テラーノベル
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激重な🍌と🍆さん
思い付きですゴメンネ。
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「ずるい。ずるいよ、ぼんさん」
自室のデスクで、編集中の動画画面を止めたおんりーは、ぽつりと呟いた。
画面の中で、大袈裟に手を振って笑っている男、ぼんじゅうる。
その、どこか抜けていて、それでいて決定的な瞬間に誰よりも頼りになる最年長への感情を、おんりーは自分でも持て余していた。
最初はただの「尊敬する先輩」だった。
ゲームが上手くて、スピードだけを追い求めていた自分に、エンターテインメントの楽しさを教えてくれた人。
だけど、気づけば視線はいつもあの人の背中を追っていた。
他のメンバーと楽しそうに話しているのを見るだけで、胸の奥がじりじりと焼けるように熱くなる。
ぼんさんが他の誰かを褒めるたび、爪が手のひらに食い込むほど拳を握りしめている自分に気づいた時、あぁ、これはもう引き返せないところまで来ているのだと自覚した。
ぼんさんは優しい。誰にでも平等に、太陽のような暖かさを分ける。
だからこそ、おんりーは苦しかった。
自分だけを特別に見てほしい。その笑顔も、少し掠れた笑い声も、全部自分だけのものにしたい。
「スピードスター」なんて呼ばれて、どんなステージも誰より早く駆け抜けることができるのに、この人の隣にたどり着く方法だけが、どうしても分からなかった。
重い、と思う。もしこの感情をそのままぶつけたら、きっとぼんさんは困ったように眉を下げて、笑って誤魔化すだろう。
だから、隠さなきゃいけない。このドス黒いほどの独占欲も、執着も、全部。
「……おんりー? 聞いてる?」
ヘッドセットから突然響いた低めの声に、おんりーはハッと我に返った。
ディスコードの通話が繋がったままだったことを忘れていた。
画面の向こうで、ぼんさんが不思議そうに首を傾げている気配がする。
「あ、すみません。ちょっと考え事してました」
「珍しいじゃん、おんりーがぼーっとするなんて。疲れてる? ちゃんと寝ろよ?」
ほら、またそうやって無自覚に優しくする。
おんりーは小さく息を吐き出し、いつもの無表情な仮面を被り直した。
「大丈夫です。ぼんさんこそ、次の撮影遅れないでくださいね」
「うわ、手厳しい! でも、おんりーに心配されるの、なんか嬉しいわ」
へらへらと笑う声が、ヘッドホンを通じて鼓膜を揺らす。
その何気ない一言で、張り詰めていた胸の痛みが一瞬で溶けていくのが分かった。
やっぱり、ずるい人だ。
「……ぼんさん」
「ん? なに?」
「……なんでもないです。また明日、撮影で」
言えるわけがない。明日も、明後日も、その先も。
おんりーは、この重すぎる恋情をチェストの奥深くにしまい込んだまま、
今日も「頼れる後輩」の距離を保ち続ける。
コメント
2件
うわぁ…おんりーの「隠すしかない」っていう諦めと、ぼんさんの無自覚な優しさの温度差が切なすぎるよ😢「ずるい」って言葉に全部詰まってるね。自分だけ特別に見てほしいのに、優しさを分けられるたびに胸がギュッてなる感じ、すごく伝わってきた🥀💔