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篤久さまの飾らない人柄が真奈美ちゃんも心地良いんではないの〜?(´∀`*)ウフフ
これから真奈美ちゃんは今まで入った事ナイちょっとハイソなお店へ、篤久様は入った事ナイ庶民のお店へ一緒に行ったりして、色々探検して二人の丁度いい居やすい温度を探してね❤ 二人ともきっと凄くお似合いだし、二人はお互いを想い合える人達だからね(*^^*)︎💕 あれとか池田は論外よねーもう、存在が気持ちわりぃ(笑)((´∀`*))ヶラヶラ
真奈美ちゃんの方がそれぞれの立ち位置を理解してどう対処すれば良いのか解ってる.だからこそ篤久さん真奈美ちゃんが好きなんだろなぁ❤️
「真奈美さん、前じゃなく俺、見て」
「は、ぃ?」
再び上がり始めたシャッターゲートを見ていると、篤久様が不思議なことを言う。
「隠れることもないけれど、まともに池田の父と目が合うことがあれば、相手は真奈美さんに失礼な感情を持つかもしれないだろ?おかしな相手だからね」
「ああ…息子の醜態を世界に晒した私を見て、穏やかでいられないかもしれませんね」
そう理解した私は、篤久様のシートベルトの金具を見る感じに斜め下を向き
「仕事のお願いに来たのでしょうか?」
と聞く。
その時ちょうど外の雰囲気が変わったようなので、道路に出たのだと思う。
「うまい具合に車を停めてるね…俺からもあまり見えなかった」
そう言った篤久様は“もういいよ”と、私の頭をポンポンする。
……今日のポンポンは……いつもと違う気がする……私の気持ちが…
「仕事のお願いだろうね。うちの本社には行けなかったのだと思う」
「どうしてですか?」
今度は前を向いて聞いた。
「家よりも、断然多くの人の目に晒される場所で門前払いされるかもしれないと思ったんじゃないかな。直接取引はないからっていう意味合いでなく、こっぴどく払われる予想が出来るからね」
「でも……」
でも、じゃないや……私は会社のこととか分からないから。
「でも、何?」
「…間違えました……」
「そうか。でも、いい?聞いて」
「はい」
「今は会議中でもなんでもない、ただの俺の休日。だから間違えたことも、くだらない冗談も、たわいないゴシップも、すぐそこに見えたままのことも、何でも思うままに口にする時間だよ。それがリラックスタイムだね」
「リラックスタイム……」
「そう。真奈美さんは今日から、リラックスタイムを手に入れた。おめでとう」
「……祝福されてる…?」
「うん、ケーキ食べて帰る?で、でも、何だった?会社に来たならば…ってとこ」
そう言う篤久が運転する車は、どこへ向かっているのかな…?
「…池田さんがそう予想されて、会社でなく家へ来た……でも…私が池田さんだったらって思ったんです。会社の社長さんの気持ちなんか分かるはずもないけど…」
「うん。もし池田の父親だったら、どうすると思った?」
「……自分の息子のしたことで、従業員に迷惑が掛かるってことですよね?」
「そう」
「だったら、中園建設工業の本社へ行きます。家じゃなく」
「で、どうする?受付を通してもらえないよ?」
「自分の給料はなしにするから、従業員のお給料分の仕事はください!って、誰か通るたびにお願いします。だいたい、一度追い払われても一度じゃ諦めないし…人目に晒されることよりも仕事がなくなる方が怖いと思うから」
「うん、やっぱり真奈美さんは最高だよね。そういうところが好き」
……ここで“好き”と言うのか……大丈夫かな、私……ドキドキのタイミングは予想出来ないみたいだよ。
「あぁあのぉ……」
「うん?」
あ、が多くなったけれど、聞こえないふりをしてくれた篤久様は優しい。
「どこに行くのでしょうか…?」
「ショッピングモールかな。百貨店がいい?」
「ショッピングモールがいいです」
「うん。仕事のやりやすい恰好って、ほんとのところどう?ワンピース?白シャツに下が黒スカートかパンツにエプロンでもいい。ジャージとかは、来客の際に困るから避けて欲しいけど」
「制服のワンピースはよく出来ていて、楽に伸びる生地でした。ファスナー付きのポケットも便利ですし……いろいろと。前の職場は後ろがゴムのパンツでした。あとシャツと胸当て付きのエプロン。どちらも動きやすかったです」
しゃがんでの作業も多いから、お腹が締め付けられるのは嫌だと思う。
「エプロンは必須だよな?エプロンって、どこに売っているものだろう…」
「ユニフォームとか制服のお店じゃなくていいってことですか?」
「いい。好きなものを身につけて仕事すればいいから。日替わりでもいいし。どこか、分かる?」
「エプロンは……キッチン道具のある店とか…かな?無マーク良品にも…って、篤久様は無マーク良品って分かりますか?」
「知ってる。開発後に建ったモールとか見に行くから。ペンから家具、食品もあるってとこだろ?詳しく知らないから行ってみたい」
百貨店じゃなく、私の馴染みある店に行ってくれる篤久様は本当に思いやりがあると思う。