テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ウィッシュリストって言うんだってー」
片想いしてたmfくんと晴れて恋人同士になって初の2人一緒のオフ日、部屋に遊びに来たmfくんがスマホで何か調べ事をしながら言った。初めて聞く単語に?をいっぱい浮かべてmfくんを見ると、彼はあー突然ごめんと笑いながらスマホから顔を上げる。
「正確には年が明けた時にこの1年で達成したいことや目標を100個リストアップして消化していくみたいなんだけど、どぬくさんとやってみるのも面白いかなと思いまして」
俺どぬくさんとやりたい事意外とあるんだよな、とはにかみながら言うmfくんに心臓がぎゅっと掴まれたような心地になって思わず胸の辺りの服を握り込んだ。こんな幸せで良いのかな。甘酸っぱすぎる、etさんが見たらドン引きしちゃうかも。
「おっ、俺もmfくんとやりたい事たくさんあるよ…っ」
にやけてしまう頬を隠すように揉みながら、力強く宣言するとmfくんは目を丸くした後益々照れたように笑った。うぐっ、可愛い。mfくんは甘くなりすぎた空気を誤魔化すように咳払いひとつしてリマインダーアプリを立ち上げた。
「そっか、良かった。じゃあリストアップしますかぁ。じゃあまず俺から…えーと、謎解きイベントにどぬくさんと行きたいかな、楽しそう」
「謎解き行ったことないや、mfくんとなら楽勝っぽいね!俺はねー、また旅行行きたいな」
「dnさんがナンパされる可能性があるからなぁ…場所は慎重に選びたいよな」
最初は順調に進んでいたリスト作りも50項目目に到達した時点で流石にネタ切れ気味になっていて、俺もそしてきっとmfくんもちょっとくたびれていた。だから、ポロっと無意識に口から溢れてしまった。
「……えーっと、えっと……また、手を繋ぎたいかな」
それを聞いてすぐにmfくんは、はいはい手繋ぎねと言い俺の手を取って恋人繋ぎをしてくれる。そして、あとは?と優しい声で続きを促すから、俺はフワフワした心地で密かに思っていた願い事を声に乗せてしまう。
「mfくんと、キスしてみたい…」
我にかえる隙もなく、mfくんの顔がそっと近付いてきて思わず目を閉じると唇にふわっとした感触があった。「あ、気持ちいい」そう思って俺からも唇を押し付けてその感触を何度も楽しむ。満足して目を開けると思ったより近くにmfくんの顔があって、彼とバッチリ目が合ってしまった。時間が止まったようにお互いをじっと見つめ合った後、いきなりmfくんの顔が真っ赤になった。でも笑えない、だって俺も今顔がめちゃくちゃ熱いから…!お互いうわあああと悶絶しながら部屋をのたうち回って、mfくんは机に背中を思いっきり打ちつけていた。
「痛っっってえ!!!!」
WISH LIST(達成済)
1.手を繋ぐ
2.キスをする
コメント
9件
読んでてキュンキュンしちゃいました♥️ 可愛い((o(。・ω・。)o))
尊すぎる。
お話が全部繋がってて、あの2人が続いてるんだなぁと幸せ! 照れながらも素直に言えるdnちゃん可愛い、すぐ叶えてくれるmfくんめっちゃイケメン!空間が可愛い!