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♢ side Abe Ryohei
どうもー!Snow Manの阿部亮平です!僕にはめちゃくちゃカッコイイ「目黒蓮」って言う彼氏が居るんですけど、実は僕……1回やってみたい事があって。
皆さん「彼シャツ」ってご存知ですか?彼シャツって言うのは彼女側が彼氏側の服を着る行為の事なんですけども、それをやってみたくて!……でも、実際仕事とかダンス練習であんまり時間が無いのと疲れてるのでやれてなくて……。
なので!僕は今現在、仕事で写真撮影に来ているんですけども、どこかの空き時間の時に楽屋でやってやろうかなと思います……!!いやーめちゃくちゃ楽しみです、めめがどんな表情するのか早く見たいですね……。
それでは!僕たち「めめあべ」の物語をどうぞご覧ください!!
♢
今日は雑誌撮影の日。Snow Man全員でスタジオまでやってきた。最初に今日の内容をマネージャーさんから聞いて、その後に撮影へと移る。
その前に、荷物を楽屋に置きに行かなければならない。
「(めめの服は……あった!)」
その時に彼氏の服をターゲットする。どこに置いてあるかをしっかり確認して、早く着たい気持ちでいっぱいになった。
Saku「どしたの阿部ちゃん、その幸せそうな顔して。」
「ぅえ!?え、そ、そんな顔してた?」
どうやら無意識に顔がニヤついていたらしい。
「(やばいやばい、顔に出ないようにしないとめめに不審がられる。)」
Fuka「めちゃめちゃしてた笑」
Saku「もしかしてゆり組がゆりゆりしてたー?笑」
Shot「してねぇよ。」
Date「してないよ?笑」
「そんな顔してないって!笑」
何とかその場を慌てて弁解する。ちらりとめめを見てみるけど、特に不審がっている様子は無く、康二とラウールとで何か話している。
「(良かった……見られてない、)」
Hika「準備出来たらしいから、皆行くよー。」
♢
『では、まず深澤さんから行きましょうか!』
Fuka「わっかりました〜。」
自分の番が来るまで待機をしていなければならないのだが、その時間でさえ長く感じる。落ち着かなくてその場をウロウロしたり、癖である手を口にやったりなど、とにかく落ち着かない。「早く着たい」って言うのはあるけど、もしそれを見られたら何て思われるか分からなくて、今更恐怖を感じているからだ。
「(でも、めめの上着着たいし……安心感もあるってよく言うし……、)」
Ren「阿部ちゃん?」
「!?、」
Ren「どうしたの?」
「め、めめ……、」
Ren「何か……落ち着いてなさそうだったから声掛けたんだけど……、」
「ぜ、全然大丈夫だよ!笑」
Ren「そう……?体調とか悪かったら言ってね?」
「うん、ありがとう!」
『目黒蓮さん次お願いします!』
Ren「あ、はい!」
「……、」
Hika「……本当に何も無いの?」
「あ、照……。」
Hika「悩んでそうだけど。」
「(聞いて、みようかな……気持ち悪いって思われないと良いけど、)」
Hika「阿部?」
「……あ、のさ……撮影前に、ちょっと聞きたい事があるんだけど……良い……?」
Hika「ちょっと離れる?」
「……うーん、どっちでもいいけど……あんまり聞かれたくは無いかな。」
Hika「……撮影、何番目だっけ?」
「1番最後だけど……、」
Hika「じゃあちょっと待ってて。」
「?、うん……。」
そう言うと、照はマネージャーさんの所へ行って何かを伝えている。
そしてすぐ戻ってきて……。
Hika「マネージャーには言っといたから、楽屋行こう。」
「!、ありがとう照……。」
♢
そして楽屋に来た。
Hika「で、どうした?」
「……あんまり関係無いんだけど……その、やりたい事があって……。」
Hika「やりたい事?」
「……彼シャツ……やってみたくて、」
Hika「あー……え、それがどうしたの?」
「……その、どう思う……?気持ち悪いとか、思わない?」
Hika「えー全然思わないけどな俺。ふっかがやってるの見た事あるし、普通に可愛い。」
「!、ホント?」
Hika「うん。だって全然サイズ合ってないのにダボダボしてる感じとかめっちゃ可愛いし、天使って思うくらい。」
「……そっか……めめは、そう思ってくれるかな……。」
Hika「絶対思うでしょ、だって阿部に対しての愛凄いし。」
「……うん、ありがとう照……全然関係無い話だったけど、聞いてくれて……。」
Hika「それは全然良いけど、撮影終わったらやるつもり?」
「……やってみようかなって。」
Hika「……良いじゃん、応援してる。」
「ありがとう。」
♢
そして撮影も無事終わり、遂にその時間がやってきた。
「(よし、めめが楽屋出たタイミングで……、)」
Ren「ちょっと自販機で飲み物買ってくる。」
Koji「俺も行っていいー?」
Ren「良いよ、行こう。」
Koji「何の飲み物買うん?」
Ren「コンポタ?笑」
Koji「良いやん笑」
康二と共に楽屋を後にしためめ。今がチャンスだ。
「……。」
そして上着を手に取り、袖に腕を通す。
「……!、(めめの匂いだ、しかもちょっと大きめ……。)」
Saku「あれ?それ蓮の……。」
「あ、あったから着てみた……。」
Fuka「阿部ちゃん似合ってんね!笑」
「そ、そう……?」
Saku「あ!あざとい警察です逮捕ー!」
「えぇちょっと待ってよー!」
♢ side Meguro Ren
「……ん?」
飲み物を買いに、康二と自販機まで行ってたった今楽屋の前まで戻ってきたのだが、何やら中が騒がしい。
Koji「何か楽しいことしてそうやな!俺らも混ざろや!」
「良いね、乱入しちゃお。」
そう話しながら楽屋の中へ入ると……。
Date「あ、目黒と康二帰ってきた。」
Saku「蓮ー!見てよー!」
「?、何を……。」
何故かニヤニヤしているメンバーを不思議に思いながら、案内された所まで歩くと……。
Abe「あ、め、めめ……、」
「……。」
そこには、俺の彼女の阿部ちゃんが居た。
……だが、俺の上着を着ているということをセットとして。
「え。」
Abe「……ごめん、勝手に着ちゃった……。」
「……、」
Abe「え、ちょ……め、めめ……?」
俺は無言で阿部ちゃんの肩をガシッと掴み、目を見て俺は伝えた。
「めっっっっちゃ可愛い。」
Abe「……え、//」
そう言うと耳まで赤く染める可愛い彼女。
「こんな事までしてくれるようになったの阿部ちゃん?めちゃめちゃ可愛いよ、マジで天使。ほんとに可愛い。」
Fuka「語彙力皆無。」
「だってそれくらい可愛いんだもん。」
Abe「や、やめてよぉ……//」
両手で顔を隠す彼女。それを見逃さないあざとい警察がやって来る。
Saku「あざとい警察です再逮捕ー!」
Koji「もう逮捕されてたんや笑」
「……亮平。」
Abe「は、はぃっ!?//」
初めて名前呼びした気がする。てかめちゃめちゃ驚いてる。
「隠さないでよ、照れてるの見えないから。」
Abe「〜〜っ……//」
Shot「どストレートすぎなマジで。」
Date「それが目黒の良い所だけどね笑」
Hika「良いね、メンバーがこれだからほっこりする笑」
Rau「ホントにねー!」
Abe「れ、蓮……、」
「!、名前呼び……。」
Abe「お、俺もしたかったの、!」
「……これからはそうやって呼んで?」
Abe「れ、蓮もね!」
「分かったよ。」
ほーっんとに、あざといんだから。
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