テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
パソコンの光がよく目立つ暗い部屋にピコンっと通知が鳴り響く
確認する為にページを開くと一件のメッセージが届いていた
『ステラさん。歌詞できました』
そこにはその一言と共に一つのファイルが置いてあった
ステラ、と言うのはオレの活動名。歌詞を送ってきたのは音楽サークルで共に活動している夜寒(よさむ)
所謂サークル仲間という奴だ。他にも2人いる
ファイルを確認していると立て続けに通知が来た
『悪い、絵の時間もう少し取りてぇ』
『僕もMVの調整終わったからファイル置いておくね』
そう送って来たのは音楽サークル____“25時、wonderBADで”にてオレと夜寒と共に活動しているイラスト担当の秋雨(しぐれ)とMV担当のairuだ
airuの置いていったファイルを開く。この曲は少し前に完成した物で、airuがMVの調整をしたいと言うので調整が終わり次第アップロードしようと思っていた。うん、いい感じだな。流石airuだ
『これはもうアップロードして平気か?』
『はい』『おう』『勿論』
全員の許可を得て動画サイトにアップロードする
wonder badはファイルも置けるから楽だ。こういうチャット系のアプリだとファイルが置けない物が多いので非常に助かる
アップロードが完了しました。という一文。それを確認すると同時に再生数が一回、また一回と増える
少しずつコメントも付いてきた
『今回も好評な様だね』『だな』『ですね』
こうしている間にもコメントがどんどん付いていく。オレはそれを確認しようとパソコンに触れたその時
『そういえばステラくんは学校大丈夫なのかい?定時制って遅刻大丈夫な感じかな?』
airuのその問いかけのお陰で学校のことを思い出した。かなりやばいぞ
『すまん!今から学校へ向かうので落ちるぞ』
とだけ告げて慌ただしく準備をする
『おう、それじゃ。25時、wonderBADで』
そのメッセージを確認すると同時にパソコンを閉じ家を出た
『…ケテ…ア…ヲ…タ…ケテ、ツカサ…』
小さな機械音声のような声に気づかないまま…