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「……一人にしないで」
その言葉を言った瞬間、
自分がどこに向かっているか分かっていた。
それでも、
止まれなかった。
「やめろ」
初兎ちゃんの声が、低くなる。
「ここは、
君が来る場所じゃない」
「それでも」
一歩、踏み出す。
闇が、足を掴む。
冷たい。
でも――拒まれない。
「君が壊れる場所なら、
僕も一緒に壊れる」
初兎ちゃんの表情が、
初めて大きく揺れた。
怒りでも、悲しみでもない。
恐怖だった。
「……それだけは、
選ぶな」
でも、
もう選んでしまった。
闇は、
二人を包み込む。
その瞬間、
未来が分岐した。
――ここから、
「消失」と「孤独」の物語が始まる。