「はぁ……一体どこにいるんだろう?」
“朔間くん”はどこにいるの!!!!
バタン…人にぶつかった。
「ご、ごめんなさい」
「こっちこそごめん。大丈夫?」
「う、うん。」
「って衣更くん?」
「おお。ゆいだったか。」
衣更くんは同じクラスメイトで”朔間くん”とよく一緒にいる。
「そういえば朔間くん見てない?」
「朔間……?朔間って凛月の事か?」
「他に朔間って人いるの?」
「おう。凛月のお兄ちゃんだ。」
「朔間零って言う人だ。」
「お兄さんいたんだね……!」
お兄さん…どんな人か会ってみたい!
「その凛月って子探してるんだけど?」
「凛月か、いつもどこかで寝ているんだけどな。」
「どこかって……?」
「色んな所で寝てるよ。」
「廊下とか庭とか。」
「分かった……!ありがとう!」
「おい!ちょっと待て!」
庭?廊下?どこにいるの一体?!
「はぁはぁ……どこ?」
「Zzz…」
「あっ!いた!」
「朔間くん……?」
「あっ。ゆいだっけ?待ってたよ。」
「もう!すっごい探したんだから……」
「最近ここでいつも寝てるんだ〜。」
(庭…?で寝てるの?)
「寝てたら創ちゃんが紅茶いれてくれるんだ〜。だから最近のお気に入り。」
「あっ、セッちゃんが2人とも合流したら来てって行ってたから行こっか?」
「うん!」
ガラガラ……とある教室のドアを開けた。
「失礼します〜。」
「あっ。来た来た。ちょっとくまくん!来るの遅くない〜?」
「ごめんごめん〜セッちゃん。」
「あ、あの〜1年生の件は……」
「もう大丈夫。」
「Knightsに入りたいって子沢山いたからね。」
「わざわざ頼んだのにごめんねぇ〜。」
「いえ!大丈夫です。」
「そろそろなるくん来るんじゃない?」
「なるくん??」
「アンタの学年に鳴上嵐って事居ない?」
「あっ!名前だけ……」
「失礼するわぁ〜。」
「言ってたら来たきた。」
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