テラーノベル
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元貴は、黙ったまま手を伸ばして
俺の髪に触れると、優しく頭を撫でた。
何度か、時間をかけて
額から後ろに
髪を梳くように撫でる元貴。
その手つきは、猫を撫でるように 優しい。
元貴は ふいに 頭に手を置いたまま、
俺と目を合わせた。
3秒ほど見つめ合う。
あぁ。
その黒い瞳に吸い込まれそう。
やめて……。
これ以上好きになりたくない。
……何を考えてるか教えて。
ちゅっ……
元貴はもう一度
俺の唇にキスした後、
今度は首筋にゆっくりと唇を落とした。
「……っ」
熱が走る。指先が小さく震える。
直後 、 耳たぶにふっと吐息をかけられて、
思わず体が跳ねた。
「 若井 」
「…………っ」
……ビクッ
低い声で ただ、名前を囁かれるだけで
腰の疼くのを止められなかった。
そのまま、耳の後ろに柔らかく唇を滑らせたあと、
ぬるく濡れた感触が這うように舐められる。
「……ん、やっ……元貴……」
耳の穴に舌を差し込んで、
元貴の気が済むまでピチャピチャと犯される。
元貴が低く、甘い声でゆっくりと囁いた。
「こうやって触れて欲しかったんだ……?
……可愛いね。」
ぞくっと背筋を這う熱。
その声に、理性がふわりと溶けていく。
「……!
も、とき…………ま……っ、、、ちが、、いや、そうだけど…………っ、」
(優しいのは俺が好きだからだよね……?)
(俺は都合のいい相手じゃないよね……?)
どうしても聞きたい事は言えずに
また、今夜も脳を溶かされていく。
(ねえ、画面の先の相手は誰……?)
(ねえ、元貴……。俺に飽きたの……?)
俺は、潤んだ瞳で上目遣いに見つめながら、唇を小さく噛む。
震える肩、怯えたような呼吸。
このまま答えを聞いてしまったら、
なにかが壊れてしまいそうだった。
俺が思考を巡らせていたその瞬間だった——
「………ふぅん。
…………余裕じゃん。」
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コメント
35件

揺れる若井さんの心情が 繊細ですね 苦しそうな様子がじわりと伝わります 若井さんの目に映る大森さんこそ余裕なのに 大森さんが使うの 面白い
🫧さんのこの温度感といいますか... 雰囲気がすごく好きで... 甘くて切なくて儚い雰囲気がもう...🥲 元貴くんの冷たさがまた良くて、 若井さんの不安になる所も すごく好きです、、 とにかく大好きです!!! 用事あってコメント 遅くなってしまった、、
若さん受けやっぱ最高です!