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屋上から降りてくるとのあ・えと・るなの3人は椅子に座っていた。
ヘックス「着替え終わったようだな。」
のあ「はい、無事に着替え終わりました。」
ヘックス「脱いだ奴隷服はどうしたんだ?」
えと「あそこに全部重ねてます。」ビシッ
えとが指差した方をむくと奴隷服が綺麗に3枚畳んで置かれていた。
ヘックス「もうあれ捨てていいぞ。もう着たくないだろうし。」トスッ
俺はそう言いながら手に抱えていた毛布や包帯を一旦地面に置く。
のあ「でも私たち服の替えがあれぐらいしかないんですよ。」
えと「元々着てた服、リバース鉱山に置いてきたからね。」
るな「急いでたからしょうがないですよ。」
ヘックス「そうか、なら金が貯まったら新しい服俺が買ってやるよ。」
そう言った瞬間3人の目が輝き始める。
のあ「いいんですか!?」
ヘックス「別にいいよ。俺そこまで金にケチケチしてないし。」
えと「やったぁ!」
るな「やったやった!」
ヘックス「ただ今は金がほぼないから我慢してくれ。」
のあ「具体的に今どれぐらいのお金持ってるんですか?」
俺はポケットにしまってあったお金を3人に見せる。チャラチャラ
ヘックス「全部で9キャットだ。これじゃ何も買えない。」
えと「キャット?」
るな「猫?」
ヘックス(猫ってなんだ?)
ヘックス「ああ、キャットってゆうのはこの世界の通貨のことだ。」
えと「9キャットって何円ぐらいなんですか?」
ヘックス「円?それはアンタらの世界の通貨か?」
のあ「私たちが暮らしてる日本ってゆう国で使われてる通貨です。」
ヘックス「へーそうなのか。でも日本円の価値が俺にはわからないからそっちの通貨の何円分に相当するかは知らないな。」
ヘックス「それにしてもお互いの世界について未だに知らないことが多すぎるな。」
のあ「それはしょうがないことですよ。」
ヘックス「まあ、また近い内にこっちの世界については説明するとしてもう今日は疲れただろ?確かベッドがこの家のどっかにあるはずだからそこでもう寝てくれて構わないぞ。」
のあ「ベッドならさっき見つけました。」
ヘックス「そうなのか?ならこれ毛布。」スッ
3人に1枚ずつ毛布を渡す。
のあ「ヘックスさんは?」
ヘックス「俺はまだやることがあるからな。それが終わったら俺はそこの椅子で寝るとするよ。」
えと「私たちがベッド使っていいんですか?」
ヘックス「別に俺はいい、アンタらが好きなように使ってくれ。」
るな「でも….」
ヘックス「女性を硬いところに寝かせるわけにはいかんだろ?人のご厚意は無下にするもんじゃないぞ。」
のあ「わかりました。それならベッドで寝かせていただきます。えとさん、るなさん、ベッドにいきましょう。」
えと・るな「わか(った)(りました)。」
3人はベッドがある方へ歩いて行った。
ヘックス(さてもう少し家の中の物資漁るか。)
俺は近くにあった武器チェストを開けてみる。
ガゴッ…..
しかし施錠がされており開かなかった。
ヘックス(ピッキングして開けるか….)
カチャカチャカチャ…カチャリ
ヘックス(よし解錠できた。しっかし俺も上達したもんだな。)ガチャリ
武器チェストを開けると中には忍者刀が入っていた。
ヘックス(確かアイツらの武器蹴飛ばされたって言ってたな、この刀持たせるか。)
俺は武器チェストから忍者刀を3本取り出し、施錠した。
ヘックス(あとはまた樽漁りだな。)
忍者刀を机に置き樽漁りを俺は始めるのであった。
ホーリーネーション 首都:ブリスターヒル
?「もう一度申してくれないか?」
?「…….」
伝令歩哨「は!本日早朝リバース鉱山より奴隷が脱獄したとのことです!」
?「なぜ脱獄された?」
伝令歩哨「どうやら門の警備をしていた歩哨を殺害し強行突破した模様です。」
?「こちらの損害は?」
伝令歩哨「こちらの損害は死亡6名、軽傷者1名です。」
?「奴隷相手になんてザマだ。ちなみに脱獄した奴隷の数は?」
伝令歩哨「は!4名です!その内の1人は誰か判明しております!」
?「一体誰だ!」
伝令歩哨「前のバスト地方侵略で捕虜となったヘックスとゆうハイブです。」
?「あのハイブか、クソ!やっぱりあの脱獄騒動の時にアイツらと一緒に処刑したらよかったんだ!」
?「まぁ、落ち着け炎の守護者よ。」
炎の守護者「しかしフェニックス様これはまずい事態なんですぞ!」
フェニックス62世「だからこそ落ち着いて対策を考えなくてはならん。」
炎の守護者「しかし!」
フェニックス62世「だから落ち着け。伝令よ、リバース鉱山にこれからのさらなる脱獄を防ぐようにと伝えて置いてくれ。」
伝令歩哨「は!」
炎の守護者「しっかしリバース鉱山から脱獄者が出たのはアイツら以来ですな。」
フェニックス62世「今はHN革命軍とゆう組織を立ち上げたレイとソフィアとその仲間たちだな。」
炎の守護者「ええ。官憲による調査では今はシェク王国や都市連合などの国で活動しあの浮浪忍者とも同盟を組み勢力を増やしていると言われています。」
フェニックス62世「まあ、そっちは上位審問官セタとヴァルテナに任せよう。今の我々の課題は脱獄したヘックスたちの確保だろう。」
炎の守護者「伝令歩哨、官憲にヘックスたちの捜索を既に開始させているのか?」
伝令歩哨「は、既に官憲はヘックスたちの捜索を行なっています。」
炎の守護者「見つかるといいんだがな。」
フェニックス62世「伝令歩哨よ。」
伝令歩哨「は!」
フェニックス62世「今回の脱獄騒動で軽傷した歩哨がいると言ったな?」
伝令歩哨「は。」
フェニックス62世「その者を我の前に連れて来てくれないか?是非その者と話がしたい。」
伝令歩哨「それは….もうできません。」
炎の守護者「何故だ?ソイツは生きているのだろう?」
伝令歩哨「それがリバース鉱山監督の審問官がその歩哨に脱獄された責任を取らせてホーリーネーションからの追放を決定したからです。」
炎の守護者「なんだと?なら今すぐその決定を辞めるようにも伝えてくれないか?」
伝令歩哨「いや、もうその歩哨は私がリバース鉱山から出た時と同じタイミングでリバース鉱山から出ていきました。」
フェニックス62世「なんてことだ。」
炎の守護者「仕方がありませんフェニックス様、どっちみち誰かが責任を取らなくてはならなかった事案ですから。」
フェニックス62世「わかった。ご苦労であった伝令歩哨よ。」
伝令歩哨「は!それでは失礼いたします!」
その後伝令歩哨は走って宮殿から出ていった。
炎の守護者「ところでフェニックス様、何故その歩哨と話をしたかったのですか?」
フェニックス62世「何故脱獄を防げなかったかを聞きたかったのだ。だが追放されてしまった以上話を聞こうにも聞くことができまい。さあ今日もオクランへ祈りを捧げよう!」
ヘックス「さてさてのあ、えと、るなよ。これからの私たちが何処に行くか話合わなければならない。」
次の日の朝俺は今後何処に向かって行くか3人と話合うことにした。
ヘックス「今後何処に向かうかだが、選択肢は3つある。1つ目は都市国家モングレルに行く、2つ目は浮浪忍者の基地に行く、3つ目は都市連合に行くことだ。」
ヘックス「俺の意見を言うと俺は都市国家モングレルに向かうべきだと思っている。」
のあ「なんでですか?」
ヘックス「1番近いのは浮浪忍者の基地なんだが俺は昔浮浪忍者と少し問題を起こしていて正直アイツらとは気まずい。」
えと「一体浮浪忍者の人と何があったんですか?」
ヘックス「……(浮浪忍者の村でアイツと盗みを働いてバレたなんて言えないよなぁ。)」
るな「ヘックスさん?」
ヘックス「すまないが理由は言えない。とにかく浮浪忍者と俺は気まずいんだ。」
えと「えっと….わかりました。」
のあ「ではなんで都市連合でもないんですか?」
ヘックス「都市連合は普通にこっから1番遠い、それに行くまでの道のりも1番危険だからだ。」
るな「なんで危険なんですか?」
ヘックス「都市連合に向かう道中でカニバルの縄張りを通らないいけないのとスキマーと呼ばれる人を襲う生き物が彷徨いているからだ。」
えと「カニバル!?」
のあ「食人族もいるの!?この世界!?」
ヘックス「そうだ。なんなら浮浪忍者の基地もカニバルの縄張りの中にある。」
るな「えー。」
えと「それもう実質1択じゃね?」
るな「うん。」
のあ「都市国家モングレルに行きましょう!」
ヘックス「いいのか?モングレルで?」
のあ「カニバルがいると聞いた時点でそこに決めました。」
えと「私も。」
るな「るなも!」
ヘックス(都市国家モングレルに行く前に絶対に通るフォグアイランドにもフォグマンと言われる食人族が住んでいるがこれ言ったら何処にも行きたがらなくなりそうだから黙っておこう。)
のあ「ヘックスさん?」
ヘックス「あっああどうした?」
のあ「ご飯にしましょう、私お腹空きました。」
えと「私もお腹減った。」
るな「るなもー。」
ヘックス「はいはいわかったよ。ちょっと待ってろ今準備するから。」
俺は椅子から立ち上がり4人分の朝ごはんの準備を始めるのであった。