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霊夢、魔理沙、咲夜は紅魔館からの脱出を試みるが、通路が無限に変化し、出口が見つからない。フランはどこからともなく現れ、「ゲームはまだ終わらないよ」と笑う。彼女の翼は異様に長く、羽には無数の目のような模様が浮かぶ。咲夜が時間を止めようとするが、フランは時間停止の中で動き、「見ちゃったね。もう逃げられない」と囁く。
霊夢は紅い霧の中心に「深淵」を感じる。それは幻想郷を飲み込む、名前も形もない存在。レミリアが封印したはずの魔導書は、深淵を呼び寄せる鍵だった。紫が現れ、「この深淵は私の境界を超える。霊夢、君が封じるしかない」と言うが、彼女の目が黒く光る。霊夢は霊力、魔理沙の魔法、咲夜の時間操作を合わせ、深淵を封じる儀式を行う。成功の瞬間、フランが霊夢の耳元で囁く。「封じたのは私じゃない。あなたの中の『それ』だよ」。
エピローグ:霧は晴れるが、霊夢は自分の影が不自然に動くのを感じる。魔理沙は夜中に「見ないで」と呟き、咲夜は鏡に映る自分の背後に紫の姿を見る。レミリアは館の奥で静かに微笑み、フランは地下室で歌う。「次は誰が遊ぶ番かな?」。紫は幻想郷の境界で一人立ち、「まだ終わらないよ」と呟く。彼女の背後で、顔のない影が無数に蠢いていた。
終