テラーノベル
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「隣人? 君の住所は港区のマンションになっているはずだが」
役員の追及に、私は言葉を詰まらせた。
「……事情があって、今はそのアパートに住んでいます。ですが、それは私の私生活の問題であり、仕事に影響は……」
「影響は大いにある! うちの看板リーダーが、売れない芸人とそんな場所で密会している。それだけでクライアントからの信用はガタ落ちだ」
部長が机を叩いた。
「相手の男の事務所からも連絡があった。君とのトラブルが原因で、彼のコンテスト出場が危ぶまれているそうじゃないか。君の不始末で、一人の若者の芽を摘むつもりか?」
自分のことなら、いくらでも耐えられた。
でも、光の夢が「私の不始末」として語られることに、胸の奥が燃えるように熱くなった。
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