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みらーぼーる
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#rmfu
Mona
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【登場人物紹介】
fu 冷酷無比と恐れられる若きいんく家の当主。常に冷静沈着だが、rmの予想外すぎる天然行動には毎度ペースを乱される
rm 実家の借金により「身代わり」として連れてこられた少年。底抜けの超天然で、fuの殺気すらポジティブに変換してしまう
kz fuを支える有能な側近。どんな時も表情を変えないクールな常識人。主人の fuが rmに振り回されている姿を静かに楽しんでいる。fuとは幼馴染
syu fuを支えるもう一人の側近。お調子者でムードメーカー。fuの不器用な恋心を察しては、容赦なくイジり倒してよく追い掛け回される。fuとは幼馴染
rm視点
【お屋敷の庭】
fu「……おい、rm。お前さっきから庭で何やってんの?」
そういい主人が冷ややかな目で俺を見た
rm「あ、fu様!見てください! 雑草を抜いていたら、すごく大きい大根が採れたんすよ!」
満面の笑みで、泥のついた立派な根っこを両手で掲げた
fu「……は? それ大根じゃないから。俺が海外から取り寄せた、めちゃくちゃ高い観賞用ハーブの根っこ。ねえ、何してくれてんの?」
えっ、大根じゃないの…
rm「えっ!? 大根じゃないんすか!? でも、すごく白くて美味しそうですよ? 今夜のお味噌汁に入れますね!」
今日のお味噌汁は何みそにしようかな
fu「人の話聞いてた!? 抜くなっつーの! ……はぁ、本当に手のかかる身代わりだ。おい、kz、syu、こいつ連れてけ」
fuの呼びかけで、背後から側近の二人がスッと現れる
kz「fu様、そうおっしゃりつつも、rm様が来てからお屋敷が明るくなりましたね」
そういいkzさんは小さく一礼をした
syu「そうそう!fu様、いつもより楽しそうっすもんねー!」
ニヤニヤした表情を見せながらsyuさんは、俺の隣に立った
fu「……お前ら、消されたい?」
そういい冷たい目で二人を睨んだ
kz・syu「失礼しました」
そういい、仕事モードに入った
fu「……チッ。それよりrm、今夜大事なパーティーがあるから。お前が『身代わり』だってバレたらマジでヤバいわけ。俺の隣で、完璧な『婚約者』として動いて。もしやらかしたら、容赦しないからね?」
そういい、ご主人様はきれいなタキシードに腕を通した
rm「わかりました! シャキッとします!」
流れるように、俺はドレスのようなものを着せられた
【華やかな舞踏会会場】
fu「……おい、姿勢が良いのはいいけどさ、なんで直立不動でロボットみたいになってんの。怖いから」
ご主人様が小声で、そっと言った
rm「シャ・キ・ッ・と・し・て・ま・す!」
俺もなるべく小声でそう答えた
fu「普通にしてって言ってんじゃん。……あー、めんどくさい奴来たな」
対抗派閥の嫌味な貴族が、俺たちに不敵な笑みで近づいてきた
嫌味な貴族「おやおや、fu殿。そちらが噂の婚約者ですか。ずいぶんと緊張されているようだ。あなたのような冷酷な方の隣では、息が詰まるのも無理はない」
俺のことを言ってるのかな
fu「……別に。彼女はただ、退屈な人混みに飽きてるだけですよ。あなたみたいな人に気を使う必要もありませんし」
そういい、ご主人様は冷たい目で貴族を見据える
嫌味な貴族「ほう、手厳しい。ですが、そんなにガチガチではせっかくの高級ワインも台無しだ。ほら、お嬢さん、一杯いかがかな?」
貴族がわざと手元を狂わせ、ワインを俺のドレスに向けて傾けた
fu「っ、危ねぇ――!」
ご主人様がかばおうとしてくれたが俺は自分でキャッチし
rm「あ、おっとっと!」
そのまま飲み干した
rm「ぷはぁー! 美味しいぶどうジュースですね! おかわりありますか?」
ドレスを汚して恥をかかせるはずだった貴族は、呆然と立ち尽くす
嫌味な貴族「な、何だと……!?」
貴族は驚いたように、俺を見た
ご主人さんは驚いたあと、必死で笑いをこらえるために口元を隠す
嫌味な貴族「な、なんなんだこの女は……! 失礼する!」
貴族は顔を真っ赤にして足早に去っていった
fu視点
rm「あれ? 怒らせちゃいましたかね? ……なんだか床がフカフカのトランポリンみたいっす……」
rmの頬が赤くなり、足元がフラフラとし始める
fu「おいrm、しっかりしろ。まだ完全に酔うな。……チッ、周りの貴族どもがこっちを見てヒソヒソ話してやがる」
虫けらどもめ
kz「fu様、あちらの令嬢たちが、rm様のマナーに文句を言おうと手ぐすねを引いています」
俺の隣で小声でそう伝えてきた
syu「ダンスも踊れない田舎者だの、陰口叩きまくっててサイテーですねぇ」
syuは怒ったように、令嬢たちを睨んだ
fu「……ハッ、言わせておけばいい。おいrm、ダンスは踊れるか?」
そういい、rmの手を握った
rm「だんす……? はい! ラジオ体操なら毎朝やってました! 体をねじる運動が得意です!」
俺は、その言葉を聞いた瞬間頭を抱えた
fu「……ラジオ体操をここで踊ったら一発でバレるわ。……おいkz、syu、ちょっと”お片付け”の時間だ」
kz「御意。では、演出を仕掛けましょう」
syu「よっしゃ、照明は任せて! 最高のステージにしてあげるよ!」
そういい、二人がどこかへ行き
数分後
会場の照明が落され、fuとrmにだけ美しいスポットライトが当たる。オーケストラがワルツを奏で始めた
周囲の貴族「あら、fu様が踊られるの……? でも、あんな素性の知れない女と……」
fu「いいかrm。お前は俺の足の上に足を乗せろ。そのまま俺の動きに合わせるだけでいい」
俺はなるべく小声で、今のrmでも聞こえるように間接に言った
rm「えっ!? 足を踏んづけちゃいますよ!?」
今はそんなこと考えている暇はない
fu「いいから乗せろ。……俺がリードしてやる」
rmが俺の靴の上に足を乗せる。俺はなるべく表情を変化させず、完璧なダンスを踊り始めた
周囲の貴族「な、なんて美しいダンスなの……! まるで妖精が宙に浮いているようだわ……!」
rm「わあぁ……! 空を飛んでるみたいです! fu様、すげぇ!」
そういいrmは、へにゃっと笑った
fu「お前が軽いだけだ。……ほら、ステップが終わるぞ」
俺は、rmから顔をそむけ踊り続けた
曲が終わり、fuがrmを着地させる。会場から大拍手が一斉に沸き起こった
嫌味な令嬢「ふ、ふん! ダンスが上手なだけで、格式に合う教養があるかしら? 挨拶の言葉遣いだって……」
嫌味か、馬鹿なことを
fu「…おい。俺の婚約者に、それ以上くだらない言葉を吐くつもりか?」
嫌味な令嬢「ひっ……(恐怖で息を呑む)」
fu「彼女の純粋な振る舞いは、お前たちのような腹黒い貴族どもへの当て付けだ。これ以上侮辱するなら、お前たちの家ごと明日には潰してやるが?」
そう言い手を叩くと、二人が戻ってきた
kz「ちょうどそちらのご実家の不正融資の証拠、私が握っておりますので」
そういい、胸からメモ帳を取り出した
syu「あはは! 明日の朝刊、楽しみにしててくださいね〜?」
笑顔でそう言った
こいつら、こえぇ
嫌味な令嬢「な、なによそれ……! 失礼しますわっ!」
涙目で逃げるように去っていった
rm「あ、お姉さん待ってー! 俺、お土産のクッキー余ってますよー! ……あ、あれ……?」
緊張が切れたのか、rmの膝がガクンと崩れ落ちる。完全に酔いが回ってしまったようだ
rm「むにゃ……急にものすごい眠気が……。fu様、抱っこ……」
そういい、俺にもたれかかってきた
fu「お、おいっ!?」
慌てすぎて、お姫様抱っこになってしまった
syu「うわー! fu様がお姫様抱っこした! 写真撮っていいっすか!?」
fu「syu、お前マジで消すぞ」
俺は、耳まで真っ赤にしながら怒鳴った
kz「フフ、fu様、お車の手配は完了しております。お疲れ様でした」
fu「……帰るぞ。もうこのパーティーに用はねぇ」
眠るrmを愛おしそうに抱き締め直し、背を向け馬車に向かった
【帰宅中の車内】
fu「……おい、rm。重いんだけど。……って、寝てる奴に言っても意味ないか」
俺の肩にはrmがもたれかかっている
肩にかかる重みと体温に、俺の鼓動が速くなっていくのが嫌でもわかる
fu「……なんなんだよ、これ。心臓うるさいんだけど」
他人にペースを乱される感覚は初めてだった。怒ったはずなのに、rmの笑顔ばかりが浮かぶ
俺は、自分の胸にそっと手を置いた
fu「「……人質の身代わりのくせに。……なんで俺、こんなに焦ってんだろ」
ただの身代わりなら、あそこまで必死になる必要はなかったはずだ
なぜそこまで、俺はこいつにこだわるのだろうか
fu「……嘘だろ。あり得ない。認めなくていい。認めたら負けだろ……」
脳内で否定しようとしても、隣の寝息が彼女の存在を焼き付けていく。冷酷な仮面が木っ端微塵に砕けていくのが分かった
片手で顔を覆い、深く息を吐き出す
手を伸ばし、rmの頬に触れようとして寸前で止める
fu「あーあ、認めざるを得ないわ、これ。……クソ、俺、本当にこいつのこと――」
言葉にしようとした瞬間、顔が熱くなる。ガラスに映る自分の顔は、見たこともないくらい優しく歪んでいた。恋をしているのだと、完全に突きつけられたような気がする
rm「むにゃ……fu様……だいすきぃ……」
fu「っ!?お、お前っ、今なんて――!」
心臓がドクンと跳ね上がり、顔が真っ赤になるのが分かった
rm「……の、お味噌汁……つくるの、がんばる……むにゃむにゃ」
fu「……なんだ、お味噌汁の話かよ。……マジで心臓に悪いんだけど……」
ガクッと力を落とし、背もたれに頭をぶつける
たった一言の寝言に感情を振り回される。もう完全に、彼女なしではいられなくなっている自分に呆れて溜息をついた
諦めて小さく笑うと、自分の上着をそっとrmの肩にかけて引き寄せた
rmの頭に自分の頭をそっと預け、掠れた声で
fu「……早く起きろよ、天然。じゃなきゃ、俺の理性に合わないんだけど」
そういい、俺は目を閉じた
rm視点
【fuのベッド】
rm「う〜ん……よく寝たぁ……」
大きなあくびをして目を開ける。体を起こすと、ベッドのすぐ横の椅子に、タキシード姿のままのご主人様が座っていた
rm「あ、fu様!おはようございます! ……あれ? どうしてここに?」
fu「……おはよう。どうしてここに、じゃねぇよ。ここ、俺の部屋だから」
ご主人様は目の下に濃いクマを作って、ガラガラ声であった
rm「えっ!? fu様のベッドだったんすか!? すみません、俺, フカフカのトランポリンで遊んでる夢を見ていて……」
fu「昨日のパーティーの絨毯な。お前、ワイン一気飲みして速攻で寝落ちしたから」
rm「えへへ、そうでしたっけ? でも、すっごくよく眠れました! fu様はよく眠れましたか?」
ピキッと青筋を立てて、俺をギロリと睨む
fu「眠れるわけねぇだろ。一睡もしてねぇよ、お前のせいで」
俺寝てる間にとんでもないことをしでかしちゃったのかな
rm「えっ、俺のせいっすか!? 俺、寝相悪くてfu様を蹴飛ばしちゃいました?」
fu「蹴られた方がマシだったわ! お前、寝言で変なことばっか言うからだろ!」
顔を真っ赤にして椅子から立ち上がり、そっぽを向く
rm「変なこと……? 俺、何か言いました?」
よく覚えていないけど
fu「い、言う通りにしてお味噌汁がどうとか、なんか色々言ってただろ! ……とにかく! お前が夜中に急に俺の腕を掴んできたりするから、ベッドを明け渡して、俺はずっとここで起きてたの!」
すると、みるみるご主人様の顔が赤くなった
rm「わぁ……! 俺のためにベッドを譲って、一晩中守ってくださったんすね! fu様って、口では冷たいことを言いますけど、本当はすっごく優しいご主人様です!」
rmはベッドの上で瞳を輝かせ、純粋な笑顔を向けた
fu「(その笑顔の破壊力に耐えかねて、顔を手で覆って悶絶する……クソ、なんだその顔。一晩中悩んで、やっと理性を繋ぎ止めたってのに、朝一番からこれかよ……! 頼むから俺をこれ以上狂わせないでくれ……っ!)」
(すると、コンコンと部屋のドアがノックされる音が聞こえた)
kz「fu様、rm様、朝食のご用意ができております。……fu様、昨夜は『有意義な夜』を過ごされたようで何よりです」
ドアの向こうからkzさんの冷静な声が聞こえた
syu「)fu様ー! 目の下のクマやばいっすよ! 徹夜で何考えてたんですかー? 」
同じくドアの向こうから笑いながら大きな声でsyuさんの声が聞こえた
fu「(恥ずかしさが限界に達し、ドアに向かって枕を投げつける)お前らマジでぶっ飛ばすからな! そこを動くな!!」
rm「ふふ、お味噌汁、早く食べに行きましょう、fu様!」
ふらつく足でrmの後を追うfuの、長くて甘い苦悩の朝が始まった
次回=♡60
コメントくれると泣いて喜ぶ
コメント
1件
第3話、めちゃくちゃ面白かったです!舞踏会でのワイン一気飲みと、足の上に乗ってのダンス、想像しただけで笑っちゃいました😂 冷酷なはずのfu様がrm君の天然に完全にペースを乱されてるのが可愛くて…車内で「認めたら負け」って悶えてるシーン、胸がぎゅっとなりました!kzさんとsyuさんの冷静なツッコミも絶妙で、続きが気になります!