テラーノベル
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イタちゃんとロマが喧嘩する話
リクエスト
「ちょっとヴェネチアーノ! 俺の特製オリーブオイルの瓶、どこやったこのバカ!!」
キッチンの棚をひっくり返す勢いで探していたロマーノの怒声が耳に響く。
「うわあああぁんっ! ごめんなさい兄ちゃん! 隠したわけじゃないんだよぉ!?」
廊下から逃げてきたフェリシアーノ(イタリア)は、柱の陰から顔を出して必死に説明する。
「隠してねぇならどこにあるんだよ! あれは樹齢何百年の木から採れた超高級品なんだぞ! 今日の夕食のブルスケッタに使う予定だったんだ!」
「あのね……俺、お部屋の絵を描いてたんだけど、絵に油が必要になっちゃって……」
「……は? 待て、お前まさか…」
「画材のオイルと間違えて、兄ちゃんのオリーブオイル使っちゃった…ヴェ~っ!」
「お前なぁ!! 画材と食用油の区別もつかねぇのかこの大バカ!! 高級オイルで絵の具溶かしてんじゃねぇよ!コノヤロー!」
ロマーノはフェリシアーノに詰め寄る。
「だって見た目が似てたんだもん! ちょっとしか使ってないよ! ほんの少しだけ…ね…?」
「少しだろうが何だろうがダメに決まってんだろ! お前はいつもそうだ! 俺が大事にしてるものばっかり勝手に使いやがって! この前だって俺の枕勝手に持っていったろ!」
「だって兄ちゃんの枕、お日様の匂いがして気持ちいいんだもん!俺だって兄ちゃんと仲良くしたいだけなのに、いっつも怒ってばかりで意地悪!!」
「意地悪じゃなくてお前がドジすぎるんだよ! もう知らん! お前の分のブルスケッタなんか作ってやらねぇ! 今日の夜飯は一人でカビたかってぇパンでもかじってろ!!」
「そんなのひどいよ〜〜ッ! 兄ちゃんのバカ! ルートヴィッヒ(ドイツ)のところに行ってパスタ買ってもらうもん!!」
「勝手に行けバカ弟!!」
拗ねて横を向くと、フェリシアーノは泣きながら自分の部屋へ走り去り、ロマーノもバンッとキッチンのドアを強く閉めた。
夜になり、外はすっかり暗くなっていた。
部屋で絵を描いていたフェリシアーノだったが、お腹が空いて集中力が切れてしまった。
「うぅ……お腹すいたなぁ……兄ちゃん、やっぱり俺の分は作ってくれないのかな……」
部屋を出てキッチンへ向かう。
フェリシアーノがドアの隙間から覗くと、そこには不機嫌そうな顔でカリカリに焼いたパンにトマトとバジルを盛り付けているロマーノの姿があった。
「…そこに突っ立ってないで入れよ、ヴェネチアーノ。」
ロマーノは振り返りもせず、呆れたように言った。
「うっ…に、兄ちゃん…ごめんなさい…許して…」
フェリシアーノが入ってくると、ロマーノはため息をつきながら、テーブルの上に皿を二つ並べた。
そこには、こんがり焼けたパンの上に赤いトマトとバジルが載った、完璧なブルスケッタが盛り付けられていた。
「……食えよ」
「えっ……? でも、オリーブオイルは……」
「……別の小さめの瓶に残ってたんだよ。…画材に使われた方はもう諦めたけどな。」
「お前が腹減って泣くと鬱陶しいから作ってやっただけだ。感謝しろよ。」
フェリシアーノの目が輝く。
「兄ちゃん……! ありがとう〜〜っ!」
「うわっ!!寄ってくるな気持ち悪い! さっさと座って食え!」
「ん〜〜っ! とっても美味しい! やっぱり兄ちゃんの料理は世界一番だよ! ヴェ〜〜!」
「……口だけは達者だな?」
ロマーノは不機嫌そうに鼻を鳴らした。が、一口食べたフェリシアーノの幸せそうな笑顔を見て、固い口元を少しだけ緩めた。
「明日は俺の画材の油と、兄ちゃんの油、買ってあげるからね!」
「当たり前だろバカ。あと、俺の枕も二度と勝手に持っていくなよ」
「え〜、兄ちゃんの枕がいいのに〜」
「やめろ!!!ダメなものはダメだ!!」
結構かわいい
京香連邦ちゃんありがとう
コメント
4件
うわぁ〜!やっぱ最強!可愛い!兄弟喧嘩は栄養高い…♡
もう、めっちゃ可愛い話だね!!🙈💕 イタちゃんがうっかり兄ちゃんの高級オリーブオイルを画材に使っちゃった騒動、ほんとイタちゃんらしいというか…(笑)でも最後にロマがちゃんと飯作ってやってるところで「ああ、やっぱ仲良いんだな」ってほっこりした!🤭✨ 兄弟あるあるのやり取り最高だったわ!続きも絶対読みたい!
#aph夢
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