お久しぶりです。
しばらく投稿できてなくてごめんなさい本当に。
さのじんスランプでもだもだしてたんですが、足踏みしてても意味ないなと思ってずっと書きたいと思ってたやわしゅんを勢いで書きました。
舜ちゃんが頭良さそうでアホなのも、柔ちゃんが頭悪そうで頭脳派なのも、意外性の2人ですね。
さのじんじゃないのもごめんなさい。
進めてはいるんですけどね…()
それでもいいよって方はぜひ。。
舜太と同棲を初めて、早くも1年が経つ。
仕事の影響がなければ基本的に家事は分担制で、皿洗いとか洗濯とかお風呂掃除とか、どちらかに偏らないように調整しながらやっている。
別に2人とも、相手のためなら多少仕事が多くても構わないタイプではあるけれど、日々の不満を減らすことも関係の維持には大切だとわかっているから。
……のはずなんだけど。
舜太はしっかりしているように見えてだらしないから、ミスが結構ある。
忘れる、とかなら俺もあるししょうがないから目を瞑るんだけどさ。
舜太の今日のやらかしおしえてあげよっか?
ポケットにティッシュ入れたままズボン洗ったの。
小学生かよ。
ポケットから出し忘れんのも、そもそもポケットにティッシュなんか入れてんのも。
こりゃあ世のお母さんもブチ切れますわ。
もうね、内心結構キレてる。
しかも今回、お気に入りのジャケットとか一緒に洗ってたんだけど。
そのジャケットをぴろーんと持ち上げると、やっぱり隅々まで散乱している白い欠片。
最悪。
「はぁ…」
今日の洗濯物干し担当は俺だったんだけど、この掃除は絶対舜太にやらせる。俺がやる仕事じゃないし。
「しゅん!!!!」
扉を開けると同時に、リビングで寛いでいたその名前を怒りを乗せて呼ぶと、今まででいちばんくらい大きい声が出た。
なのに。
「うぉっ?!びっくりしたぁ〜、なに、?」
表現力の乏しい俺と察しの悪い舜太なので、顔を見ても声を聞いても怒りは伝わらなかったらしい。
っあ゛〜もう!それくらい解れよ!!
舜太に対してこんなにイラつくの、初めてだ。
思わず片手で頭をガシガシと掻きむしる。
「お前さぁ、ティッシュ入れたまま洗濯したでしょ」
「えっ、……………………あー!ごめん、じゅうちゃん!!、いや、その日さあ…俺お茶零したのよ。で、やべー拭くものない!ってなって、スタッフさんに言ったら…」
「もういいよ、言い訳ばっかり!」
あーもうなんでこいつはいっつも。
言い訳をするのは舜太の癖だ。
何かをやらかす度に、ごめんそれは…って。
ごめん、ありがとう、でいいんだよ。
なんで余計なことばっかり。
舜太の話が嘘だなんて思ってるんじゃない。
舜太のことは信頼してるし、実際それが嘘だったとしても、起こってしまったことは変わらない。
だから、訊いてもない理由を勝手に説明して、それを免罪符みたいにしないでほしい。
舜太はごめんってすぐ謝れるんだし、それにちゃんと誠意が伴ってるのがわかるから、次は気をつけてねって思うのに。
余計な説明するからうざくなる。
お茶零してティッシュもらって、だからなに?
残り捨てないでちゃんと持って帰ってきて偉いねとか言ってほしいの?
お茶を零してなかったらティッシュももらわなかったのに!って怒ってほしいの?
それとも、そのスタッフさんって女の人?女の人の私物持ち帰ってきたの?って嫉妬されてかった?
もう事が起こってしまったんだから、しょうがないじゃん。
たらればの話をしても意味ないんだよ。
悪気があったなんて思ってないし。
今この現状に向き合ってほしいだけ。
なのに舜太はいっつもいっつも、あのときはこういう理由があって〜とか言い出すし。
「じゅうちゃん、ごめん!!」
舜太の焦った声が聞こえる。
聞こえて、認識して、なのに、心には届かない。
耳と心の間に、たくさんのフィルターがある。
いつもは舜太の声なんていちばんに届くのに、今はそこに引っかかって外郭も見えない。
自分が冷静になれていないのがわかる。
「はぁ……。もういいわ。なんか、冷めた」
あんなに大好きだった舜太が。
いや、今も好きだよ。大好きだよ。
心の底の底では、大好きだって叫んでる。
でも、受け入れられない。
ごめんね。
これは自分のせい。
自分が、まだ余裕のある大人になれていないせい。
でも舜太への好きが、手の届かない奥深くまで離れて言ってしまう。
好きなのに、嫌い。
「…しゅん、ごめん。俺、しゅんのこと嫌いになった。別れよ」
ちがう、こんなくだらないことで嫌いになんかならない。
別れたくない。
口をついてしまった言葉を、今すぐにでも引き戻したい。
「っえ………………」
舜太は、泣きそうな顔。
たぶん俺も同じ顔をしてる。
それくらい目頭が熱くて、歯を食いしばった。
ごめんね。
冷静になれるまで、まっててほしい。
なんて我儘。俺も人のこと言えないじゃん。
自室に戻ろうと、後ろを向いたそのとき。
「っじゅうちゃん…!」
後ろから思い切り抱き締められた。
「ごめん!!じゅうちゃん…俺、じゅうちゃんのこと嫌いになれない!すきだもんっ!」
その腕の力強さは、たぶん俺が抗ってもビクともしない。
無駄な抵抗にしかならないということ。
だから腕を解くこともできず、ただ佇む。
「俺、みんなのことすきだし、はやちゃんも、だいちゃんも、じんちゃんもだいすきだけど、…でも、じゅうちゃんはメンバーとしてだけじゃなくて、人として、恋人として、すきやから」
重なった心臓が一拍一拍を捉えて共鳴する。
「だって地球にこーーんなに人がいて、だれのことをすきんなる可能性もあったやん。なのに俺はじゅうちゃんに出逢って、すきなって、もうじゅうちゃんより大切な人なんて見つかんない!」
舜太の言葉が、温もりが、取り乱した自分をしずめていつもの「舜太が好きな自分」を引き上げてくれる。
「だからごめん、じゅうとは別れられん……じゅうが俺んこと嫌いんなっても、絶対離さん!」
さっきまであんなに別れたいと思ってたのが嘘みたいだ。
この先なにがあっても、結局は舜太のところに帰ってきてしまうんだろうな、とさえ思う。
あれを許したわけじゃない。けど、そんなことよりずっとずっと心の底では舜太が大好きで、やっぱりもう嫌いになんてなれないんだ。
「…しゅん、ごめん……感情的になって、変なこと言った…」
「そんなん俺もだよ、てか俺こそごめん!!俺、いっつも言い訳してるって気づいてなくて、じゅうちゃんのおかげで気づけた!これから気をつけて、直る…………かはわかんないけど、」
そこは直すって言いきれよ笑。
思わずツッコむ。
すると舜太はにへっとあの屈託のない笑顔を見せて、釣られてこちらも笑顔になる。
駄目だ、まだ真剣な話は終わってないのに、もうたのしい。
「じゃあ直す!直すよ!じゅうちゃんのためね!!」
「いや、社会で生きるためにやって笑」
「わかったわかった、うん、じゅうちゃんのために直すから、じゅうはずっと隣で見守ってて?」
なにがわかったんだか。
愉快な舜太といると、毎分毎秒が楽しくて仕方ない。
「じゃあ一旦ね?一旦見守るわ」
「え、それでダメだったらどうなるん」
「……別れる、?」
「え、むり!むりむりむりむりむりむり!!!!」
おちゃらけて答えるとだいちゃんよろしく激しく否定するその姿はおもしろくて、やっぱこいつ最高だ。
「嘘だって笑、俺ももう舜太しか考えられないもん」
だから、責任取ってね。
コメント
2件
うおー!!!!のーんさんってほんとに最高過ぎませんか?!やわしゅん尊過ぎて語彙力無くなりますって、