テラーノベル
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「こんばんわ〜リカがお世話になっています。」幻覚寺に野太い声がした。
「はあ~い」出した事も無いソプラノで山富士女史は根古田乾麺の古田社長を出迎えた。
「あらら、さゆりちゃんでねえか!こんな寺で何してるんだ!?」社長は山富士を見てブッとんだようだった。
「ちょっとあたしも現実に嫌気が刺して、修行中に門跡様が亡くなって、私が門跡になったのよ。リカちゃんが一緒にアルバイトで入ったから、残ってもらってるの。」リカちゃんとは、フルタの事である。
「叔父さんを誘って食事会をしたいっていうから…」鈍いフルタも山富士の企みが解った。「あたしそんな事言って無い」フルタは山富士に思いっきり脇腹を蹴られた。
さて食事会である。「このあいだ試食で貰ったニンニクを擦り込んだ乾麺で、冷やし中華を作ったのよ。」胡麻だれをかけ、キューリをたっぷりかけて頂く。
「冷やし中華かあ。気が付かなかった 」冷麺ようではなかったが、社長は乗ってきたようだった。
試食用の麺のアレンジを紹介して、店舗に置いてもらう事に成功した。
山富士はやっと首の皮一枚が繋がった様な気がした。
コメント
1件
第8話読了! 山富士さん、まさかの寺の門跡だったんか!てっきりタイトル詐欺かと思ったらちゃんと幻覚寺の話だったのね(笑) フルタを蹴るシーン、想像したら思わず声出たわ。あの野太い声の社長とのソプラノ切り替えもツボった。 試食の乾麺アレンジで商品化ルート開拓って…この人、見た目よりよっぽどしたたかだな。冷やし中華のアイデア自体はシンプルだけど、そこに胡麻だれ+キュウリの組み合わせ持ってくるセンス、ちゃんと食いしんぼうの視点だわ。首の皮一枚って感じが生々しくて好き。
月城 蓮桜音
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水羽
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