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森を逃げる俺たちは回り込んでいた人間たちに見つかってしまった。
「なんでこっちにも」
「なんでもいい!やるしかない」
リアナや他の小鬼が戦ったがリアナ以外の護衛が殺されてしまった。
「もう私だけか、みんな….」
「せめてみんなを逃がさないと」
俺たちを守ろうとしたリアナを人間は
「どけっ!ゴブリンが調子になんなよ」
と文句を言い、リアナを蹴り飛ばした。
「あとはこいつらを始末したら報酬がっぽり貰えるな〜」
「大人しくしてろよ」
それからは何人もの小鬼が目の前で理不尽に人間たちに殺された。
俺も斬られそうになったとき、リアナが俺を庇った。
俺の代わりにリアナが斬られたがリアナは俺を抱えて走って逃げた。
「大丈夫、絶対に逃がすから」
そういって走って逃げていると後ろから矢が飛んで来てリアナの心臓を貫いた。
「リアナーっ!!」
俺は倒れたリアナに駆け寄った。
「ごめんね。私はもう無理みたい。」
諦めたようにリアナは言った。
「そんな事言うなよ!薬草探してくるから」
そういい辺りを見渡し動こうとした俺をリアナは引き止めた。
「もう無理だよ。それにうかつに動きまわれば人間に見つかっちゃう」
リアナの体が少しずつ魔素へ変わっていき空気中に流れていく。
「待ってよ。死なないでよリアナ」
俺は泣きながら言った。
「そうだ、最後に….名前..つけてあげるよ」
「そうだね……リオンでどう?」
リアナは最後に俺に名前つけてくれた。
俺は光に包まれホブゴブリン(人鬼族)へと進化を遂げた。
進化した俺を見てリアナは笑顔で消えていった。
俺は人間たちに復讐することを心に決めた。