コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠あてんしょん⚠
・knmc嫌われ要素有
・この小説は決して御本人様を貶しているものではございません。ひとつの二次創作としてお楽しみください
・様々な世界線のknmcやgkが出てきます。ゴチャゴチャになってたらごめんなさい
・めちゃくちゃ死ネタです
それでは、良い小説ライフを。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈︎︎☁︎︎*.
「……ガクくん」
「ッ……なん、すか」
「そんなに泣かないでよ。ガクくんの綺麗な瞳、溶けちゃうよ」
「とやさんの方がよっぽど綺麗っすよ……」
「そうかなぁ?……でも、この瞳、みんなから恐がられちゃうしなぁ」
「……おれ、やっぱ人間きらいっす、好きになれない」
「そんなこと言わないで。人間は愚かだからこそ愛らしいんだよ」
「……とやさん、いかないでください、おれを置いて…」
「……僕だっていきたくないよ。出来ることならガクくんとまだ一緒にいたいよ」
「……」
「……ごめんね、きっとまた、僕達会えるよ」
「…来世ってことですか?」
「うん、きっと。だから僕が生まれ変わるまでは、待ってて欲しいかな」
「……まってます、まってますから。早く迎えに来てくださいよ」
「んふふ、それじゃあ、また来世で。ガクくん」
そう言ってから、刀也さんは眠るように目を伏せた。
刀也さんが死んだという感覚がなかった。ただ、『ああ、寝たのかな』という感覚。
これから俺は、どう過ごしていけばいいのだろう。
醜く愚かな人間のことを、好きになれるのだろうか。
今まで散々刀也さんを貶して、罵倒して。それでも刀也さんは笑って許した。
『人間は愚かで愛らしいから仕方ない』と。
刀也さんは本当に馬鹿だ。言い返してやればいいのに。自慢の口で言い返せば…。
そう思っても、刀也さんは帰ってこない。
『醜い瞳。見た?あの子の目』
『見た見た笑 黄緑色なんて見たことないわ』
『お前の瞳変なのー!バケモノの子供だー!』
『なんであの子顔は布で隠されているの?顔に大きな傷があるのかしら?』
『あの子、黄緑色の気味の悪い瞳の子じゃない?ほら、布で顔隠してるあの子よ』
『まあ、ほんとだわ。見ただけで気味が悪い』
『ほんと、バケモノの子供よね』
『ウチの旦那も同じこと言ってたわ。バケモノの子供だって』
バケモノの子供、気味悪い、変なの。
散々な言いがかりだ。本当に。
来世では、刀也さんが笑っていますように。
︎︎⟡
……今世もダメだった。
今世は戦争が激しかった。刀也さんは軍に入って国のために必死に戦った。
刀也さんは俺も驚くほど強かった。だが、その強さが周りを脅かした。
“人間じゃない” “いつか俺達も殺される” “アイツなんかどうでもいい、アイツに合わせてたらみんな死んでしまう”
今世でも、刀也さんは幸せになれなかった。
どうして?どうして刀也さんだけ?何故刀也さんを傷付けた人間は幸せな家庭築けている?
何故刀也さんだけが傷付かなきゃいけない?
刀也さん自身も嫌われていることは分かっていたのか、己の国が負けそうになった時。
最終手段として、体周りに爆弾を貼り付け、敵国へと向かっていき、死亡した。
結局、刀也さんの国は負けてしまったけれど。
愚かだと思った。例え敵国の人間を何人か殺せたとしても、相手からしてみれば被害がなかったも同然だ。
元々、向こうの国はこちらの国より遥かに発展している。1人の犠牲でどうにかなる問題ではなかったのだ。
また、来世……か。
︎︎⟡
今世は成功だと思った。
今世では戦争などはなく、多様性の時代として様々な視野で周りを見る人間が増えた。
刀也さんと出会ったのは、Virtual YouTuberとして活動する時だった。
2期生の相方兼相棒として、剣持刀也と3度目の再会を交わした。
もちろん刀也さんは覚えていなかったけれど、それでもいい。
今世で、貴方が笑えているのなら。
「ガクくん、コンビニ寄りません?」
「お、いいっすね〜。何買います?」
「んー、無難にアイスとか?」
「お菓子もついでに買っとくか!」
「ですね」
俺達が活動を始めてから五年程経つ。
気付けば後輩がどんどん増えていって、俺はなんだか誇らしくなった。
先輩、と慕ってくれる後輩も増えて、刀也さんも嬉しそうだった。
これは、前前世や前世で頑張った刀也さんのご褒美だと思う。
これまでに無いほど幸せな顔をしている。こんな顔、見たこと無かったなぁ。
そんなことを考えながら、俺は刀也さんとアイスを選んだ。
︎︎⟡
「刀也さん…?」
嗚呼、今世もまたはずれなのか?