TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

妖怪恋話

一覧ページ

「妖怪恋話」のメインビジュアル

妖怪恋話

4 - 三

♥

118

2022年04月04日

シェアするシェアする
報告する

橙桃です。本人様とは関係ありません。

地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。


桃side


橙「はい、どうぞ」

桃「あ、ありがとう…」


玄関で橙に抱きしめられたときに腰を抜かしてしまい、橙が茶の間まで運んでくれた。

温かいお茶まで用意してくれたので案外面倒見が良いやつなのかもしれない。


お茶を飲んで大きく息を吐く。

正直言って妖怪を舐めていた。襲ってくるとしてもあんなに怖い思いはしないと思っていた。油断してたなぁ……


橙「でも今回のことで分かったやろ?桃には俺が必要ってこと!!」

桃「うん…そうかも//」


恥ずかしいけど橙が助けたときは安心できたし嬉しかった。


それに……


桃「…チラッ」

橙「?」

桃「///…プイッ」



ちょっと、ちょっとだけ。

橙がかっこよく見えた。



橙「あっ!洗濯物は取り込んでおいたで〜ちょっとだけ濡れてもうたけど…」

桃「ううん…ありがとう」

橙「桃どうかしたん?めっちゃ優しくなってる」

桃「別に俺だって優しいときぐらいある」

橙「ふふっwかわええなぁ♡」

桃「////…あっそ……」

橙「………、桃?」

桃「な、なんだよ」


橙は真剣な顔つきになってさっき妖怪を刺した短刀と妖怪を吸い込んだ御札を取り出した。


橙「説明しとかなきゃなって。この短刀は妖怪だけを切れるようになっていてな、こっちの御札は妖怪を閉じ込めておくためにあるんよ。閉じ込めた妖怪はそのうちあの世に送られていく。さっきやったようにこの短刀とか他の方法でもいいけど妖怪を怯ませて閉じ込めたら退治完了ってこと!」

桃「へ、へぇ…」

橙「今回は使わないくらい弱かったけど、強い妖怪と戦うときは俺と桃が使える術もある。今度教えてあげるな。」

桃「術…分かった。」


術か……なんかかっこいいかも。


翌日


橙「おはよう!!」

桃「…おはよ」


朝から元気すぎるだろ……


橙「学校行くで!学校!!」

桃「分かったって…うるさい」

橙「やっぱり昨日のデレは奇跡やったか…」


なんだよデレって…そんなんじゃねぇし


桃「行ってきます」


雪はやんでいたけれど風が冷たすぎる。

マフラーに顔を埋めて耐える。


橙「あはっwwwかわええw」

桃「お前、もう口癖がかわいいになってない?」

橙「かわええのが悪いんですー♡」


そういうとぎゅっと抱きついてきた。

あったかい…


橙「あれ、嫌がらないん?」

桃「あったかいから今日だけ特別」

橙「え、好き」

桃「はっ?!/////……やっぱ無しっ!」

橙「待ってやぁ!!!」


あいつ、好きって言った?!

からかってるのかな………いや、別に俺は好きじゃないけどな。うん、好きじゃない……



青「おっは!」

桃「おはよ」

橙「………。」

桃「、?」


大丈夫か?黒いオーラ出てる気がするけど…

席につくと橙が話しかけてきた。周りからは俺が1人で話しているようにしか見えないから変に思われないようにノートに文字を書いて答える。


橙「…あいつと仲いいん?」

『親友。小学校から一緒。』

橙「へー」


興味無さそうな返事。自分から聞いてきたくせに。


『そういえば、学校にも妖怪っているよね?』

橙「そうやで!学校は変な妖怪の溜まり場やからな、油断したらあかんで?」

『それって、トイレの花子さんとか?』

橙「そうそう、よく七不思議とか言うけどこの学校はそこまではないかな。」

『そっか、授業中とかに出たら困るな』

橙「そうやな、その時は瞬殺したるよ」


グッと腕を曲げて笑う橙。本当に安心するな。









モブ「規律、礼、着席」

先生「では今日は実験やっていくよ」


3時限目、化学の時間

今日は化学室で実験をする。

隣にいる橙が少し険しい表情を浮かべている。


『どうしたの?』

橙「…なんか、気配がする………」

『妖怪の?』

橙「うん…………ッ!伏せて!!!」

桃「へっ?!」





橙に抱きしめられ、頭を伏せられる。


ガシャンと何かが割れる音がする。これは…液体?


「なんだぁ…避けられるのかぁ」

桃「?!?!」


人体模型と骨格標本?!?!

辺りが赤に染まる。


青「桃くん?どうしたの?」

桃「えっ、あっ…」

橙「桃!」

桃「?…ッ?!?!?!/////」


橙が俺の額にキスをする。


桃「なっ!なにして…!!」

橙「……時無」


橙がそういった瞬間俺に話しかけてきた青の動きが止まる。青だけでは無い。周りの皆が止まっている。


桃「どういうこと、、」

橙「時無の術ッ!!俺ら以外の時間が止まるんやッ!」

桃「そうなんだ……」


俺の額にキスしたら時間が止まるってなんだよ…

そんなこと考えてる暇はない。妖怪は…?


橙「桃、液体に触れるな。人間を溶かす薬品や。」

桃「?!分かった。」


橙が俺を守るように前に立つ。


人体模型「もうアヤカシがついていたか…」

骨格標本「まぁ関係ないよなぁ」


そう言うと骨格標本が大量の骨を勢いよく投げる。


カキンッカキンッカキンッ


橙が短刀で全ての骨を斬る。


橙「俺の主人に手ぇ出したら許さねぇから。」

桃「!!!」


かっこいい…え、いやいや何考えてんだよ俺。

ていうか橙、妖怪の前だとなんか怖いな。

妖怪も怖いけど、橙のことを信じて自分の身を守る。


橙「桃、骨に当たったら駄目やからな。この骨、妖人にとっては刃みたいなもんやから。」

桃「うん………」


人体模型が液体を、骨格標本が骨を操る。

全部橙が斬っているけどきりがない。


橙「ッ………」

桃「どうする…?」

橙「そうやな…術使ってみるか……」

桃「どんな?」

橙「桃、俺の手握って。」

桃「え」

橙「いいから。」

桃「ッ…はい//」


両手を出し、橙の手を握る。


橙「重変」


ぶわぁぁと俺の手にパワーらしきものが入ってくる。


橙「重変の術はどんなに重いものでも軽々と持つことが出来る。冷蔵庫とかタンスとかでも。これで桃にも少しだけ手伝ってもらうけどええかな?」

桃「うん、橙の力になるなら何でもする。」

橙「ふふっwありがとな」


橙に頭を撫でられる。嬉しいな。

橙にひと通りの作戦を聞く。俺にも出来そうなものだった。

よし、がんばろう………。



橙が妖怪たちに短刀を振りかざす。


人体模型「なんだ、まだ諦めてなかったのか」

骨格標本「まぁいいだろう。何回やったって同じだよっ」


橙が攻撃を交わしながら妖怪たちを壁に追い詰める。



橙「今やで!桃!!!!」



橙の合図で俺は化学室の戸棚を妖怪たちに向かって倒す。妖怪たちが挟まって身動きが取れなくなる。


妖怪「ぐはっっっ」


橙「よしっ流石桃!!」

桃「良かったっ…!」

橙「んじゃ…」


橙が御札を翳す。


橙「怨敵退散」



すぅぅぅ………


御札に妖怪たちが吸い込まれていく。

それと同時に赤色の世界が元に戻っていく。


桃「……どう?」

橙「うん、退治完了。んじゃ…パチッ」


橙が指を鳴らすと時間も動き始めて、戸棚も元の位置に戻っていた。


桃「すご…」

青「桃くん?」

先生「桃くん?授業中は静かに。」

桃「あ、すみません。」




桃「疲れた…」

橙「お疲れ」


家に帰ってくるなり疲れがどっと出た。

今日はあのあとは妖怪に襲われなかった。それだけでも良い方だったのかもしれない。


桃「てか、何あの術の唱え方。」


額にキスしたり手握ったり…


橙「?あれが普通やで?」

桃「え……」

橙「大丈夫やで、口吻はしないから♡」

桃「はっ?/////当たり前だろっ!!!」

橙「ま、いつかは絶対にするけど。」

桃「!!!!/////…ばか。」



















俺の初キスは………橙とがいいな

なんて思ったことは絶対に誰にも言わない。





今回はオリジナルの話にしてみました!

まぁ夢で見たのも前回のとあと1つしかないのですが……(汗)


ここで主の雑談タイム!!

昨日の全員集合枠、橙桃ヤバすぎませんか?

なんの相談もなく全く一緒の絵描くところ心通じ合ってるし、最後に桃ちゃんの笑いが止まらないときに橙くんが

「桃ちゃん笑ってるけどねw笑顔を絶やさずに頑張っていきたいと思います!」

みたいな感じで言ってて、もう橙くんが橙くんすぎて語彙力で表せないくらい尊かったです()


今橙くんの放送聞いているんですけど本当に橙ママ面白すぎるwww笑いが止まりませんw


長くなりましたが、ここまで見てくださってありがとうございます!!

また次回もお楽しみに✨


いじょー!!!

ベリーベリーグッバイ☆

loading

この作品はいかがでしたか?

118

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚