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「!……………フン…ああ、何かに体をくくりつけられてなきゃ一応な」
「刀は?」
「取られてよバカ息子に。命の次に大切なおれの宝だ…!!」
『わたしたちの麦わら帽子みたい』
「よし!あのバカ息子からおれらが刀を奪ってやる!!」
「何!?」
「そしておれらから刀を返してほしけりゃ、仲間になれ」
『いいねそれ』
「たち悪ィぞてめェら!!
おい待て!!」
「よし!行くぞエマ!!」
『うん』
焦っているゾロの宝である刀は海軍基地の中にあるらしい。
一度決めたことは曲げない二人。絶対にゾロを仲間にすると決めたからには何しても、仲間にするのである。
かくして、二人のゾロの刀奪い返そう大作戦が始まった。
「…基地に乗り込むつもりかよ、バカかあいつらは…!!」
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「おかしいなー海兵が全くいねェ、どっかで会議でもやってんのかな
これじゃ刀どころか、ばか息子の居場所も聞き出せねェよ」
『ルフィ、上で声がした気がする』
「ほんとか!?行ってみよう!」
ルフィは上に向かって右手を伸ばし、左手はエマの腰に巻き付けた。
これには、いくらいつも驚いてるからってエマも驚きである。目を大きく開いて、『ね、ルフィ、まって』と静止をかけている。
まあそれでこの船長が止まるわけないが。
「ふん、ゴムゴムの…ロケット!!!」
何かを掴んだ感覚を持ったルフィは思いっきり右手を縮ませる。すると二人はひゅうっと飛び上がり一気に上まで登った。
エマの目は心做しか涙目である。
「うわっ飛びすぎ」
『わわわ、こわ』
「なんだありゃ」
「下から何か飛んで来…」
「止まった!」
飛んできた二人に海兵はびっくり。しかしそれよりも驚いたのは、ルフィが止まるために掴んだ縄がモーガン大佐の大事な銅像を支える縄であったということだ。
「「「「!は!!?」」」」
「ん?」
『や、やっと降りれた』
「「「「!!!!」」」」
着地でき安心した二人に対し、銅像が真っ二つに割れて絶望する海兵。モーガン大佐の目にも涙が浮かんでいる。
モーガン大佐の銅像は上半身が下に落ちていきバラバラに砕けた。
状況を察した二人はバツが悪そうに謝る。
「『ご…ごめんなさい』」
「あいつらを捕まえろ、おれが殺す!!!!」
だが許して貰えるはずもなく、二人はまた海兵に追われることとなった。
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