閉鎖空間に無慈悲のサンドバックは鳴り響く
淡々として音はやまぬ。
そんな最中に一人の男が間に入ろうとしていたところである。
「準備はできたか」
「…」
彼は足を下ろしサンドバッグを蹴るのをやめた。
「無慈悲だな」
男は酷くおもろげな口調でそういった。
それにたいしても彼は口を開かず。
いずれ彼は男に「出ろ」と二言たりいわれ私もまたコクりとし、この空間を抜け出した。
抜けてみるとその先にはまた薄暗く密閉されたファイトへと景色は変わった。
男vsクリーパー
男は放った
「手も足も出ないってことわざは聞いたことありますが手がないのならまだ余地がありますねw」
クリーパーはこの挑発を無視した、まさか?、と口語を理解してないわけがない。
いづれかにして計量定にはいった、クリーパーは50kgと少し重いがハンデとして機能しない砂を悠々と体内に積めた状態での計量であった。
一方男は30kgと軽々それして悠然として計量をクリアした。
両者ファイティングポーズを取れないのでこのまま試合が始まる。
両者、沈黙が始まる、クリーパーに関しては足を三歩以上同時に使うと倒れてしまい自立が不可能なのだ。
男も同じく、手と足を持たず体しかないので、攻撃はできずそれこそ手も足もでずに負ける。
彼らは互いの心理を読みながらも互いに交差を繰り返していた。
すると、男は動く。
男が動いてるのかは不明だがローラーの付いたカートは確実に、虎視眈々と前に進む。
それと同時にクリーパーは反応をする
ミスを出来ないとはすなわち、彼らの中では動きをするものが不徳を得てしまう。
男はそれを理解していた。だから男のカートは
それを理解せずに動く。
「虎視眈々と睨むのは私だけでいいんですよね」
男はそういった、クリーパーはまた口語を理解してるのにも関わらず動く。
だからであろう。いや必然であるべきか。
クリーパーは男の行動の意図を縫った。
クリーパーは豚の鉤爪にもにた足を使い前進した。
男は気づいていなかった、彼の目はまたローラーの付いた無機質と同じ、無心とした目である。
「虎視眈々と睨んでたはずが、私を虎視眈々と考えてたのか?…」
彼は彼の目に幾ら程も興味を付かなかった仇であろうと、彼はまた知る。
何れか、クリーパーの行動はローラーの動きと同期した。
何れか、クリーパーとローラーは同じ速度でぶつかる。
その時である。
クリーパーは爪先を使った。
「なるほど。。。それが狙いですか」彼は理解した
また、男はクリーパーの頭上を食らう。
クリーパーの思惑、それは重量勝負であった。
クリーパーは中身が砂である、それゆえ能力と
して機能せずただの重りであり弱点であった。
本来ならば。
しかし、男は自身の重量を理解せず、また無機質な機械に「重き」を置いてたのだ。
それが仇となったのだ。
当然というべきか、男は転んだ。
「手も足もでないですねW」
彼は泣きながら笑った
間を付かずに鐘はなる、クリーパーは拳をあげれないので立ち尽くす。
そこに居るのはただ無機物なモブと繭。
声援も熱狂的な声もそこにはなく、ただ拍手だ
けに見舞われていた。
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