テラーノベル
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グリスの夢って少なくねえか⁉って気づいて作った。今日フィーバー来てるわ。あと4作品は作れるw
深夜の食堂は、昼間と別世界だ。
照明は落とされていて、風の音だけが響いている。
水を取りに来ただけだったはずなのに、視界の端で見覚えのある影が動いた。
「……アヤ?」
声をかけると、アヤは棚の前で立ち止まった。
手には――カップラーメン。
「うわ、見つかった」
「見つかったじゃねえ。なにしてんだ、こんな時間に」
「お腹空いたんだってば」
悪びれもせず言うアヤに、俺は思わず眉をひそめる。
「だからってそれかよ」
「いいじゃん、手軽だし」
お湯を沸かそうとするアヤを、俺は反射的に止めた。
「待て」
「なに」
「それ、やめとけ」
「えー……」
不満そうにカップを見下ろすアヤ。
「夜中にそれは胃に来るだろ。最近ちゃんと食ってねえだろ」
「……細かいなあ、グリス」
図星らしく、目を逸らす。
「代わりに作る」
「え?」
「健康的なラーメンだ」
「なにそれ」
文句言いながらも、アヤは大人しく椅子に座った。
……こういうとこだよな。
口では言い返すくせに、止めるとちゃんと聞く。
「え、料理できるの?」
「できるけど」
「戦闘もできて、頭も切れて、料理もできるって……」
俺をじっと見て、にやっと笑う。
「ちょー頼れる兄貴じゃん」
「……うるせえ」
こういう軽口を自然に叩いてくるのが、アヤだ。
俺はカップラーメンを棚に戻させて、冷蔵庫を開ける。
野菜を取り出していると、後ろからまた声。
「手際いいね」
「まあな」
「ほんと万能だよね、グリス」
その言い方が妙に柔らかくて、少しだけ背中がむず痒い。
鍋に湯を張って、野菜を切って、麺を茹でる。
油は控えめ、塩分も抑えめ。
出来上がったどんぶりを差し出すと、
アヤは中を覗いて感心したように声を上げた。
「……野菜多くない?」
「文句言うな」
「でも、いい匂い」
そう言って、箸を取る。
一口食べて、少し驚いた顔。
「……おいしい」
「だろ」
自分でも驚くくらい、自然に答えてた。
俺も自分の分を作って、向かいに座る。
夜中の食堂で、二人並んでラーメンを啜る。
「なんかさ、グリスのおかげで健康保たれてる気がする」
さらっと言われて、少し困る。
「大げさ」
「ほんとだって」
アヤは笑いながら、また一口食べる。
「ねえ、また夜食付き合ってよ」
「頻繁なのは却下だ」
「ケチ」
「お前の体心配してるだけだ」
言ってから、少し間が空いた。
「……ありがと」
小さく言われたその一言が、やけに響く。
同僚だし、仲間だし。
それ以上を意識する理由なんてない――はずなのに。
深夜の食堂で、並んでラーメンを啜るこの時間が、
なんだか特別に思えてしまう。
(ほんと、なんなんだよ)
俺は誤魔化すように、スープを飲み干した。
周りから見たら、たぶんもうバレてる。
けどそれに気づかないふりをして、
俺たちは今日も同僚のままでいる。
兄貴すぎて、全然恋愛に発展してないw
しょうがないです、、、
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