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攻🐉×受🔝の捏造まみれのジヨタプ小説。
『青春〈前編〉』の続き。
ご本人様たちとは全くの無関係。
ご都合主義の矛盾まみれ解釈違いもろもろですがたくさんの愛はある。
うじうじ🐉の中学生男子恋愛みたいになっちゃいました。
覚悟の上読んでくださる方はそのままお進みください…!
「撮影は以上になります!」
「お疲れ様でした〜」
もうすぐ夕方になるころ、無事ミュージックビデオの撮影が終わった。長かったようで短かった日本も明日離れる。もちろん寂しい気持ちはある、けど。
ちらっとトップの方に視線を向けた。彼は先程からなにやら真剣な顔でスタッフとマネージャーと話している。相手の2人はとても困った顔を浮かべていた。
「………なんかあった?」
そっと近づいて話しかけると、トップはびっくりした顔をしたあと、すぐにサッと視線を逸らした。
「……別に、ジヨンには関係ない」
チクッと胸が痛む。その傷が毒みたいに全身に広がっていくような気がした。
「……とりあえず、お願いします」
「…………わかりました」
マネージャーは諦めたようにため息をついてそう答える。話は終わったようで、彼はそそくさと離れて行ってしまった。なんだか重い空気だけが残る。俺に関係ない、と堂々と言われた手前、今ここでマネージャーを問いただしたところでトップに気を使って答えないだろう。胸がもやもやする。
(……全部、自分のせい……なんだけどさぁ…)
やらかした。無遠慮に彼の唇を奪ってしまった。気持ちが溢れてしまった。彼を困らせてしまった。気持ち悪いって思われただろうか。全部自業自得。なのに、まるで隠し事をしているようなスタッフやマネージャーにまで醜い嫉妬が止まらない。
「………はあ」
日本を離れるのは寂しい。楽しかったし心地よかった。でもそれ以上に、どうやら俺にとって苦い思い出ができてしまったようだ。
打ち上げでみんなで酒を飲んだが、俺はなんだか飲む気になれずに2杯だけで席を離れることにした。
「え、ジヨンヒョンもう部屋に戻っちゃうんですか?」
驚いたように聞いてくるテソンを適当に誤魔化す。こうなったらさっさとシャワーを浴びてベッドに飛び込んで寝てしまいたい。寝れるかはわからないけど。
「じゃあお疲れ様、」
みんなにそう声をかけてテーブルを離れた。刺さるような視線、こちらを見つめるトップの顔をなるべく視界に入れないようにしながら。
「…………おい」
「!」
部屋のドアを開けようとしたところで後ろから声をかけられて、思わずカードキーを落としそうになった。何度も聞いてきた、低くてでも心地よい声。
「………タプヒョン?なに?」
おそるおそる振り返ると、口を真一文字に結んだトップの顔があった。彼は俺の問いかけに答えず、その長いまつ毛を揺らしながら目を伏せる。
「……ちょっと付き合え」
「え?」
くるっと背中を向けてスタスタと歩いていってしまった。俺は混乱して中々動けない。
「……おい、早くしろよ」
ハッとして、俺は慌ててその背中を追いかけた。
無言でその背中について行く。彼はそのままホテルを出ると、裏の駐輪場に停めてあった自転車の隣で止まった。
「……今度はお前の番」
「え?」
「だから、今度はお前が漕いで」
そう言われ、昨日自転車で2人乗りしたことを言ってるのかとやっとわかった。たしかにあのときは彼が漕いで、俺が荷台に座ってた。
「な、なんで……というかこれ、撮影用のやつとはいえ勝手にこんな時間に使ったらダメじゃ…」
「いいから、平気だって」
なんでそんなこと言い切れるのだろう。ますます混乱するが、こうなったら彼が折れないことも十分知っていたから、俺は言われるがまま自転車に跨った。途端に後ろに重みが加わる。俺は彼が座ったことを確認したあと、目一杯ペダルを踏んだ。
「ぉ、わっ」
グラッとハンドルが大きく揺れて慌てる。まるで昨日と同じだ。ここで倒れたら大怪我をしてしまう。腕に力を込めてどうにかバランスを保ちながら懸命に漕いだ。一度スピードに乗ってしまえば安定する。ホッと息をついた。
「……ぷ、くくっ」
「!」
「ふは、あはは!」
突然後ろで笑い出すから驚いた。笑い声に合わせて、項のあたりに微かな吐息を感じて緊張する。
「な、なに?」
「いやあ、めちゃくちゃ慌てた声だったから、つい」
「そりゃ慌てるでしょ」
「すごいフラフラだったもんな?」
誰もいない広い道をひたすら進んだ。当たる風が気持ちいいが、重いペダルを漕げば暑くなっていく。汗がじんわりと滲んできた。
「……昨日のタプヒョンだってそうだったじゃん。というか、俺よりヒョンのが体重あるんだから、俺が漕ぐ方が大変でしょ!」
「うるさいな、言い訳すんな」
「これは別に言い訳じゃないでしょ、もー」
さっきまでのギクシャクした空気が嘘みたいな、まるで元通りになったかのような会話になんだか安心する。我ながら単純だが、こうやって君といれるだけで俺は楽しくなっちゃうんだよ。君は知らないだろうけど。
「………」
ふと心地良い沈黙が俺たちを包む。自転車のチェーンが回る音が大きく聞こえた。
「……………なあ、ジヨン」
「ん?」
「まだ………お願い、言われてないけど、どうすんだよ?」
「ぇ、」
「昨日の夜……勝負しただろ。お前が勝った……だからなにか1つ、願い言えよ」
これ飲酒運転になっちゃうよなぁ、なんて場違いなことを考えていた。まあそんな飲んでないからいいか、誰もいないし。というか彼も全然酔ってるように見えないけど、一体どれくらい飲んでたんだろ。
「うーん……どうしようかな」
願いなんて、そんなの。最初から1つしかないのに。
(俺のこと、好きになって)
そんなこと言えやしないけど。
「……なにも浮かばないや」
「……」
「今度なにか奢ってもらおうかな。それでいいよ」
トップはなにも答えない。顔が見えないから、今どんな表情なのか見えなくて、それがいいのか悪いのかわからなかった。
「…………うそつき」
「ぇ、?」
「本当は……本当は、もっと違うこと言いたいくせに」
呟くように言われる。
「……タプヒョン?どういうこと?」
「…………本当は、」
「………」
「…………………”好きになって”、だろ?」
「!」
反射的に振り返りそうになった。その瞬間ガシッと両肩を掴まれそれは叶わなかった。
「…おいばか、危ないだろ前向いとけよ」
「………タプヒョン……なんで、」
思わず声が震える。嫌な汗が背中を流れた。だって、なんで、君がそれを知ってるの。
「…………当たりか?」
「……」
「………なあ、本当のこと、言って」
本当のこと言っていいの?だめだよ、だって、そうしたら、君を困らせてしまう。そんなの嫌だ。せっかくまた元通りにできると思ったのに。俺の気持ちは変わらないけど、この先も変わらないだろうけど、でも、表面上だけでもただの友達に戻りたかったのに。
「…………」
「………ジヨン」
俺はペダルから足を浮かせた。乗っていたスピードは徐々に減速し、やがて自転車は止まった。途端に風が当たらなくなって暑い。
「…………………そうだよ」
「……」
「…………俺を、」
ゆっくりと振り返る。今度は抑えられなかったから、真っ直ぐにこちらを見つめるトップと目が合った。
「…俺を、好きになってほしい」
「……」
「君が…………タプヒョンが、好きだから」
言ってしまった。その瞬間、驚くほど身体の力が抜けた。大事に育ててたのに枯れてしまった花を見つめるような、必死に隠してのになくしてしまった宝物がバレてしまったような、そんな感覚がして。もういっそ清々しい。
「………」
目を逸らさず俺を見つめていた瞳が、ふと緩んだ。小さく吐息を吐くように彼が笑った。
「……また、冗談か?」
眉を下げて、彼が言う。まさか、冗談なわけない。でもそうだね、昨日の夜俺はそう言って誤魔化した。なにもかもなかったことにしようとした。そんなことできるわけないのにね。
まるで笑ってるのに泣いてるみたいな彼の表情。なんだか俺まで泣きそう。
「……冗談なんかじゃないよ」
「……」
「本当に、君が好きなの。もし願いが叶うなら……君と付き合いたいし、君と手を繋ぎたいし、抱きしめたいし、キスしたい」
「………………ふはっ」
トップが目を細めて、楽しそうに笑った。
「何個言うんだよ。聞き入れる願いは1つって約束だろ?」
「………そうだったね、じゃあさ」
「……」
「…………俺だけのものになって、タプヒョン」
夜の静寂が俺たちを包む。どこか遠くでクラクションの音が聞こえた。
彼が一度目を伏せる。長いまつ毛が揺れた。
「……………わかった。その願い、叶えてやるよ」
「……………………へ、?」
思考が止まる。まじまじと彼を見つめてしまった。相変わらず綺麗な顔だなー…じゃなくて。
「……すごいアホ面」
「え……え?まって、今なんて言った?」
「…だから、わかったって。いいって言ってんだろ」
「…え……いいの、?」
「………ああ」
「ほ、本当に?」
「〜〜っな、何回も言わせんじゃねーよ!本当だって!恥ずかしいな!」
「っ、」
やばい。にやける。嬉しすぎて、どうしよう。胸が高鳴って、このままふわふわ飛んでいっちゃいそう。
トップは恥ずかしさを誤魔化すように叫んだ。顔が真っ赤だ、かわいい。
「……なにニヤけてんだ」
「ん?んー…んふふ、可愛いなって」
「なっ…!」
彼はわなわなと小さく身体を震わせたあと、バシバシと俺の背中を叩いた。
「い、いいから早く漕げよ!」
「え?まだ漕ぐの?」
「そうだよ!ほら早く、暑いっ」
「ま、待ってよ…というか、本当にこの自転車漕いでて大丈夫なんだよね?怒られない?」
「大丈夫だから!」
「痛っ」
もう一度叩かれる。俺は慌てて前を向いてペダルを踏み込んだ。ハンドルが取られないように懸命に腕に力を入れる。これ明日絶対筋肉痛だ。
「………ちゃんと、許可とってきたから」
「…ぇ、」
「使っていいって……無理やりOKもらったようなもんだけど」
ハッとした。夕方見た光景を思い出す。必死に話し込む3人。なにやら真剣な顔の彼と、困ったようなスタッフとマネージャー。もしかして、このことだったの?わざわざ俺との時間作るために?
「……俺には関係ないって言ってたじゃん…」
「し、仕方ないだろ…あのときはああ言うしかなかったんだから」
彼は恥ずかしそうにぼそぼそと言った。たまらず頬が緩む。
だんだんとペダルが重くなってきた。そうか、今上り坂だ。俺は腰を上げて必死に漕ぐ。もう汗だくだ。今の俺、汗くさくないかな、なんて。
「ほら、あと少し」
トップがきゅっと俺の服を掴んだ。そんな些細なことにさえドキドキした。
やっと登りきった先、俺はペダルから足を浮かせる。自転車はスピードを上げて坂を下っていった。
「わーーー!」
当たる風が気持ちいい。汗で微かに濡れた前髪が靡く。チェーンの回る音が勢いを増した。
「ねぇタプヒョンっ」
「なんだ?」
「身体に力入れて、ケガしないように!」
「はあ?」
俺はそう言うと、思いきりハンドルを右にきった。
「ちょ、なにして…っ!」
「うわあ!」
2人して道路脇の草むらにダイブする。まるで昨日とデジャブだ。今回はわざとだけど。自転車が音を立てて倒れた。
「……ばか、危ないだろっ」
「え〜昨日ヒョンだって同じことしたじゃん」
「あれはわざとじゃなくて事故!…ったく、」
トップは大きなため息をつくと、ごろんと仰向けに転がった。空を見上げる。今日はよく晴れたから、星も月もはっきり見えた。
「…綺麗だな」
そう呟く彼の、横顔を盗み見する。ほんのり汗をかいた額、長いまつ毛、高い鼻筋にシャープな顎のライン。
「………うん、綺麗だね」
夢中になって見つめてしまう。瞬きさえ惜しいくらい、今この瞬間の何もかも目に焼き付けておきたい。
「…………ねぇ、ヒョン」
「なんだ?」
そっと彼の手を握る。熱くて、少し汗ばんでいた。
「勝負に負けたから、俺の願い聞いてくれたの?」
「……」
「だから、俺を好きになってくれたの?」
大きな瞳がきょろきょろと忙しなく動く。しばらく黙っていたが、やがてその口がゆっくり開いた。
「……………ちがう」
「……」
「ずっと……ずっと前から、お前が好きだったよ」
微かに手が握り返される。トップの頬が赤く染った。かくいう俺も顔が熱くて、速まる心臓の音がうるさい。
「……あのとき、お前が突然、キスしてきて……すごい、びっくりして、」
「……」
「でも本当は……嬉しかった」
「……」
「なのに………ジヨンが、冗談だって…」
「……タプヒョン」
「そのくせ、お前、すごい泣きそうな顔してて、全部諦めたような…そんな顔してて……俺もう、わけわかんなくて」
「……うん、ごめんね」
彼の困った顔が思い出される。俺に急に好きだって言われて、迷惑なのかなって思ってたけど。本当は、俺が冗談だって誤魔化したことに混乱してたんだね。
「…好きだよ、タプヒョン。冗談なんかじゃない。本当に、君が好き」
「…………………俺も」
なんだか背筋がそわそわして、胸がムズムズして、身体の奥がうずうずする。
「あーーー、あははっ」
「……なんだよ」
「んーー…んふ、ほらあれだよ」
「あ?」
「アオハルだなあーって!」
「……ふは、またそれかよっ」
その笑顔が眩しくて好きだ。
皆様お付き合いいただきありがとうございました!ただのうじうじじよさんの初心恋愛にしてしまいました笑 癖丸出し。たまには純愛もいいですね。
読んでくださりありがとうございました♡
コメント
4件
わーーーもう甘々すぎてだーいすきです!!!やっぱり初心もとっっってもいいですね🤩🤩最後やっぱり日本語覚えれてない2人が可愛すぎです!!😘
いやもう、読み終わって放心してるわ……!最後の草むらからの空と、お互いの気持ちを確かめ合うシーン、完全に青春の極みだよ!「ずっと前から好きだった」ってトップの告白、あそこは反則だって。ジヨンが「アオハルだなあ」って笑うところも含めて、最高の締めくくりだった。素直になれなかった2人がやっと通じ合えたのが尊すぎて、胸がぎゅうってなった。たぷさんのつむじさん、本当にいい話をありがとうございます!
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