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───────。


「あら、そこのストーブつけていいのよ」

「あ、はい」


放課後、図書室。

今日の数学もあまり理解できなかった。だから久しぶりに図書室に行って勉強しようかなと思ってここに来た。由依もバイトみたいだから今日は一緒にどっか寄り道できないし。


「今日は一人なの?」

「え?」

「この前、毎日男の子と勉強してたでしょ」

「ああ、、」

図書室の先生が覚えてくれていたことに少し驚いた。

「覚えてたんですか」

「うん、あなたちょっと派手だからね、髪とか」

私は少し自分の髪を触りながら笑った。




数学のノートを見返した。

今日の授業、昨日の授業、月曜の授業。

先週の授業。


テスト前の授業。


私の字じゃない、字。

細くて鋭い、でも少し女の子っぽい綺麗な字だ。

この問題はこの公式、こっちはこの公式、何度も同じ公式を書いてくれている。

私が理解できるように、長ったらしい途中式を全部書いてくれている。



「、、、、、優し」

自分にも聞こえるか聞こえないかくらいの声で、そうつぶやいた。

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