テラーノベル
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【登場人物】
fu 冷酷な若き当主。rmを絶対に守ると決意し、襲撃者に対して一切の容赦をしない。
rm 超天然な身代わり少年。緊迫した襲撃の最中でも、お味噌汁の具材の心配をしている。
kz 冷静沈着な側近。syuへの想いを隠し、完璧な戦闘能力でfuの盾となる。
syu お調子者の側近。kzがrmと抱き合っている姿を目撃し、猛烈な嫉妬心から自分の本当の恋心に気づく。
【お屋敷の裏廊下】
fu「チッ、ネズミが紛れ込んだか。昨日のパーティーで俺に恥をかかされた奴らの息がかかった刺客だな」
rmを自分の背後に庇い、冷徹な瞳で廊下の奥を睨みつける
rm「fu様、なんか外が騒がしいっすね? もしかして、お味噌汁の具材の配達員さんが迷子になってるんすか?」
fuの後ろからひょっこり顔を出す
fu「お前は本当に危機感がないな! 配達員が武器持ってガラス割るわけねぇだろ! ……おい、kz、syu。rmを連れて地下のシェルターへ向かえ。ここは俺が――」
するとkzが一歩前に出て、鋭いナイフを構える
kz「いいえ、fu様。当主である貴方を危険に晒すわけにはいません。rm様の護衛はsyuに任せ、ここは私とsyuで片付けます」
syu「そうそう! fu様はrmちゃんとイチャイチャしながら安全なところに隠れててください。すぐお掃除終わらせるんで!」
いつもの軽いノリで銃のシリンダーを回す
fu「……分かった。二人とも、手短に済ませろよ」
rmの腕を引いて反対方向に走り去る
rm「あ、kzさん、syuさん! 頑張ってくださーい!」
【お屋敷の正面ロビー】
syu「へへっ、kz! 今日のお前、いつもより一段と動きがキレッキレじゃん!」
次々と襲いかかる敵を銃撃で無力化しながら、隣のkzに笑いかける
kz「あなたがお喋りをしている間に、私はもう5人片付けました。少しは手際よく動いたらどうですか」
一切の無駄がない動きで敵の懐に飛び込み、ナイフの柄で気絶させる
syu「あーあ、相変わらず厳しいねー!」
息の合った完璧なコンビネーションで敵を圧倒していく二人。お互いが背中を預け合える、誰も立ち入れない『最高の相方』。syuは、銃声が響くこの空間の中でさえ、kzの凛とした横顔に見惚れている自分に気づき、内心で苦笑していた
syu「(……ダメだな、俺。こんな時まで、あいつばっか見てる。どうせあいつにとっては、俺はただの”便利な道具”でしかないってのに……)」
その時、物陰から潜んでいたもう一人の襲撃者が、kzの死角から飛び出した。その手には、怪しく光るボウガンが握られていた。照準は、完璧にkzの背中に合わされている
syu「――っ!? kz、後ろ!!!」
kz「っ……!?」
別の敵を相手にしており、とっさの回避が間に合わない
シュッ、と空気を切り裂く鋭い音が響く。その瞬間、syuの頭の中の思考は完全に白黒へと反転した。相方だから守る、とか、仕事だから、とか、そんな理屈は一瞬で消し飛んだ。ただ、目の前の男を失うことへの、狂いそうなほどの恐怖だけが身体を動かしていた
syu「kzーーーーーーっ!!!」
叫びながら、全力でkzの前に飛び出す
鈍い衝撃と共に、鋭い矢がsyuの左肩を深く貫いた。鮮血が白いシャツを赤く染めていく
syu「が、はっ……」
激しい激痛に耐えられず、その場に膝をつく
kz「syu……!? なぜ、あなたが……っ!!」
kzは一瞬で般若のような形相になり、ボウガンを放った敵の元へ肉薄すると、骨が折れるほどの力で床に叩きつけ、完全に気絶させた。残りの敵も、kzの放つ圧倒的な殺気に恐れをなして、蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていった
【お屋敷の応接室】
kz「……バカですか、あなたは。なぜ、私なんかを庇って怪我をしたのですか。あなたの身体は、私よりも遥かに価値があるというのに……っ!」
激しく手が震えながら、syuの肩の傷に応急処置を施している
syu「あはは……痛ぇな……。何言ってんだよ、相方を守るのは当然だろ……?」
痛みに顔を歪めながらも、無理に笑おうとするsyuの姿
kz「当然なわけがないでしょう!!! 私はただの、仕事上のパートナーです! 代わりなどいくらでもいる! もし、あの矢が心臓に当たっていたら、あなたは死んでいたんですよ……!」
包帯を縛る手にぐっと力がこもる。悲痛な、あるいは怒りを孕んだ声で怒鳴る
普段なら絶対に感情を表に出さない完璧なkzが、声を荒げている。その姿を見た瞬間、syuの胸の奥で、長い間せき止めていた感情の堤防が、音を立てて崩れ落ちた
kzの必死な顔を見つめながら、心の中で、はっきりと自分の恋を自覚してしまった
……あぁ、違うわ。俺、気づいちゃったよ。相方だから守ったんじゃない。代わりがいるからでもない。俺、ただ……
……こいつが、死ぬほど好きなんだ。kzが傷つくくらいなら、俺の身体なんてどうなったっていい。ただの相方なんかじゃねぇ、俺は一人の男として、こいつのことが――
自分の本気の恋心を完全に認めた瞬間、愛おしさと切なさが同時に押し寄せ、syuは無傷の右手で、kzの手首を強く、衝動的に掴んでしまった
kz「っ、syu……?」
手帳を掴まれ、驚きで息を呑む)
syu「……代わりなんていねぇよ。俺にとって、お前の代わりなんて、世界中のどこを探したって一人もいねぇんだわ。……だから、あんな奴らに、お前の綺麗な身体を傷つけさせるわけねぇだろ」
いつものおちゃらけたトーンを完全に捨て去り、真剣な、少し低くなった声でkzの瞳を真っ直ぐに見つめる
kz「……何を、言っているのですか。熱でもあるのですか、あなたという男は……」
心臓が破裂しそうなほど激しく波打ち、顔をカッと赤く染める。しかし、すぐに『あいつは普通の男だ、これはただの友情だ』と言い聞かせて視線を逸らす
sy「……まぁ、熱はあるかもな。お前のせいでさ。へへっ、なーんてね! 最高の相方への愛の告白でした〜!」
いつもの冷淡な態度に戻ろうとするkzを見て、胸を締め付けられながらも、切なく苦笑する
掴んだ手首をそっと離し、syuは再びお調子者の仮面を被り直した。
そこへ、ドアが勢いよく開いた
fu「おい、kz、syu! 無事か!? ……って、syu、お前怪我してんじゃねぇか!」
rmを連れて部屋に飛び込んでくる
rm「うわぁ! syuさん大丈夫っすか!? 急いでネギ刻んでお味噌汁の準備します!」
fu「……ったく、お前ら。kz、syuを医者のところに連れてってやれ。rm、俺たちも手伝うぞ」
rmの頭にツッコミを入れつつ、心配そうに二人の様子を伺う
kz「ハッ。……syu、医務室へ移動します。fu様、rm様、お騒がせいたしました」
いつもの冷静な声に戻り、深く一礼する
kz視点
【お屋敷の執務室】
仕事も、syuの看病もすべてが一段落した真夜中。静まり返った部屋の中で、kzは一人、机の前に座っていた。指先がパタパタと激しく震え、目から大粒の涙が次から次へと溢れ出して机の上の書類を濡らしていく
誰もいない静寂の中、声を押し殺し、激しく咽び泣きながら、自分自身を責め立てる
kz「……バカは、私だ。私が、彼の隣にいる資格などない……。私が、syuを傷つけた。私が、彼の未来を奪うところだった……! ごめんなさい……っ、ごめんなさい、syu……っ!!」(泣
そこへ、ドアが静かに、ゆっくりと開き人が入ってくる気配を感じた
rm「……kzさん?」
kz「っ……! r、rm様……!? なぜ、このような時間に……」
俺は、涙を拭いながら平然を装った
rm「目が覚めたら廊下の電気がついてたから……。kzさん、そんなにボロボロ泣いて、どうしたんすか? syuさんのこと、責めてるんすよね」
全てを見透かされたよう無きがした
kz「……っ」
じっと俺の涙を見つめ、そっと両腕を広げて俺を力強く抱きしめた
kz「……私が、私が悪かったのです……。私の索敵が甘かったから、彼に、あんなに酷い怪我を……っ! もし、彼が死んでいたら、私は、私はどうすればよかったのですか……っ。syuのいない世界など、私は……! ごめんなさい……ごめんなさい……っ!!」
今まで隠していた仮面が砕ける音がした
rm「syuさんは死なないっすよ。だって、あんなに強いんだもん。……それにね、syuさんはきっと、kzさんのそういう顔が見たくなくて、命懸けで守ったんだと思うよ。だから、自分を責めないでください。明日、大好きなお味噌汁、山盛り作ってあげるから。……ね?」
そう言い、俺の頭を撫でた
(kzは涙で声を詰まらせながら、rmの温かさに身を委ねて震え続け、rmの服を固く握りしめて強く抱きしめ返していた
【執務室前の廊下】
その時、厚い木製のドアの隙間から、二人の人影が室内の様子を見つめていた。夜中に目が覚めてrmを探しに来たfuと、怪我が気になって様子を見に来たsyuだ。二人は防音性の高いドアのせいで、中の会話や泣き声は一切聞こえていなかった。ただ、部屋の明かりの中で、rmとkzが固く、親密そうに強く抱き合っている姿だけが、冷酷に視界へ飛び込んできた
fu「(ドアの隙間から二人が抱き合っている光景だけを目撃し、目を見開いて硬直する。一瞬で顔を真っ赤に染め、嫉妬と動揺で拳を激しく握りしめる)」「(……っ、おい待て。なんでrmがkzを抱きしめてんだよ……!? なんでkzもあんなに必死にrmを抱きしめ返してんだ……っ!? 俺だってまだ、rmにあんな風に温かく抱きしめてもらったことなんてないんだけど……っ!!)」
会話の内容が一切聞こえないfuは、二人がただならぬ関係に発展しているのではないかという最悪の勘違いと不器用な嫉妬で、脳内が狂いそうになり、今すぐ部屋に突入してrmを強引に引き剥がしたい衝動に駆られる。しかし、主人が激しく心を乱す中、その隣に立つsyuの衝撃は、それを遥かに凌駕するほどの絶望と嵐を孕んでいた
syu「(怪い左肩の激痛すら完全に忘れたように、呼吸を止めて立ち尽くす。完璧で、冷徹で、自分には絶対に崩れた姿を見せないはずのkzが、rmの腕の中でだけ激しく身体を震わせ、無防備にすがりついている姿が、網膜に焼き付いて離れない)」「(……嘘、だろ……。kz、お前、なんでrmに抱きついてんだよ……。なんで、rmの前でだけそんな顔すんだよ……)」
(中での会話や、kzが自分のために泣いてくれていることなど露知らず、ただ「大切な相方が、自分以外の男(rm)にだけ心を許して抱き合っている」という視覚的暴力。その光景は、syuの胸の奥にある独占欲をこれ以上ないほど激しく逆撫でした。そして、胸が引き裂かれそうなほどの凄まじい嫉妬心の自覚と共に、syuは自分の本当の恋心を完全に突きつけられ、完全に理性を失っていく)
syu「(自分の左胸のシャツを破れそうなほど強く掴み、奥歯をガタガタと噛み締める。その瞳には、かつてないほど激しい独占欲と、男としての確かな執着の炎が灯っていた)」「(……最高の相方、なんかじゃ満足できるわけねぇだろ。お前がそんな顔見せるのも、そんな風に身体を預けるのも、俺以外の腕の中じゃ絶対に許さねぇ……。俺はもう、ただの相方なんかでいてやんねぇからな、kz……っ)」
(部屋の中で、長い間静かに抱き合い続けるrmとkz。そして、会話が聞こえないからこそ、最悪の誤解と凄まじい嫉妬心に身を焦がし、相方の仮面を脱ぎ捨てる覚悟を決めたfuとsyu。真夜中の執務室の前で、四人の歪で切ない恋の矢印が、ついに大きな爆発の瞬間を迎えた
次回 = ♡100
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コメント
3件

初コメ失礼します!もう、神すぎませんか!? 超この作品好きです!続き楽しみにしときます!(ひとりで、❤を100にした犯人です☆)
あーーーーもう!!第4話も最高すぎた😭💕💕💕 syuがkz庇って矢を受けるシーン、マジで胸がギュッてなった…!「代わりなんていねぇ」って真剣な声で言うsyuにキュン死するかと思った🥺💘 でも最後のkz×rmの抱擁を誤解しちゃう展開、ヤバすぎでしょ!!会話聞こえないからこそのすれ違い、読んでてこっちまで苦しくなったよ…次回が待ちきれない!!!
みらーぼーる
1,394
#rmfu
Mona
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