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──────【勇者】視点──────

俺はそういえば、死神はうっすらと笑いながら


「本当に【いえもん】さんなんですね。」

「だからそう言ってるだろ?」


俺の名前は──────【いえもん】。あだ名でもなく、また、別称、愛称でもない。これが俺の本名である。この体の持ち主の名は【茶川いえ】。なかなかに俺の名前と似ているが、おそらく名付け親が勇者に憧れてる〜とかのオチであろうことは容易に想像できる。

子供を放置する親なんて頭がおかしいやつばっかりだ。それに、勇者の話なんて今となっては夢物語であることはいえから聞いている。時間とは残酷なものだな〜、なんてことも思うが、正直どうでもよかった。


「…探してたんですよ?」


死神はうっすらと笑ってはいるが、目に涙をためている。そんなに心配させただろうか?ただの人間1人ごときに涙を流すとは…情が育ったものだな〜なんて思いながら、言いたいことを言う。


「だからって似たやつを攫うか?」


いえの過去を覗いて見たが、めめは明らかに一人の人間に割いてはいけないほどの手間ひまをかけ、いえをここまでの殺戮マシーンに仕上げている。仮にも死神と言うのに人間1人を特別視しすぎてはないだろうか。


「…何となく、いえもんさんのような感じがしたのですが…性格が真反対と言っていいほど最初は違ったんですよけど、段々と似てきてて」


そこで、1度声をきってから、


「この会話、いえもんさん…あぁ、茶川さんの方です。聞いてませんよね?」

「俺が共有しない限り、は。」


現在、いえは生気が著しく低下し、精神面が非常にもろくなっている。残念ながら回復は得意ではない。できないことは無いが精神の回復は本人次第だ。無理に回復するならばそれは人格改変に他ならない。それに、今回は時間を置けば何とかなる。暫くは俺がいえになればいいのだ。


「…それなら良かったです。あまり、茶川さんには聞かれたくは無いので。」

「…ふーん?まあ、そんなことを言うくらいの内容なのか?」

「うーん、あまり茶川さんにとって気分の良い話では無い気がして」


俺はこの言葉に驚く。こいつが人の感情に同情する、ましてや考えるなんて思わなかった。あの自己中のガキが。…俺もなかなかに毒舌かもしれない。自己中は俺なのかもしれない。いや、ひねくれている、か。そんなことを考えつつ、死神の次の言葉を待つ。


「…ぐさおさん襲来の時、確信しました。あの剣さばき、攻撃の仕方、目つき───全てにおいていえもんさんとそっくりでした。それに」


そう言いながら死神は俺の瞳を覗く。俺の視界が深海の色に染る。そこまで近づいてみる必要はあるのだろうか。…少しだけ驚かせてみるか。

そう思い、俺は自身の瞳を光らせる。


「…ッッ!?」


死神は驚き、数歩あとずさる。


「ははっwそんな近づいてみるからだw」

「いきなりやめてくださいよ…」


からかい、からかわれ、そんなしょうもないことを話すのは久しぶりかもしれない。いえはバカ真面目に俺の話を信じるばかりだからだ。

ちなみにだが、瞳を光らすことができるのはイタズラ目的だけではない。基本的、人外が行動することが多いのは夜だ。日光が弱点のものや、苦手なものが多いからだ。そのため、暗い中、俺は狩りに行かなければならない。当然として俺は人間なのだから夜中に目が利くわけがない。そこで、猫を真似たのだ。猫は目を光らして、夜を見る。俺はそれを真似、夜中にも視界を良好にしているのだ。それと強く光らせれば相手に対し、目くらましになる。今実現した通りだ。


「どう?この目で証明になる?」

「元々信じてますよ。そんな事しなくても。」


死神は素っ気ない態度を取りながら目をこする。…光を強くしすぎたかもしれない、もしくは死神は光に弱いのかもしれない。変な豆知識を知った気がする。


「それはどーも。いえの精神が危うい。しばらく俺が変わっとく。いい?」


俺がそう下手に出て、確認を取れば、死神は驚いたように目を見開く。それがどれに対して驚いているのか見当はつくが、あっているかは定かではない。12億年もあれば思考回路が変わるだろうし。少なくとも俺は、敬語を使うこいつをあまり見た事がなかった。


「別に構いませんが…。死神って呼ぶのやめてくれません?」


そう言われて、死神の名を思い出す。


「今は【めめんともり】…だっけ?なんで名前変わってる?昔は【ストール】じゃなかったか?」


気のせいでは無いはずだ。少なくとも俺の…前世?とでも言うべきか。その時の記憶では俺は死神を【スト】と呼んだはずだった。いえと入れ替わっている時さらっとめめさん、読んだはいいものの、違和感があった。


「一応外向きは人間名乗ってるので。不自然なんですよ。名前も見た目も性格も同じとか。」

「なーるほど?」


俺は合点がいく。つまりスト──────めめは毎回姿や、見た目、性格を変えていたのだろう。…自信が知っている人が死ぬまで。おそらく、姿は成長しているのだろうが。性格や名前は変えているらしい。面白い。仲間が気づかないのはおそらく、仲間の前では全て統一しているのだろう。そこまで考えつけばあとはもうわかる。

なんだかんだ色んな人と関わっているんだなーと、妙に感心してしまった。俺とは正反対の歩み方をしている。尊敬はしない。けど、面白いとは思った。


「てことで…1週間くらいよろしく。いえは俺が鍛えとく。主にメンタル面を。」

「よろしくお願いします。いえもんさん?」

「めめも。」

「いえもんさんはめめさん、と呼ぶので。」

「…めめさん。」

「よろしい。」


…なんだか俺の性格がいえに似てきた気がした。






























ここで切ります!1話~2話目のめめさんの言動の伏線回収ですね。めめさんがいえに対してすぐにあだ名を【いえもん】にしたのは勇者と重ねて見てたからですね。助けたのもそれです。見ず知らずの人間を救うほど死神は暇では無いので(基本的)。そして!ノイズの本名も明かされました!情報量多いですね!しばらくノイズ視点で書きます。本名はいえもんですがしばらくノイズと呼んでおきます。ややこしいので。…これ4月までに終わりますかね?リメイクどうなっちゃうんですか…?まだ立ち絵が描き終わってない…


それでは!おつはる!

一明日を見るためにー

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