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【設定】
しろせんせー×まちこりーた×ニキ
高校生パロ。
少女レイの曲パロ。
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《キミはトモダチ。》
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俺はなんてことをしてしまったのだろうか。
後悔してももう遅いはずなのに、頭に浮かぶのは彼女と彼に伝えたい謝罪と後悔ばかり。
……いや、遅くない
遅くないと、言いたい。
はぁ、はぁと荒い息を漏らしながら地面を蹴る。
最後に瞳に映った彼女は、俺を指さしてこう言った。
「_______。」
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翌日__
しろせんせーside__
ガラガラッとドアが開く音がして思わず顔を向ける。
……入ってきたのはニキ。
慌てて立ち上がりニキの元に向かう。
💙「おはよ、ニキ」
💛「………………、」
小さく俺を睨むニキ。
……そんなことしたって何も変わらないのに。
💙「…ちょっと話したいことあって、あっち行かん?」
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💙「…昨日、ニキ休んだよな、」
💛「…それが?」
💙「…お前、話してないよな、?」
💛「……何言ってんの、まちこりも熱だろうし、話せるわけ、ないだろ」
💙「……俺、まちこが休んだなんて一言も言ってないんやけど」
💛「…………っ、!」
💙「…本当に?」
💛「……………………」
💙「……、今日まちこが休んだ理由は?」
💛「……ボビーも知らないんだ、」
そう言いながら少し不安げな表情を見せるニキ。
……どうやら本当にこれは知らないらしい。
昨日会った、というのは先程の反応を見るに確実だが。
もや、と心の中が曇る。
……最悪な場合が頭に浮かんだ。
💛「……っ、先生っ!」
そう言いながらニキが先生の元へ急ぐ。
……もしかしたら、まちこは
💛「____、!」
♡「____、__」
💛「っボビー!!!」
💛「…早く行くぞっ……、まちこりっ、家出たはずってまちこりのお母さんが……っ」
すぅ、と背筋が凍る。顔が青ざめる。
……その瞬間、分かった。
…………全部俺は、間違ったことをしていた。
💙「…………っぁ、おれ……っ、」
💛「…はやくっ!今行けば間に合うから…っ、…絶対、謝れよ……っ!」
💙「わかっ、とる……っ、、」
そう言った瞬間、2人同時に地面を蹴る。
先生の引き止める声なんか無視して、ただ、外へ。
💙「…ニキ……っ、まちこの場所、心当たりはっ……!」
💛「っえ……」
💙「…お前なら絶対わかる…!まちこのこといっちゃん分かっとんのはお前やろ……?!」
💛「……、っあ、あの、でっかい海の近くの踏切…!…昨日まちこりと行った…!」
その言葉を聞いて、すぐに海に向かって走る。
はやく、はやく
俺はなんてことをしてしまったのだろうか。
後悔してももう遅いはずなのに、頭に浮かぶのは彼女と彼に伝えたい謝罪と後悔ばかり。
……いや、遅くない
遅くないと、言いたい。
はぁ、はぁと荒い息を漏らしながら地面を蹴る。
💙「…俺のせいで……っ、なんであんな…っことっ……」
💛「ボビー!!!!!」
💛「っ、謝るって決めたんだろっ?!」
💛「絶対っ!まちこりは大丈夫!」
💛「お前がしたことは許せないけど……っ、だから!全部償え!!!」
💛「全部全部全部!!まちこりに全部話して全部謝って!!!」
💛「……先に話してこい……っ!!!!」
走りながら、どん、と強く背中を押された。
その勢いでスピードをあげる。
……見えた、カンカンとなる踏切の中、だんだんと大きくなる彼女の姿。
💙「…っ、まちこっ!!!!!!」
💚「…………っ!」
視界の端に映る電車。
その電車は彼女の姿に気づいたのか、急にスピードが下がる。
手を、伸ばす。
💚「………………、」
💙「まちこ……っ、!」
彼女も手を伸ばす。
……伸ばしたと思った。
彼女は手を俺の方に向け、俺を指さし、口を開いた。
💚「キミはトモダチ。」
キィィィィィィッッッドンッッツ!!!!!
💛「…まちこり……っ、っ!?」
💙「……ぁ、ぅ、ぁ……っ、」
ぐしゃ、と潰れる音。
膝から崩れ落ちる。
♡「いやっ……人が……っ女の子が……っ!!!」
♡「110番……!!はやく!誰か……っ!!!」
♡「うわぁぁぁぁん、、!!」
その日、彼女__まちこは命を絶った。
精神的なストレスによる自殺だった。
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ニキside__
後日、彼女の葬式は執り行われた。
彼女の親族も、彼女と過去、仲が良かったクラスメイトも、……彼女を虐めていたクラスメイトも、全員が涙を流して声を震わせた。
……ただ、俺とボビーだけは何故だか涙が出なかった。
💙「……………、」
💛「…ボビー、」
許したわけじゃなかった。
彼女が自殺する所まで彼女を追い詰めた彼を、許せるはずがなかった。
……ただ、どうしても嫌いになれなくて、彼女が虐められていたことも、その主犯がボビーだったことも彼女の母親に言わず、先生にも隠し通した。
💙「…ニキ、」
💛「…………、」
💙「…俺、どうやったら償えるんかなぁ……っ、、」
その日、俺は何も答えられなかった。
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𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 𝐟𝐨𝐫 𝐰𝐚𝐭𝐜𝐡𝐢𝐧𝐠.