テラーノベル
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本戦と銘打ったものの何の本戦だかなんだかよくわからないがとにかく私にとっては’一大事の大勝負’なのである。
もし人生の中で一回大勝負があるならば私は今その場面に遭遇しているわけであるが、こんな人生の大勝負はだいぶマヌケだ。
そんなマヌケないろんな意味での’大勝負’がいよいよ近づいてくる。
「では前の席から順番に見せてもらおうかな。」
だいたい前から順にというのが相場だが、油断しているとたまにいちばん後ろから発表〜なんてことがある。
地味な教室あるあるだ。
相場通り前からの順番なので胸を撫で下した。
とりあえず自分の番がくるまでに心の準備をしないと…。
はっきりとは言えない鎌掛けの絵の説明というややこしいものを考えなければならない…。
なんでこんなややこしい事を自分で自分に課するようなことになったのか。
最初会った時に(同じキーホルダー持ってるんです!)って普通に聞けばこんな訳の分からない’大勝負’しなくてよかったのに。
ましてや小学生の前で赤っ恥もかかなくてすむ。
兎に角もうすぐ絃さんの謎解きが出来るかも知れない。
私のあの絵が吉と出るか凶と出るか…。
緊張と不安の中ではあるが生徒さんがどんな絵を描いたのかも気になり少し身を乗り出し本戦の始まりを少し楽しむことにした。
コメント
1件
い43話読みました!「人生の一大事なのにこんなにマヌケ」っていう主人公の自覚がツボすぎます(笑)。なんで自分からややこしい勝負を仕掛けてしまったのか、あとで後悔する感じがすごくリアルで共感しちゃいました。キーホルダーがきっかけっていう小さな伏線が、いよいよ教室の場でどう転ぶのか。絃さんの謎が解けるかどうか、ドキドキしながら見守ります!