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このお金の違い…一体どういうことなんだろう…?
まさか……
「知らないうちに外国に来てしまったのでしょうか…。
いやでも言葉は普通に通じ合ってるし……」
「俺も何とも言えねェな…海賊だし色んなところを渡り歩いてるからねい…。
ただ、この世界じゃ金はベリーで数えるしこういったコインと札を使うんだよい。
ちなみに自分が住んでいた国や場所は?
どういったところだったかとかは覚えてるか?」
「住んでた場所……ですか…。住んでた場所……」
私が住んでいた場所……
国……
ふと、何かの光景が頭から蘇る。
それは一室の部屋だった。
周りには色んなものが置かれ散乱している……
『____私だって…っ、……私だって……!!______』
その部屋で自暴自棄になった様子の私……
何だろう……何だか急に………
「……いぶき…?…………いぶき」
「あ、は、はい…っ…。」
隊長の声により我に返って顔を向けると、
隊長は心配そうな表情を浮かべていた。
「どうした…?大丈夫か…?」
「はい…っ、大丈……大丈夫…っ、です…」
あれ…おかしいな……
何で………
「…っ、……ご、ごめんなさ…っ、…」
何で私、泣いてるんだろう…?
自分でもよく分からないけど、
何だかすごく悲しい気持ちに襲われる…。
「分かんないです、…っ、自分でも…。
分からないけど、何か辛くて…。ごめんなさい……」
「謝る事ねェよい、俺の方こそ嫌な事を思い出させるような事聞いちまったかもしれねェ…
すまなかったな…。」
隊長は頭を優しく撫でてくれた後、
なだめるように背中も優しく撫でる。
大きくて温かい彼の手が、ゆっくりと心を落ち着かせてくれた。
「おーいみんなぁ!そろそろ島に着くぞ〜!」
落ち着いてきた頃、部屋の外でエース隊長が元気に呼び掛けている声が。
「そうだ、島に降りるんでしたね…?私も準備します。
お父さんがたくさんくれたお小遣いをありがたく使わせていただかないと…。
すみませんマルコ隊長、ありがとうございました。」
持っていたお金を財布の中に片付け、
巾着袋を持って一旦自分の部屋へ戻ると、
島に降りる準備を始めた。
そうだ、念の為改めて巾着袋に入っている金額を確認してみよう……
「あっ、よく見たら数字が書いてある。どれどれ……
一万……二万………
…………えっ、すごい多い…!!嘘でしょ…!??」