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①のみ2人の友人枠でsiкが出ます。

















「あぁ、そういえばマナ君のスマホの待ち受け画面変わってたな」



「え?」



デバイスのメンテナンスについて相談しにきていた佐伯。


仕事の片手間。その話をしていた最中、 口から出た突拍子の無い言葉に伊波は思わず作業の手を止めた。



緋色の目を大きく開く。




「寝てるライ君の写真だったよ」


「マジで?俺それ許可してないよ。てか、恥ずかしいから待ち受けにすんのやめてって言ったのに…」




パソコンを前にうたた寝していた伊波を撮ったらしい写真だったと佐伯が付け加えて伝える。俺は頭を抱えた。




「誰かに見られたらどうすんだよ」


「それは大丈夫そうだったよ。ロック画面は初期のやつだった」




そういう問題じゃないんだけどな、と佐伯を見るがあっけらかんとして彼は言う。




「いやー、溺愛されてるね。ライ君」


「ええ?」



「可愛がられてるなって思ってさ」


「え、オリエンスの前でマナは惚気話とかしてるの?」




「いや、話は俺らから振らない限りはしないよ。けどさ、滲み出てんのよね。

“ライはあれが好きって言ってたな”

“こういうのだったらライと楽しめそう”

とか、ちょいちょい独り言でボソボソ言ってるの聞こえる」


「マジか」




愛されている自覚は十二分にあった。


2人だけになれば可愛い、可愛いと聞き飽きるくらい言ってくる彼。




“ライはほんまに可愛いなぁ”




つい昨日も彼はそう言いながら、シャワーを浴び終わった俺の頭をわしわしと撫でてきた。




思い出しながら頭を掻く。




「可愛いがられてるの佐伯にバレてんの気まず」


「ははは、俺だけじゃなくて同期は皆分かってんじゃないかな」



「俺の写真見せて回ってる訳じゃないよね?」


「まさか。ほら、マナ君って恋人に限らず人に対する好意を隠さないじゃない」



「まぁ、そうだね」



佐伯は元より周囲からは彼から俺に向かって大きな矢印が出ているものだと思われているらしい。




つÆのβι短編まとめ

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