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「すごいのね、お兄ちゃんもお姉ちゃんも!
さっき私を助けてくれた時もとってもかっこよかったけど、今も胸がすっとしちゃった!」
「そうか?じゃあもっと殴っときゃよかったな!」
『うん、鉄パイプならもっと威力あるのに』
女の子がこちらに来て笑いながら言うと、ルフィも笑いながら言葉を返した。
エマも後ろに担いでいる三本の鉄パイプを擦りながら惜しそうに話した。
「リ…リカ!!こっちへ来なさい!!
あの人と口を聞いちゃだめ!仲間だと思われたらリカも殺されちゃうのよ!!」
「だってママ、あの人はいい人よ!ゾロって人だって…」
「……」
「バカな事言わないの!!まさか磔場へは行ってないでしょうね!?」
「う…うん、行ってないよ…!!」
「さ、早く家へ入って」
女の子…リカが申し訳なさそうにお母さんに家へ入れられるのをルフィとエマは手を振りながら見送る。
コビーは呆然と立ち尽くし冷や汗を流している。
「やっぱりただじゃ済みそうにありませんよ!!
例の大佐が怒って、下手すれば海軍が動く恐れも…」
「その時はその時だ!
おれ、ゾロにあってくる。エマも行くか?」
『うん、もちろん』
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海軍基地
「よっ」
『さっきぶりだね』
「また来たのか、海賊の話は断ったハズだぜ…!!」
磔にされたゾロの元へ再び訪れると、ゾロは苦しそうに応えた。
「おれはルフィ!縄といてやるから仲間になってくれ!!」
『同じくエマだよ』
「話聞いてんのかてめェら!!
おれにはやりてェ事があると言っただろう。誰が好んで海賊なんて外道になるか」
「別にいいじゃんか、元々お前悪い賞金稼ぎって言われてんだから」
『仲間になってくれたらすごい心強い』
「世間でどう言われてるかは知らんが、おれはおれの信念に後悔するような事は何一つやっちゃいねェ!これからもそうだ
だから海賊にもならねェ!!」
そこまでの決意でゾロのやりたい事とはなんだろうか。二人には全く分からないが、辛うじてすごく大切な事というのは伝わったみたいだ。
「知るかっ!おれはお前を仲間にするって決めた!!」
『ししっそうだね』
「勝手なこと言ってんじゃねェ!!」
「お前、刀使えるんだってな!」
『へ、そうなの?』
話を聞かない二人に、ゾロはノリツッコミを入れるが"刀"の単語を出すと顔色が変わった。
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