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俺たち4人はなんとかリバース鉱山からの脱獄に成功した。
門を通過したあと俺はのあ・えと・るなの3人に浮浪忍者の隠れ家が近くの森にあることを伝え、一緒に探していた。
ヘックス「確かここら辺のはずなんだが…」
俺はリバース鉱山から持ち出してきた地図とコンパスを見ながら隠れ家を探す。
のあ「見つかりませんね。」モグモグ
えと「その内見つかるよ。」モグモグ
るな「パン美味しい。」モグモグ
リバース鉱山から脱獄したあとのあが「お腹減りました。」と言ったので俺はのあにパンを渡したのだがそれと同時に他の2人も「私にもください。」と言ったので3人は俺から貰ったパンを食べながら俺の前を歩いていた。
俺が1番後ろの理由は殿を務めているからだ。3人が持っていた武器は歩哨1に蹴飛ばされて無くなってしまった為今何かに襲われたら俺1人で戦うしかない。
ちなみに現在の時刻は午前4時48分だ。
リバース鉱山から脱獄してもう40分近く経っている。
のあ「ヘックスさん、もしかしてあれじゃないですか?」モグモグ
ヘックス「ん?」
のあが遠くの方を指差しているのでそちらを見ると確かに家らしき建物が立っていた。
ヘックス「あれかな?」チラッ
俺は地図と照らし合わせる。確かにここら辺に浮浪忍者の隠れ家があるとゆうばつ印が地図に描かれている。
ヘックス「あれの可能性が高いな。あの家に向かおう。」
俺たちは見つけた家に向かっていく。
家扉前
ヘックス「すいませーん誰かいませんか〜?」トントントン
俺は扉を3回叩く。
シーン
しかし家からの反応は返ってこない。
ヘックス「誰もいないのか?」
のあ「もう一回やリますか?」
るな「るながやる!」
トントントン!
るな「すいませーん。誰かいますかー?」
シーン
また家からの反応は返ってこない。
えと「誰もいないのかなぁ?」
ヘックス「扉開いてるのか?」
俺はドアノブを掴み動かしてみる。
ヘックス(どうせ開いてないだろ。)
ガチャ
ヘックス「開くんかい!」
のあ「開きましたね。」
えと「開いたね。」
るな「開いた!」
ヘックス「とりあえず中に入らせて貰おう。」
扉を完全に開け俺たちは家の中に入っていく。
のあ「お邪魔します。」
えと「明かりはついてないね。」
ヘックス「誰もいないのか?」
家の中は綺麗に整えられており誰かがいた形跡もない。
ヘックス(樽の中に何か入ってるかもしれないな。)
そう思った俺は近くにあった樽の中を探る。
カサカサカサカサ
ヘックス(ん?何かあるぞ。)
俺は手に触れたものを樽の中から取り出すとそれは手紙だった。
ヘックス「なんだこの手紙?」
るな「見せてください。」
ヘックス「はいよっ。」スッ
俺はるなにその手紙を渡す。
るな「なんか書いてますよこの手紙。」
るなが手紙を広げながら言う。
のあ「なんて書いてあるんですか?」
るな「なんかモールへって書いてる。」
ヘックス「モールだと?ソイツは浮浪忍者のボスだぞ。だとしたらその手紙はモールへ書かれた手紙なのか。」
えと「るなさん、ちょっと読んでみて。」
るな「えっと、「モールへご存じの通り、私の父は….
「モールへ
ご存じの通り、私の父は反教義的な書簡を所持していたために処刑された。当時、子供だった私は祖父に引き取られる前に、その書簡に目を通す事が出来た。それは、遠い昔に戦で死んだシェクの女性の話だった。彼女は戦いに倒れるまで、仲間と旅をし、戦い、素晴らしい冒険の人生を送った。
私は母にどのような折檻を受けようとも、彼女に憧れ、彼女の様になりたいと願わずにはいられなかった。女性というものは、闇に侵されたものなのだ、何度そう自分に言い聞かせたことか….戦いそのものに憧れたわけではない、ただ人間として平等に扱われ、自由に生き、女性とは夫や父親、祭司にただ従順に従い、子供を産み、貞淑に生きるものだと常に言われ続けることのない人生を夢見ただけだ。
私が唯一望んだのは、思考のない動物としてではなく、1人の人間として自分の人生を選択し、生きていく事。私はこの長い年月、この本を隠し持ってきたが、年若い少女たちに自由を求める心を教えて欲しいと願い、あなたにこの本を託す。」
るな「…..この本を託す。」これで終わりです。」
ヘックス「これは多分ホーリーネーションで抑圧される女性が書いた手紙なのだろう。」
のあ「やっぱりこの国では女性の扱いは酷いんですね…..」
えと「聞いててなんか悲しくなった。」
ヘックス「女性にとってこの国は地上の地獄だからな。」
るな「この手紙どうするんですか?」
ヘックス「近くにある机の上にでも置いておけ。」
るな「わかりました。」
るなは手紙を机の上に置く。
ヘックス「さて探索再開するかな。」
俺は再び樽の中を漁る。
漁っていくと中には出てきた手紙以外にもシャツやドライミート、包帯、スケルトン医療キットなどが入っていた。
ヘックス「おい、3人ともシャツ出てきたからこれでも来てろ。あともう鎧脱いでいいぞ。」
のあ「いいんですか!?よかった〜この鎧結構重かったんですよ。」
えと「あー身体が軽くなった。」ピョンピョン
るな「身軽ー!!」
3人は鎧を脱ぐと俺からシャツを貰う。しかし何故か着替えようとしない。
ヘックス「どうした?早く着替えたらどうだ?」
のあ「いや、流石に男の人に見られながら着替えるのは恥ずかしいので//」
えと「うん//」
るな「//」
ヘックス「あ…あーえっと勘違いしてる所悪いが俺男じゃないぞ。」
「「「え!?」」」
のあ「男じゃない…?」
えと「じゃあ女ってこと!?」
ヘックス「いや、女性でもない。」
るな「えぇぇ!?」
のあ「じゃあ性別ないんですか!?」
ヘックス「そうだぞ。」
えと「そうなの!?」
るな「つまりヘックスさんは無性!?」
ヘックス「ああ、そうだ。」
3人は心底俺の解答に驚いた感じだった。
ヘックス「そう言えば種族については何も教えてなかったな。だったら俺がこの口調から男だと思うのも無理ないか。」
のあ「信じられない….」
えと「待って、頭の理解が追いついてない。」
るな「??????」
ヘックス「まあ、俺の性別は一旦置いといてとりあえず俺がいたら着替えずらいんだな?」
のあ「ああ..えっと…はい。」
ヘックス「じゃあ俺屋上に行くから終わったら呼んでくれ。」
えと「わかりました….」
俺は屋上へ繋がる階段を登って屋上へ向かっていった。
ヘックス「さてここでしばらく待つか。」
俺は屋上に設置されている椅子に*ギィ*とゆう音を立てながら座る。
ヘックス(特にやることないな。)
俺は屋上を見回してみる。するとちょっと離れたところに樽が設置されていた。
ヘックス(暇だからあの樽の中でもみるか。)
俺は椅子から立ち上がり樽に近づき中を漁っていく。
カサカサカサ….
ヘックス(これにもなんか入ってるな。)
樽の中身を取り出していくと中には毛布とシャツ、ドライミート、包帯、お金、メモ書きが入っていた。
ヘックス(この紙にはなんてかいてあるかな?)
俺は紙を見る。
ヘックス(注意書き?なるほど。ここの家についてか。えっとなになに、もし、これを読んでいるのであれば….)
もし、これを読んでいるのであれば、リバースから命からがら逃げてきたところだろう。この避難所には休息と回復のため、食事、枷を外す道具、ベッドと簡単な服が用意されている。今後の幸運を祈る。
追伸:もしあなたが通りすがりの冒険家なら、この場所からモノを持ち出さないこと、もし見つけたら地の果てまで追いかけて、生きたまま皮を剥いでやる。
追追伸:あんたがホーリーネーションの兵士なら、あんたはクソ宗教におバカな頭を洗脳されたクソ野郎だ。あんた方の高慢で、ノーリタリンの息が絶えるまで、地獄を見せてやるから、覚悟しときな。
–モール
ヘックス(….覚悟しときな。モール….所々書いてることが怖えよ、モールさんよ。)
俺は読み終わったメモ書きを樽の中にしまう。
ヘックス(俺たちはリバースから逃げてきたからありがたくここの物資は使わせてもらうぞ。それにしても腹減ったな。このドライミートを食べるか。)
さっき樽から取り出したドライミートに俺は齧り付く。
ヘックス(うん…..可もなく不可もなくって感じだな。まあ、ないよりはマシだ。)むしゃむしゃ
ドライミートを食べながら樽から出てきたお金を調べる。
ヘックス(えっと……….全部で9キャットか。ほぼ雀の涙だな。)むしゃむしゃ
のあ「ヘックスさーん着替え終わったのでもういいですよー。」
階段の方から着替えが終わったとゆう声が聞こえてきた。
ヘックス(おっ終わったのか。じゃあ下に降りるか。)ゴクン….
俺は毛布や包帯を持って下に降りていった。