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:見方によれば太中
:書生の太宰と中也
中原中也 『詩人は辛い』をモチーフに書いています。
文字や文章をアレンジしているのでお好きな方は注意した方が良いかもです。
私たちは何時もの様に二人で酒を飲んで話していました。
私たち書生は皆書く者が違う。
詩を書く物も入れば、ファンタジィやミステリィを書く者 色々な者がいました。
次は何を書こうか、其れを話すのが私たちの日課でした。
「もう俺は詩なんて詩わない。」
あるとき中原が言いました。
誰が詩なんて詩うものか、と。
みんな詩なんて読んではいない。
読んでいるような振りだけをしている。
みんなたゞ冷たい心を持っていて、
私たちがどんなに勧めようと興味がない者には、詩の良さは分からないのです。
皆、詩なんてどうだって構わないのでしょう。
勧めて嬉しそうに喜ぶ者も居りました。
ですが、皆読んでいる様な振りをする。
そして何も想ってもいない拍手を送る。
「みんな賞賛をくれた。だから俺はもう一つ、もう一つと詩を詩おうとした。」
「詩えば良いじゃない、好きなだけ」
「私は好きだよ、中也の書く詩は」
「みんな、もう沢山と言った顔をすンだ。」
誰しも喜ぶ者や賞賛をくれる者が居れば其れに応えようとする者は沢山います。
ただし、皆其れが本心か否かは定かではありません。
私たちはもう詩なんて歌わない。
こんな御都合な世の中に詩なんて詩わない。
「なら私にだけ詩えば良い。」
世に向けては詩わない。
詩うのは手前に向けてだけ詩おう。
『*詩人は辛い*』
私はもう歌なぞ歌はない
誰が歌なぞ歌ふものか
みんな歌なぞ聴いてはゐない
聴いてるやうなふりだけはする
みんなたゞ冷たい心を持つてゐて
歌なぞどうだつたつてかまはないのだ
それなのに聴いてるやうなふりはする
そして盛んに拍手を送る
拍手を送るからもう一つ歌はうとすると
もう沢山といつた顔
私はもう歌なぞ歌はない
こんな御都合な世の中に歌なぞ歌はない
2026/05/25 22:33
計931文字
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