘇って過呼吸になってしまう。
息が上手く出来ない…
私はただ…愛して欲しかっただけなのに…
何で私を捨てたの?お母さん…
何で…ルカーンも私を一人にするの?
私が実権体で記憶も全部失ったから?
弱いから?
私がクズだから?
私はあの時の言葉のショックなのか、昔の記憶を全て思い出していた。
美鈴 「アデルさん!大丈夫ですか!?」
もう…消えたいなぁ…
さっさと死にたい…
誰にも愛されちゃいけないのに、生きてて意味あるのかな。
美鈴 「大丈夫ですよ!絶対に一人にしませんから!」
美鈴が必死に私に声を掛ける。
でも、反応出来ない…
優しくされたら…信用したくなっちゃうから…
美鈴 「アデルさん…今から私が質問するので、答えてくれませんか?」
私 「…コクリ…」
美鈴 「アデルさんは、お母さんが好きでしたか?」
私 「うん…」
美鈴 「それじゃあ、ルカーンさんは大事ですか?」
私 「うん…」
美鈴 「それじゃあ最後の質問です♪一緒に、生きてくれますか?」
私 「えっ…?」
美鈴は優しい笑顔を向けてくれる。
美鈴 「私は貴方の過去を聞きました。きっと寂しくて、怖かったと思います。でも
貴方は優しいから、それを表には出さなかった。だから今度こそ!幸せになる番ですよ!」
私 「…私は…愛されちゃいけないのに…どうして…」
美鈴 「この世に愛されちゃいけない人なんて、きっと居ませんよ。貴方は私達の仲間
ですよ。ずっと味方ですからね」
美鈴の優しい言葉に涙が零れた。
愛して欲しい願いが…ようやく叶った気がした。
霊夢 「美鈴!アデル!ルカーンが!」
美鈴 「どうしたんですか!?」
霊夢 「あれはルカーンの意思じゃない!何かに乗っ取られてるのよ!」
私 「えっ…?」
霊夢 「きっと助けられるはず!アデル!大丈夫だからね!」
霊夢も優しく笑ってくれる。
ありがとう。
魔理沙 「アデル!絶対に助けるから!ここで待っててくれ!」
私はルカーンの力で戦う事が出来なくてなった。
だから祈ることしか出来ない。
霊愛 「ルカーンちゃん!大丈夫!?」
ルカーン 「う…霊愛さん…逃げて…」
霊夢 「ルカーン!今助けるからね!」
数時間後
爆発音が鳴り響く中で、私は黙っていられなかった。
霊夢 「…諦めないわよ…まだ、抗うんだから!」
ルカーン 「もう嫌なの!お願いだから逃げて!アデル様にも…酷いこと言って…許して
もらえるわけないよ!」
魔理沙 「アデルはただ寂しいだけだ!恨んでなんかない!」
ルカーン 「嘘だ!嘘だ!全部嘘なんだ!うわぁあああああ!」
魔理沙 「や、ヤベェ!バリアが砕けたぞ!?」
魔理沙 「…?あ、アデル!?」
私 「魔理沙、ありがとう。後は任せてくれ」
ルカーン 「アデル…様…ごめんなさい!私…!酷いこと言って…アデル様が…大好きなのに
傷つけて…アデル様の友達だったのに…」
ぎゅっ
ルカーン 「えっ…」
私 「恨んでないよ。一人で悩ませてごめんな。私はルカーンに出逢えて幸せだよ。
きっと私の母親は、私の事なんか愛してなかったんだ。でもルカーンが私を助けてくれたから
苦しくないよ」
「あんたなんて産まなきゃ良かった」
その言葉が頭をよぎって、涙が零れそうになる。
でも我慢した。泣いたら、また心配をかけてしまうから。
ルカーン 「アデル様、ありがとうございます。でも、一人で我慢しちゃダメですよ。
優しいアデル様だから、無理しちゃうんですよね。私の事…頼ってくれますか?」
私 「…良いのか…?」
ルカーン 「はい!だって友達ですから!」
私より小柄な身体でも、存在は大きく感じた。
魔理沙 「私達の事も頼れよな!仲間なんだから!」
霊夢 「そうよ、一緒に支え合いましょ!」
私 「…!ありがとう!」