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『ワタシ、サキイクネー』
この場から退散しようとするミツの手を掴むオーター
オーター「私たちはバディだろ?笑」
『コイツ……!マジで性格悪い!死ねよ!』
アレックス「いや先輩も大概悪いっすよ!?」
『ってやば、マジで遅れるから!!』
『いっだ!!!!!』
足をもつれさせ転ぶミツ。
『足長い組許さねぇ……!』
ミツもスタイルはいい方なのだがなんせこの2人が高すぎるのだ。
アレックス「それにしても、先輩が2年生かぁ……」
『1年が何言ってんだよばーか』
アレックス「先輩、勉強とか大丈夫なんすか…?」
心配そうに、転んだミツに手を差し伸べて片手で立ち上がらせる
『うわ、っと』
アレックス「先輩……」
アレックス「やっぱ軽すぎるっすよ!?!?」
『お前の筋力がスゴすぎるだけだって…』
『てか!!私は別に勉強は大丈夫だから!素行にちょっとだけね?問題があるだけ、というか……』
オーター「ちょっと所の話じゃないからコイツが2年のバディにねじ込まれてるんだろ」
本を読み、メガネのブリッジを押し上げながら言うオーター。ごくごく当たり前の姿なのに絵になるのがムカつく
オーターside
ミツがテーブルの上で手を組み、その上に顎を乗せてこちらを じーっと見ている
大きい翡翠色の目が私を捉えて離さず、自ずと私もミツの顔が視界に入ってくる
白くて透き通った肌。そして長く綺麗なまつ毛、形の整った唇……
他人事ながら彼女の顔は整っている、というのだろう……と見つめ返す
オーター「ミツ、お前の顔整ってるな」
『……は?』
アレックス「は!?」
アレックスの素っ頓狂な声と私の、心底意味がわからない、と言いたげな声が被る。そして2人で目を見合わせて考える
ミツ(え、何コイツ。マジで何!?)
アレックス(いやわかんないっすよ!)
ミツ(自分の顔がいいことを前提にバカにされているのか、はたまた本気で褒められているのかなんなのか……)
アレックス(褒めてるんじゃないすか? )