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『……あ、ありがとう』
顔を赤らめて以下にも乙女、という顔をしながら礼を述べたミツだったが、一方のオーターはというと
オーター「……」
既に本に目を移していて私に見向きもしていなかったし返事も無かった
『……はぁ”~…………』
アレックス「先パイ落ち着いて!!」
宥める後輩の声が聞こえるが気にも止めて居られない
イスに上り机に片足を乗せ、オーターのネクタイを強く引っ張る。そして少し上から見下ろすように目を合わせる
アレックス「あちゃー、先パイ行儀悪いし…オーター先パイも相変わらずだし…」
呆れの視線を向けたのもつかの間。こうなった私は止められないことを、出会った数ヶ月で知ったアレックスは大人しく学食のトレーを戻しに席を立つ
オーター「…近い」
『お前ってホント女心分かってない…
いい?そんなんじゃモテないよ~??w』
指先をオーターの鼻先に突きつけながらニヒルな笑みを浮かべるミツ
オーター「…女性にモテなくても問題ない
そんな事に時間を割くのは無駄だ。」
『ハー、私アンタとはあんま合わないワ~』
オーター「そのセリフ、何度目なんだ」
メガネのブリッジを押し上げ、私の手を強く掴む
オーター「それでもお前は私と一緒に居る、そうだろう?」
優位に立った、とばかりにバカにするような笑み(のようなもの)を浮かべたオーター
『腹立つわぁ…』
アレックス「ホラ先パイたち落ち着いて!!!」
教官「お前ら何しとんじゃぁあぁ!!!」
『やっべ!!!オーター、逃げよ!』
オーター「あぁ」
オーターは私の手を掴んだまま(アレックスを置いて)走り出した
オーター「…私は人の気持ちなど察するのは無駄だと思うし可愛いという感情も分からない 」
オーター「……だが、お前と居るのは楽しい、と思う」
『いや分かりにくいんだよツンデレくん 』
アレックス「自分を差し置いて何イチャイチャしてるんすかァ!!!」