テラーノベル
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次の瞬間、リン・ゴメスは床に倒れた。
目の前に床が広がっていることにリン・ゴメスは困惑していると、
「全く、馬鹿ですね」
声が聞こえた。顔を上げると、濃紫色のローブを全身に纏った男が立っていた。男の腕にはトキが抱えられていた。
リン・ゴメスはそいつを知っていた。
「暗黒魔術師・ラマンダー・・・!!」
そうリン・ゴメスはこぼす。
「・・・やほ」
「やほじゃないでしょう。私が来なかったらあなたは刺されてましたよ?」
「・・・何とかなるかな〜って・・・」
「何とかなるわけないでしょう」
「いふぁいいふぁい」
と、ラマンダーはトキの頬を軽く引っ張る。みょぉんと餅のように伸びる頬をぐにぐに引っ張った。
「貴様!!裏切るのか!!」
「裏切る・・・?あぁ、そういうことですか」
と、ラマンダーは口を開いた。
「貴方より、この子供の方が面白そうと思ったからこっちにいっただけですよ。貴方とは仲間だと思ったことはありません。そりゃ、封印を解いてくれたのは有難かったですが。それだけの関係です」
と、ラマンダーはそう口を開いた。
「連れていけ」
バナナのその冷たい一言により、リン・ゴメスは反抗する間もなく、連れていかれた。
そして、ラマンダーはトキを降ろし、地下牢へ戻ろうとした。
「待て」
ふと、バナナに止められた。
「・・・何故息子を助けてくれたんだ」
そう聞くと、ラマンダーは答えた。
「言ったじゃないですか。あっちに付くより、その子供に付いた方が面白いからですよ」
と、ラマンダーは答えた。
「そうか・・・今まで、お前の罪の清算方法について考えあぐねていたが、決めた」
と、バナナは真っ直ぐ向き、答えた。
「・・・お前は、トキの監視の元、これからの人生をトキやバナナ王国に心血を注げ。それがお前の犯した罪の罰だ。」
そうバナナは宣言した。ラマンダーは驚いたように目を丸くしたが、やがて、クスッと鼻で笑い、トキに向かって片膝をつく。
「仰せのままに」
と、ラマンダーはトキの監視の元、トキの直属の配下となった。
✵✵✵✵✵
無事にパーティーを再開することができ、来賓客も天満達も楽しそうにパーティーに参加していた。ふと、すまない先生はぶどうジュース片手にエウリに相談していた。
「・・・さっきね、一瞬だけ、天満達の大人になった姿を想像したんだ・・・親譲りの才能に加えて、天性の才能・・・ふふ」
「?」
エウリは首を傾げると、すまない先生は笑顔で答えた。
「きっと、彼らは“英雄”になれる素質があるね」
と、とても嬉しそうに笑った。それに思わずエウリもつられて笑ってしまった。
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