テラーノベル
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『うーん、どれにするか悩んじゃう』
甘いもの食べるの付き合ってと刀也に連れてこられたお店はレトロな喫茶店。
案内された席からは沈みかけてる太陽の光が少しだけ差し込んで、少しだけ眩しい。
これいいなでもあれもいいな、全部美味しそう…
なんて悩んでいたらひょいとメニュー表を取り上げられた。
「僕このパフェ食べたい」
『あ、ほんと?じゃあわたしは』
「でもプリンも食べたいから都愛はプリン頼んでくださいよ」
『なにそれぇ、分けろってこと?』
「うん、もちろん」
すみませんと店員さんを呼んで丁寧に注文。
わたしもその2つで悩んでたからいいけど
それって普通女の子が男の子に言うやつなんだからね。
刀也じゃなかったら怒ってるよ。
ありがとう。って聞こえるはずの声で言ったのに
刀也は窓の向こうを見ていて何も言わなかった。
『美味しかった!ありがとね、奢ってもらっちゃって』
「気にしないでください、付き合ってもらったの僕の方だし」
少し暗くなった道を2人で歩く。
刀也も歩くのが早い方なはずなのにわたしといると歩幅は同じ。
男の人って女の人といる時は歩幅を合わせないといけない、とか義務教育で習ったのだろうか。
ふと横を見ると該当に照らされた刀也の紫色の髪の毛がきらきらと輝いていて少しだけ、見惚れた。
『刀也は髪が綺麗だね』
「…そうかなあ」
『うん、色も綺麗だしサラサラだし。羨ましい』
「…都愛の髪も、綺麗ですよ」
さらりと髪を触られてドキリ。
外は暖かいのに刀也の手は少し冷たい。から、ビックリしてしまった。
「ほら、サラサラじゃん」
『…刀也手冷たい』
「ごめんって、怒るなよ…」
コメント
6件
剣持じゃない見たい...(いい意味で) 剣持は女子(ロリ以外)にこんなことしない...剣持、大人になったのね(泣) この話も好き♡頑張ってください!!
え、やだキュンキュンしちゃうじゃない!顎、お前それ無自覚か?