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いのぴかぴかさん目線
委員会で頼まれたことを、黙々とやる。入学したばっかなのに…めんどくさい。
昼休みくらい友達とワーキャーしたいのに。同じ委員会の同級生は手伝ってくれないし、しなくちゃ怒られるし、理不尽すぎる。早く帰って配信見たい。
「あ、えっと…いのぴかぴかさん、だったよね?同じ委員会の」
誰だっけ、この人。なんか米将軍さん(同じ中学の先輩)が言ってた気がするけど…きおきお、だったかな?
「きおきお先輩…ですか?間違ってたらごめんなさい、上級生の名前は全然覚えれてなくて…」
「合ってる、きおきお先輩じゃなくてきおきおでいいよ?」
笑いながら話しかけてくる先輩。…なんかこの人の声聞いたことあるな。
「では、きおきおさんで」
「礼儀正しいね、じゃあ…みんなから、いのぴかぴかさんはなんて呼ばれてる?」
「いのさん、と呼ばれてます。」
「んじゃ、いのさんよろしくね~」
「えっと、きおきおさんはなんでここに?」
「廊下から、一人で作業してるの見ちゃって。手伝いに来たんだよね。」
優しさの塊すぎる。だけど、この昼休み、潰せば行けそうだったくらいだからな、ほとんど終わってる。
「どこまで終わってるのか見せてくれない…って、ほとんど終わってるじゃん、これ、いのさん一人でやったの?」
「はい、こういう作業は得意なので。」
愛想笑いをしてしまう。自分のこういうところが嫌いで、高校に来たのに。
「俺、こういうの得意じゃないからいいな…あ、今度教えてよ」
…きおきおさんと喋るの初めてじゃなかった?コミュ力高いんだな。
「勿論です、何かSNSやってますか?(某メッセージアプリ)とか。」
「そりゃやってるよ、えーとQRコードのやつどこだっけ…あった」
この人、SNS使いこなしてなさそうだな。そんなことを考えながら、QRコードを読み取る。
「読み取り出来ました」
「うん、それじゃ。お願いね。」
きおきおさん、結局何も手伝ってくれなかったけど、楽しかったな。また、話したいかも。そんなことを考えながら黙々と作業を進めた。
短くてすみません…シリーズなので許してください🙇
今回、米将軍さんと絡めた理由があって、いのさんって昔は米将軍さんの編集者だったんですね。だから、絡めても面白いかなー、と思って米将軍さんを入れました。ちなみに米将軍さんはこのシリーズにもう出てこないと思うけど、Kさんとかと同じ学年です。しかも割と仲良い。
まぁ、物語に関係ないんでいいんですけどね!
それでは!