野薔薇の気分が落ち着いた後、きょとん顔をした総司が話し始めた。それはまるで、何かに興味を持ったような子供の顔で僕らをじっと見てきていた。
総司「つまり、君達は彼奴を殺害した後にその場を離れようとしたけれど、そこに僕が偶々やって来て怖くて逃げられなかったってことかな?」
総司はさっきの僕の言葉を分かりやすくそう話してくれた。彼は相変わらずの笑顔だった。どうして君は、そんな真剣なことでも笑顔でいられるの?本当に謎なんだけど。僕がそう思っていると、恵は総司に言葉を返した。
伏黒「まぁ、簡潔に言うとそんな感じです。💦 」
恵の言葉を聞いた総司は、ふぅんと短く返して言った。そして、またあの時と同様にあの言葉を僕らに言った。
総司「そうなんだ、じゃああの事件を見てしまったのなら君達を殺しちゃうしかないかな。」
彼はニヤニヤし乍も、持っていた刀の鞘《さや》を掴んで抜こうとしようとしてきた。僕はこんな聴取の場所でも彼が平然と物騒な台詞を言えるのかが不思議でたまらなかった。
虎杖・伏黒・野薔薇「うわっ!?💦・!!?💦・ひっ!!!😨」
五条・風香「!!💦」
悠仁達は、総司の持っている刀の刃に驚き、また顔を真っ青にした。ちょっと待ってよ総司!!また僕らを恐怖で脅そうとするの!?せめて僕らの罪を軽くしてほしいし、まだ死にたくないからすごい嫌なんだけど!!僕がそう思い乍驚いて聞いていると、近藤局長は総司を言葉で制した。
近藤「総司、物騒なことを言うな。相手は子供もいるんだぞ、その場で刀を抜いて脅すんじゃない。」
近藤局長に言われた総司は、ため息をついて怒り顔をした近藤局長に優しい声音と困り顔で話した。
総司「そんな顔をしないで下さいよ。今のはただの冗談ですから。」
五条(それが本当に冗談だったら洒落にならないしけどさ、マジモンの冗談なの?💦)
僕は頭の中で彼に軽いツッコミをした。そして総司の隣に座っていた斎藤は口を開いた。
斎藤「冗談に聞こえる冗談を言え。」
斎藤は僕が思っていた言葉とは少し違うことを言った。
斎藤が総司に対して言った言葉が簡単に終わって、また本題の方に戻った。そして、土方は昨夜の事件を思い出し乍、考え始めた。その考え方がまさに副長らしいし、僕怖いんだけど。💦
土方「事件をもっと細かく話すと、総司が先にその場に行って俺も遅れて行ってみたら、既に彼奴は殺されていた。最初は総司が殺したのかと思ったが、総司は刀を握っていなかったみてえだ。総司の証言によると、白髪目隠しの隣の奴が殺したと言った。」
長い説明を聞いた皆は、僕の隣に座っている風香を一斉に見た。風香は気まずくなって少しだけ顔を下げていたが、幹部の人達をじっと見ていた。
あ、副長さん、総司が言った時と違ってそれはありがたいよ。💦
僕は一瞬だけそう思っていたが、風香の処遇がどうなるのかがどうしても気になってしまった。なんてったって僕の大切な生徒だし、あの時のようにもなりたくないから。
平助は、風香の顔を見て目を見開いていた。そりゃなるよね、風香のような普通の子供が殺害したとなると完全に犯罪になるし、驚くに決まってるよね。💦
平助「はぁ!?こんなガキが彼奴を殺したのかよ!?俺は全くそう見えねえし、俺は白髪目隠しの方だと思ったんだけどよ。」
平助はそんな証言をして僕の方を見た。そうなるよね、この人達はこの中で一番怪しいと感じるのは僕になるし。💦
平助の言葉の後に、原田と永倉がおもろいツッコミを入れる。
原田「お前がガキとか言うんじゃねえよ平助。」
永倉「だな。世間様々から見りゃあ、お前も他の三人も似たようなもんだろ。」
平助は最年少とは聞いてたけど、やっぱりまだ彼は子供のようだ。僕らはただ、彼らの証言が出るのが怖く、黙っていることしか出来なかった。
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