──────いえもん視点──────
あたまが、ぼーっとする。なにか、こえを、だそうと、していたことは、おぼえているが、ことばに、ならない、おとが、のどを、とおるだけだった。
「あー…ァ…..」
やっとはっしたことばも、なにも、いみのない、ことば、だった。なにも、つうじない。なにも、きこえない。
(───貧弱が。)
そう、はっきりと、のうに、ひびくような、こえが、きこえる。このこえのぬし、は、おれの、しっている、もの、だった。
(変われ)
そう、きこえたのを、かわきりに、おれは、なにも、きこえなくなる。かんがえるのを、あきらめた。たくすことにした。
──────ノイズ視点──────
「あ”ぁ…」
上手く声が出しにくく、濁った言葉が出るが、それ以降、あ、ということは無い。
「…」
めめさんは何かを察したかのように笑顔を見せる。…その表情は心做しか硬い。警戒しているのだろう。あからさま過ぎるだろ、というツッコミは程々にしておく。
ぜんさんは歯に赤色を塗りたくっており、その赤色は俺の腕から垂れてきていた。既に生気を渡したのだろう。俺はいえもんがそれほどまでに生気を持っているとは思えない。元死にかけに加え、過酷な戦闘技術、魔法の酷使。…人間の許容範囲を超えている。寿命を削っての荒業なのでは?と疑ってしまうほど、体を酷使している。見ていられない。
と、言っても体は共有なわけで。ただ、俺が表にいる間、いえもんは精神的な面では休める。あいつには休息が必要であった。…最悪俺が修行をつければいい。
そう、脳を回転し終えたところであたかも先程の状態が治ったかのように振る舞いながら、俺は身を起こし、正常に喋る。
「…おはようございます。」
俺がその言葉を発した途端、その場から離れようとしていたもの達が一斉に振り返り、ぜんさんも先程までの満腹そうな表情から一転、驚いたかのように俺に駆け寄る。
「え!?早くないですか!?」
ぜんさんが驚きながら口元を手で隠す。まるで小動物のようなか弱さそうなオーラを出しているが、こいつがいえもんの生気を啜り取ったやつである。油断ならない。
「…そんなに…早…い、いんです、か、ね?」
よく分からないが、早く起きすぎてしまったらしい。内心舌打ちをしながら呂律が回ってないふりをする。めめさんをちらりと覗き、ウィンクを数回決める。覚えていれば伝わるだろう。
「…!!まだ、呂律が回っていないようですし、一旦休ませましょう。」
めめさんがそう一言を言えば、ほかのメンバーは心配そうにこちらを見つめながらここ───病室から離れていく。そんな部屋まであるなんて随分豪華な城だ、なんて思いながら残っためめさんがこちらを見つめる。──────心底信じられない、と言った様子で。
「…なんで、あの合図を知っているんです?」
めめさんの口から出た疑問は純粋な疑問と、恐怖が入りまじる、震えた声音だった。そりゃ、そうだろう。なんて思いながら俺は死神に久しぶりの挨拶を交わす。
「久しぶりだな。死神。死神が思っていることは正しい。あの時の【勇者】だよ。」
「それはありえないです。」
食い気味にめめさんは否定する。否定したいという気持ちはわかるが今更だろうか。俺はさんざん顔を出していた訳だが。それとも、俺が今能力を発動していないからか。はたまた肉体が違えば俺の気配も違うのか。
「だって、勇者が生きていた時代は──────【12億年前】なんですから…!!」
…予想を遥かに上回る年数だったが、驚きはしない。俺があった時の死神の見た目年齢は推定7歳ほどの幼女だった。人の死を怖がり、あまつさえ、死神の仕事すら真っ当にできないと怖がりな子。そんな死神が、今、少女と大人の狭間、位の姿をしている。成長が遅い死神がここまで姿が変わるならば相当な年数がたっていると予想できるが、これ程とは…なんて思ってもいないことを思う。
「その有り得ないが目の前にいるでしょ?分かるでしょー?この生命力が。人間とは化け物レベルに違うから。」
勇者とは。人間が唯一魔族に勝ち、生き残ることが出来る希望。生命力、力、活力、勇気。全てのプラスのものは性格以外全てにおいて取り揃えていた。
【チート】【化け物】【人間じゃない】【勇者】
様々な称号が俺を彩るために存在している。そう錯覚するほどには俺は人類と呼べるかは怪しいまでに強かった。
「…わかっています。明らかにいえもんさんの魂と違いますし…ただ、ひとつの肉体にふたつの魂が居続けられると思えないです。」
死神の疑問は最もである。普通、ひとつの肉体にふたつの魂があろうものならば、その魂の重さに肉体も、精神も耐えられない。別人となればさらにその負荷は段違いである。ただ、俺達は例外である。
「俺は無理であれば無理であるほど実現するんだよ。」
俺は【勇者】である。
ここで切ります!おっ久しぶりです皆さん!全然投稿してなくて…。なんなら浮上すらしていないという…。まあ、事前に雑談で言ったように体調不良です。それと春休みの宿題が多すぎる…。約1200問はふざけてる。まじで。社会だけでですよ!?それと単純にモチベ不足。なーんか長くなりすぎるとこれ完結する〜?って思って終わりが見えないんですよね。これが地味にきつい。あと毎日じゃなくなった瞬間今日も〜ってなるので本当にダメでした。
リメイク…延期になるかもしれません。ちょっとこのままリメイクぶち込むと私が死ぬ。過労で。許してくだせぇ…
それでは!おつはる!
コメント
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見るのめっちゃ遅れた…おかえり!