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「約束の木下で…」
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リンネ「あぁ、暇だなぁ…とても暇だなぁ」
鬼灯.崇恵「…」
リンネ「あぁ〜」
鬼灯「うるせぇ!」
鬼灯「ガキは、外で遊んでろ!」
リンネ「えぇ、外暑いじゃん…?」
鬼灯「急に静かになんなよ」
扉が叩かれる
鬼灯「誰だ?」
リンネ「客人だ」
リンネが、対応しに行く
若い青年が入ってくる
鬼灯は、リンネに小声で話す
鬼灯「こいつ金持ってんのか?」
リンネ「持ってるか分からない…ただ鬼灯は、崇恵を守っていて」
鬼灯「?」
リンネ「さ、話を聞かせてください、依頼の内容によっては代金が高くなりますのでご了承お願いします」
翔太「僕の行方不明の恋人を探して欲しいんです」
鬼灯「行方不明の恋人探しか」
リンネ「行方不明の女性の名前教えてくれる?」
翔太「紗季です」
リンネ「…」
翔太「僕の故郷の村には、1本の巨大な木があたたたんです」
翔太「いつからか若者たちの間で、その木の下で将来を誓い会うと、2人は永遠に結ばれるってのか囁かれていたんです」
翔太「高校三年生の夏、僕は幼馴染の紗季に連れられて、その木下に立っていました」
翔太「僕は、東京の大学へ進学が決まって僕を引き留めるためにだと思います」
「ねぇ、約束して、10年後の今日、またこの木の下で会おうよ」
崇恵「夕暮れの時歪な影を伸ばす鍵の前で先は真剣な目で僕を見つめていたんです」
翔太「都会への憧れで頭がいっぱいだった僕は、適当に「あぁ、約束するよ」と返事をしたんです」
翔太「約束の指切りをしました…それが、紗季を見た最後でした。」
翔太「その年の秋、紗季は突然行方不明になりました…警察の捜索も虚しく、なんの手がかりもないまま、僕は、予定通り村を出て東京に行きました」
鬼灯「辛い話だな…」
リンネ「じゃ、依頼内容は行方不明の恋人探しか」
翔太「はい…あの、代金は、 」
リンネ「無料でいいよ」
崇恵「え!」
翔太「いいんですか!?」
崇恵「ちょっとリンネさん何言ってるんですか!」
鬼灯「何考えてんだ!」
リンネ「まぁまぁ、いいじゃないの…2人は、周辺を探してみて…私は、依頼人と約束の場所行くから」
崇恵「わかりました」
崇恵「…リンネさん何考えているのか少し分かりませんね」
鬼灯「いや、リンネの感はよく当たる…ただ、悪い時だけは俺らを突き放すんだよ
あいつは」
リンネ「ここが例の場所なんだね」
翔太「はい、僕と紗季は、ここで約束したんです」
リンネ「この木…随分枯れ果ててるね」
リンネ「ねぇ、なんでここに戻ってきたの?」
翔太「なんですか…さっき言った通り恋人を探しに…」
リンネ「フゥン…」
翔太「何が言いたいんですか!」
リンネ「戻らなければあと数年は生きていたのに」
翔太「は?」
リンネ「まぁいいや、少しの時間だけど話ししよっか…」
リンネ「あなた紗季さんのこと嫌いだったでしょ」
翔太「何言ってんだよ」
リンネ「うるさいしめんどくさいそれにメンヘラ気質がある彼女のことが一番嫌いだったんでしょ」
翔太「は?」
リンネ「その泥のように汚れた手で彼女を黙らせたんでしょ…くらい闇に染った土の中に埋めて」
翔太「意味わかんねぇよ…何が言いてぇんだ!!」
リンネ「彼女さんが話したいんだって」
リンネ「夜のこと…約束のこと」
翔太「!」
木下の土から深く冷たい濡れた土の臭いが鼻に着く
翔太「紗季…なのか」
体が金縛りにあい動けなくなる
「……….やく…そく….守って、くれたんだね…….」
「ずっと寂しかったの」
「あの木の下でね、ずっっっとアンタのことを待ってたんだよ。雨の日も雪の日も体が動かなくなっても…」
翔太「ひ…やっやめてくれ」
「ねぇなんで逃げようとするの指切りしたじゃん」
翔太「うるせぇ….おい、助けろよ!」
リンネ「あぁ、ごめんあんたは助けられないんだ」
翔太「は?」
リンネ「この木を切る前に…いや、彼女が掘られる前に来ちゃったんだから」
記憶を思い出す
それは10年前の夜僕がとうきょ会いに行くことを激しく拒み、泣き叫ぶ紗季をカッとなって彼女の首を絞めた。ぐったりした彼女を木下に埋めるために必死にシャベルで埋めた
翔太「あぁぁぁ」
思い出さた。忘れていたんじゃない。僕自身が犯した罪の恐怖に耐えきれず記憶を封印してただけだった
「私の体は、もうボロボロで動かないの…だから、あんたの体を『新しい木』にしてね(笑)」
翔太「やめろ、やめろ!!」
目と鼻と口から泥が溢れ出てくる
リンネ「…」
リンネ「…」
鬼灯「おーいリンネ!」
崇恵「あれ?翔太さんは?」
リンネ「あぁ、呆れたのか帰ったよ」
崇恵「そうですか…」
リンネ「なぁ、2人とも指切りの由来ってしってるか?」
崇恵「知らないです」
鬼灯「知らね」
リンネ「昔あったんだよ…江戸時代の時遊女が好きな客に送るんだよ…意味は『一生添い遂げる』という証として自分の小指を切って渡していたんだ」
鬼灯「何でそんなグロいことすんだよ」
リンネ「今は指を斬らずにもできるようになってんだ」
崇恵「だから、現代では約束をかわす時に使われるんですね」
リンネ「そゆこと!」