昼休み。
非常階段の踊り場のところで実由と待ち合わせをした。
実由が作って来てくれた弁当を開けるまで、実由は俺の様子をジッと見ていた。
「……」
ふっ……口開けて見てる。
恐らく弁当の中身を見た俺の反応が気になるのだろう。
俺は実由の視線に気付かないふりをして、弁当の 蓋(ふた)を開いた。
すると、中は唐揚げがメインの俺の好物ばかりが入っていた。
やっぱり、母さんに弁当の事相談してたのかもしれない。
「すっげー美味そう」
「本当!?味はどうかわかんないんだけど!えっとっ」
「俺の好きな物ばっかじゃん」
「ハッ!違うの!たまたまだよ!?自分とお兄ちゃんの分だけ作ろうと思ったけど、作り過ぎちゃったの!べ、別に雄太の為に作ったんじゃないからね!」
「ハイハイ、わかったよいっただきまーす」
俺は一番最初に目に付いた唐揚げから食べ始めた。*************
*************
**************
********************
***********************
*******
****************
********************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!