テラーノベル
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──────Gれいまり視点──────
私はあくまで冷静を装いながらめめさんを見つめる。その純白の翼とその光輪はおとぎ話の天使の姿だった。脳内に流れるのはこの姿を見て、やっと理解した事実。そもそも人外ハンターというのがおかしかった。人間なのに人外と対等に関係を築けている、その時点でおかしい。人間が魔法や能力を持ったとしても上位の人外に渡り合うことが出来ない。そんなことは一番最初に目の当たりにしたではないか。なぜ、人間を襲わないように、と人外ハンターが言えるのか。それは人外の上位種が上にいるからに他ならない。人間にとってはおとぎ話の天使。聖職者くらいでしか目の当たりに出来ず、存在すらも信じられないような存在。それほどまでに隠された天使が人間の名のもとで、人外を牽制していたのだ。
───散らばったピースが繋ぎ合わされ、隠されていた真実が見えてくる。
めめさんは愛想の良い笑みを浮かべているが、何を考えているか分からない。
「いや〜、あなたの能力が分かりやすくて助かりました。まあ、誰なのかを探すまでは大変だったんですよ?普通能力は魔力を消費するのが主流ですし…。血を使うやつなんて人間か吸血鬼あたりですから。」
めめさんがそう言いながら槍をくるくると回し、地面スレスレのところでピタッと止まる。まるでそこが槍の定位置化のように。舐め腐った構えだが、それほどまでに余裕がある現れなのだろうと察する。既に私の片腕は貫かれたあとであり、痛みが連続で襲う。怖くて貫かれた腕を見ることができない。
「あ、そうだ!あなた、情報を欲しがってたみたいですし1つゲームしましょう?」
めめさんがぱあっといいそうなほど明るい笑みを浮かべる。恐ろしいほどの輝きは彼女を神秘的に魅せる。私の目に焼き付くようなその美しさは神様の最高傑作と言われても信じてしまうほどだった。───魅了の類か、または私の深層心理がそう呼びかけてきているのか。混乱した頭では上手く回らない。
「あなたの体の部位ごとにつきひとつ情報をあげます。腕と、足と、目と耳と…最後に心臓か脳にしましょうか。やればやるほど痛くなりますよ!終わりにしたければ心臓がオススメですねー!」
そうハキハキと話す。痛みを負えばおうほど情報をくれる。
───最高じゃないか。次に繋げられる。それに、私の腕が、足が、目が耳が無くなるんて日常茶飯事じゃないか。少しのあいだ耐えればそれだけで情報を得られる。大丈夫。私なら大丈夫。
「その話、のりました…ッ!!」
私がそう言うと、めめさんは「そうこなくっちゃ。」と楽しげに言う。
「じゃ、最初は〜…腕にしてあげますよ。既に片方穴空いてますしね。」
そう言って、槍で腕の付け根からふたつとも持ってかれる。───どうやら両方ということらしい。片方ずつだと思い、質問を練っていた私の頭にそんな甘くはないと現実というトンカチで殴られる。
「あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああッッッ!!!!!!」
痛い、痛い痛い痛いッッ!!!!信じられないほどの激痛が腕にはしる。そうか、いつも傷ついたら直ぐに死んでしまってるから感じてないだけで───そう少しでも冷静になろうと訳の分からないことを考える。その間にも脈がバクバクと鳴り、血の匂いで嗅覚が刺激される。───違う、質問を考えろ。次のルートで役に立つ質問を。
「ふふっ痛そうですね〜。あ、質問はお早めにお願いしますよ?私も暇じゃないので。」
「…!!イッ、黒マントの正体を教えてッッ!!」
あれは事故だったのか内部犯だったのか。もし事故だった場合、めめさんがすぐに始末しなかった理由がわからない。都合が良かったから?間に合わなかったから?どうでもよかったから?内部犯だったら何が目的で?
次の質問が止まらない。
「黒マントの正体はですねぇ…。『悪魔』とだけ言っておきますね。もっと詳しく聞きたいなら次は足を犠牲にしてもらいましょうかね?」
はぐらかされた。悪魔───天使と対立している存在だと聞いたことがある。なら外部犯の可能性が高いのだろうか?いや、それならこんなニヤニヤとしながら答える意味は?表情はブラフ?頭がパンクしてしまいそうなほど思考を回すが思い浮かばない。大量出血によって思考が霧にうもれてしまいそうだ。
「ふふっ次の質問は決まりましたか?それとももうギブアップですか?」
「…ッ!なんで、みんなを助けなかった!!天使なら一瞬で助けられただろッッ!!」
口調が荒くなるのも気にせずにそう問う。これで外部犯かどうかわかる。───だから、なんなのだろうか。外部犯か内部犯か、そんなことなんて次に関係あるのだろうか?次のため、と言いつつ今何が起こったかを知りたいから無駄なところで質問を───。
「わかりました。なら、足を貰いますね。」
そう言って、太ももの付け根から両足が同時に胴体から離れる。
「…フッッハ、ァッッ!!」
私は唇をかみ締め、必死に悲鳴をあげるのを耐える。口の中に鉄の味が広がる。急がないと大量出血で死ぬ。というか今にも目を瞑ってしまいそうだ。
「ああ、解答しますね。───別に人間ごときが何人死のうがどうでもいいからですよ。」
めめさんの瞳が妖艶に光る。
ここで切ります!質問の無駄打ちをしていくー!めめさんはのらりくらりと質問の本質的な部分を避けてますね〜。あ、それとテスト2週間前、つまり次の土日は1週間前なので小説の投稿はなしです!ご理解お願いします!
それでは!おつはる〜!
コメント
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めめさんいいわね〜
めめさんが最高にサイコパス