「レディ、こちらへどうぞ。歓迎するよ!」
「あら、貴女が先程学園長が言っていた方?こちらに来て私達と話しません?」
キラキラという効果音が付きそうな程の男性がこちらの手を取りエスコートしてくれる。そして普段見掛ける事のない女性が美しい顔で微笑みながら近付いてきて話し掛けてくる。そんな中、監督生は目のハイライトを消しながらこう考えていた。
(帰ったら烏の串焼きでも食べようかな)
「_____と、いう訳で、明日から監督生さんにはロイヤルソードアカデミーに期間限定生徒としてRSAに行く事となりました。」
「……はい?今なんて???」
「ですから、ロイヤルソードアカデミーに期間限定生徒として行く事になったんですよ。」
「いやいや、は?私なんにも聞いてませんが???」
「はい。だって言ってませんしね。」
「いやそこがおかしいでしょうが。なんっで何も知らせてくれなかったんです?そもそも私、そんな事了承した覚えがないのですが????」
「そりゃ、言ってなかったんですから当たり前でしょう?」
「いや……は?待ってこれ私がおかしいの???こういうのって本人の了承がなきゃダメなんじゃないの??決定事項なの??というか明日って言うのもどうなの?????支度とか出来てないけど???」
「それならご心配なく!こちらで用意してありますから。ええ、私優しいので!」
「どうしよう物凄く殺意が湧いてくる……。それと、グリムはどうするんですか?」
「ああ、それでしたらハーツラビュル寮で預かる事となりましたよ。」
「………その事はリドル先輩に言ってあるので?」
「ええ、今から伝えに行きますよ!」
「この人報連相が出来ないのかな?」
こういう無茶ぶりにも慣れた監督生は「はぁ…」と溜息をはきながら「わかりましたよ」と頷いたのだった。
ーおまけー
「という事なので、明日からグリムくんを宜しく頼みますよ!」
「学園長、そう言うのはもっと前に言って下さい。そしてRSAへ監督生が?寮長であるこの僕の承諾もなしに?」
「いえ、監督生さんはハーツラビュル寮所属では無いのですよ?」
「そもそも!何故こんな大事な事を早く言わないのです?もっと学園の責任者として報告、連絡、相談を………」
「すみませんこの後私用事があるので!それでは!」
「ちょっと!まだ話は途中ですよ!!監督生がRSAへ行く件、僕は許してませんからね!!?」
コメント
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続き出るでしょうか?
貴方(の作る作品)が好きです
はじめまして!見てると素敵でドキドキ!大好き!