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花に繋がれ君に染まった。完結

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花に繋がれ君に染まった。完結

4 - 第4話 夢と真実。

♥

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2023年02月06日

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俺があいつのことを変えてやらなきゃいけない。

そう感じた。


それから俺は、お前に会えるかも知れないという可能性だけを抱いて、学校に行く頻度が増えた。

そんなこんなで分かったのは、あいつが学校に来るのは、三日に一回。来る時間帯は、放課後。

それだけだ。あまりにも、情報が少なすぎる。

だが、俺があいつと話した日には必ず夢に叶が出てくるようになった。それはいいんだけど。

「夢に出てくる叶が毎回違ぇんだよなぁ。」

そう。夢の叶は毎回違う叶なんだ。

一回目は今の普通の叶だった。

二日目は教会にいる神父の叶だった。

三日目は何だか豪華な所にいる官吏の叶だった。

そして何がおかしいのか。

既に叶の事でもおかしいのに。

夢の中で違ぇのは叶だけじゃなかった。

そう。俺も姿が変わっている。

それに叶が俺を呼ぶ時葛葉。じゃなくて

ラグーザ様、アレクサンドル、サーシャ

この三つの呼び方しかしなかった。

しかも夢のことは必ず覚えてる。何故だ?

夢のことについての疑問が止まらない。

『__』

そのせいで俺は、名前を呼ばれて居ることに気が付かなかった。

『く_____!』

俺の名前を読んでいたのは。

『くーずー__!』

叶だった。

『くーずーはー!』

「そんな叫ばなくったて聞こえてるよ。」

『そんな叫んでないよ!』

「はいはい。」

『てか珍しいね。葛葉がボーっとしてるの。』

「あー。そうか?」

『うん。何かあったの?』

「あー。いやぁ」

本人に夢のことを聞いて笑われたりしないか?大丈夫なのか?と考えていると。

「_ちょっとは思い出した?僕の事。」

「いやぁ。微妙。」

『葛葉。何か隠してるでしょ。』

「え〜?いやぁ?」

『ほんっと、昔から分かりやすい。』

「昔…?」

『…。』

「叶?」

「…お前こそ何かまだ俺に隠してるんじゃないか?」

『んー。』

『葛葉はさ。最近覚えてる夢ってある?』

「はッ?」

「なんでお前ッ」

『ふふっ。いーよ。教えてあげる。』

『僕、前僕と葛葉は前世で一緒に自殺したって言ったけどね。実は僕達2人とも世間体的には、死んでないんだ。』

「はッ?」

「ちょっとお前の言ってる意味が分かんねぇんだけど。」

こいつはなにを言ってるんだ?

ほんとに意味が分からない。

『僕人間じゃないしね。』

また訳わかんねぇしとんでもない事ぶっ込んできやがった。

「はぁ?」

『ちなみに。人間じゃないのは葛葉も一緒だよ?』

はぁ?マジで意味分かんねぇどうゆう事だ。

「人間じゃないって。じゃあ何なんだよ。」

『葛葉は吸血鬼だよ?』

「その当たり前じゃんみたいな言い方やめてくんねぇ?」

「てか吸血鬼って、そんなもの存在しないだろ。」

『存在するよー!ちなみに葛葉は人の血を飲めば、姿も変えられるよ。』

「人の血…。」

『葛葉は吸血鬼の貴族だからね。』

「貴族…?」

『うん。』

『んで吸血鬼の葛葉の名前は。』

『アレクサンドル・ラグーザ』

「…!それ!その名前!」

「夢に出てきて!」

『夢に出てきてる。でしょ?』

「!なんでさっきから夢のこと知ってんの?」

『僕が天使だからだよ?』

「…は?」

花に繋がれ君に染まった。完結

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