テラーノベル
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「いやぁ。矢張り、キール・ロワイヤルは美味ですねぇ。」
妖しい笑みを浮かべている、プログ・ノーシスだ。
こいつは顔だけは良いものの、他は塵以下だ。
女を弄び、孕ませ、また他の女を弄び、を続けている。
だが、これはこの世界では犯罪ではないのだ。
概念が消失してしまい、“感情”“欲求”“死”などが機能しなくなってしまったのだから。
ここは終末世界。
秩序、法律などは一切意味を成していない。
だが、生命体を殺す、詰まりはその生命体の意識状態を変えるということが、この世界唯一つの禁句なのである。
デア・ベーゼブラックは終始無言のままで、その声は殆どの生命体が聞いたことがない。
目からはコードのようなものが垂れていて、最初に見た時は本当に機械かと思うこともあるようだ。
ラディーチェは、この状況をどう乗り越えようかと冷や汗をかきながら稀に口出しをするくらいだ。
「あ〜…まぁ、それもそうだなぁ…?」
そういって、その美しい顔をすこし歪ませる。
ミット・シュル・ディガーは、この中では唯一人これにツッコミをしてくれる生命体なのだ。
耳が敏感で髪を一つに結っている。
糸目で馬鹿力なので周りからは脳筋と思われているが、実際はこのメンバーの中ではかなりの頭脳派である。
「ラディーチェくん…無理しなくていいんよ。」
「有難うございます(泣」
ファタ・モルガーナは逆にプログに賛同する生命体で、周囲は特に狂気とはされていない。
だが、ところどころに不条理なことを発言することがある。
特に近くにいる生命体は「常軌を逸している。」「一瞬白昼夢とでも思った。」などと思い、ひび悩まされている。
ずっと赤茶色の髪の毛に目を隠しており、瞳の色は分からずじまい。
把子をよく吸っており、本人曰く『依存はしていないが周りが避けてくれるから吸っている』と…
「えぇ、それには私も賛同です。」
アナスタシスはそんな会話には目も暮れず、ずっと妄執に囚われているかのような顔をしている。
「は〜…前の子性格くそだったなぁ…
あ〜ゆ〜やつは早く死ねば良いのに。」
「どうしたんです?」
「いやね、前…⁉︎ファタさん⁉︎すみません…!(焦」
「いいんですよ。」
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ミル・アドミラリは機械を用いて喋っているので皆が本当の声を聞いたことがない。
『我は承服しかねる』
「何故?」
『我はノクターン・ショコラの方が好みである。』
「君機械なのに飲んで大丈夫なんです?」
『機械ではない。』
「へぇ。そうなんですねぇ。」
そう言うと、ファタ・モルガーナはにやりと口角を上げた。
『…我を研究対象にするではないぞ。』
「はは、何言ってるんですか。するわけないでしょう」
『…せめて脚で許してくれ。』
「いいんです?じゃあ後で。」
コメント
3件
読み終えました。独特な終末世界観と、個性的な面々の掛け合いが印象的でした。「禁句は生命体を♡♡♡こと」というルールの中で、それぞれのキャラが自由奔放に振る舞っていて、どこか不気味だけどコミカルな空気が面白いです。特にミット・シュル・ディガーが実は頭脳派というギャップや、ミル・アドミラリの機械的な口調と「脚で許してくれ」の落差に思わず笑いました。続きが気になります!